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消費税5%に、自・公政権退場、核兵器廃止・自然・再生エネルギーで原発ゼロへ・憲法9条コワスナ。

安倍首相靖国参拝 国際的孤立へと突進する暴挙

2013-12-27 14:46:02 | 日記
しんぶん赤旗          2013年12月27日(金)
主張

安倍首相靖国参拝

国際的孤立へと突進する暴挙

 安倍晋三首相が政権発足から1年を迎えた日に、日本の侵略戦争を肯定・賛美する靖国神社へ参拝したことを、きびしく糾弾します。首相としての靖国神社参拝は小泉純一郎氏以来というだけでなく、安倍首相はこの1年、日本がかつて侵略した中国や韓国と首脳会談を開くことさえできず、そうしたなか、国家安全保障会議(日本版NSC)や秘密保護法をつくり、集団的自衛権の行使をたくらむなど、軍備増強と戦争体制づくりを進めています。安倍首相の靖国神社参拝は、内外の批判を踏みにじり、「戦争する国」へ突進する暴挙というしかありません。

政権に復帰以来の執念

 東京・九段にある靖国神社は、戦前は軍の管理で、日本の侵略戦争を「自存自衛の正義のたたかい」「アジア解放の戦争だった」と正当化する、特殊な施設です。日本の政府を代表する首相や閣僚が靖国神社を参拝するのは、そうした侵略戦争肯定・美化の立場に自ら身をおくことを認めるものであり、戦争で犠牲になった「英霊に尊崇の念を示す」「不戦の誓い」などという言い分は通用しません。

 安倍首相は靖国神社参拝後、これまでの首相も参拝を続けてきたといいはりましたが、侵略戦争を肯定・美化する靖国神社への首相や閣僚の参拝が、侵略戦争は繰り返さないと誓った国内世論の批判を招いてきたのはもちろん、中国や韓国からもきびしい反発を呼んできたのは歴史の事実です。だからこそ2006年の小泉氏以降、首相は参拝しなかったのです。

 ところが安倍氏は、06~07年の第1次政権時代に靖国神社に参拝できなかったことを「痛恨の極み」と公言し、昨年末の第2次政権発足後、ことあるごとに参拝の機会をうかがってきました。春と秋の靖国神社の例大祭には総理大臣名で供え物の真榊( ま さかき)を、8月15日の終戦記念日には代理を派遣して自民党総裁名で玉ぐし料を奉納したのはその証明です。政権1年の日を選んだ参拝は、安倍首相の異常な執念を浮き彫りにするものです。

 首相や閣僚の靖国神社参拝には、かつて日本に侵略された中国や韓国だけでなく、連合国として戦前の日本とたたかったアメリカも懸念を示してきました。ことし10月来日したアメリカの国務長官と国防長官がそろって千鳥ケ淵の戦没者墓苑に献花・黙とうしたのは、首相の靖国神社参拝をけん制したものと受け取られています。

 国内からも、海外からも反発が確実視されたのに、安倍首相があえて参拝を強行したのは、政権発足以来進めてきた「戦争する国」づくりへの新たな決意表明以外の何ものでもありません。日本版NSCや秘密保護法を決めた後、「国家安全保障戦略」や「防衛計画の大綱」を策定、来年度予算案では軍事費の2年連続増額を決めるなど、安倍政権の動きは矢継ぎ早です。暴走を食い止め、「戦争する国」をやめさせることが急務です。

中韓米…相次ぐ批判

 安倍首相の靖国神社参拝は直ちに中国や韓国の憤激を呼んでいます。アメリカからも「失望した」と異例の反応が出されています。

 戦前の日本が戦争に突き進んだのは朝鮮半島や中国東北部への侵略を強行し国際的に孤立したのが背景です。国内外の批判に耳を貸そうとしない安倍政権の暴走も国際的孤立と自滅を招く道です。

2014年度政府予算案について 日本共産党書記局長 市田忠義

2013-12-25 23:11:18 | 日記
     しんぶん赤旗     2013年12月25日(水)

2014年度政府予算案について
日本共産党書記局長 市田忠義


 日本共産党の市田忠義書記局長は24日、2014年度政府予算案について次の談話を発表しました。


 安倍晋三内閣が自公政権復活後初めて概算要求段階から作成した2014年度政府予算案は、消費税大増税や社会保障改悪を国民に押し付ける一方で、大型公共事業や企業減税をばらまき、軍事費を拡大するというものであり、まさに、「大企業栄えて民滅ぶ」「暮らしを犠牲に戦争する国へ」という安倍内閣の暴走を象徴する予算案となった。

 政府は、消費税率を5%から8%に引き上げ、8兆円もの史上最大の増税を国民に押し付けようとしている。「アベノミクス」の恩恵は一部の富裕層と大企業にとどまり、国民の所得が減り続けてきたもとでの大増税は、暮らしと経済をどん底に突き落とすことになる。

 年金給付の連続削減、70歳の医療費窓口負担2割化、生活保護費の給付削減など、社会保障の改悪も目白押しとなっている。診療報酬は消費税増税分を除けば実質マイナスとされた。「社会保障のため」という消費税増税の口実は、まったく崩壊している。義務教育教職員定数の削減、米作農家への所得補償の半減、地方交付税の削減など、暮らしと地域経済を支える予算も軒並み削減された。

 「国土強靱(きょうじん)化」を旗印に、公共事業予算は2年連続で大幅に増額され、三大都市圏環状道路や国際コンテナ戦略港湾など巨額の浪費が拡大された。復興特別法人税の廃止(約1兆円)をはじめ、研究開発減税、投資減税など、大企業への減税も拡充された。原発再稼働・輸出推進に向け、原発関連にも多くの予算が計上された。

 5年間で24兆6700億円という「中期防衛力整備計画」の初年度として、2年連続で軍事費は増額された。ステルス戦闘機F35や水陸両用車など自衛隊の侵略的機能を増強して、「戦争する国づくり」を進めるものにほかならない。

 日本共産党は、国民の暮らしと平和を脅かす安倍内閣の暴走予算にきっぱり対決し、「消費税に頼らない別の道」の具体的提案をかかげて、国民の皆さんと力をあわせて、予算の抜本的な組み替えを要求してたたかうものである。



【秘密保護法 言わねばならないこと】

2013-12-25 22:44:08 | 日記
   東京新聞より転載
【秘密保護法 言わねばならないこと】      2013年12月25日


(5)作品を萎縮させる 映画監督 崔 洋一氏 

 映画館に足を運ぶ人は、時には秘密をのぞいたり、スリリングで非日常的な物語にお金を払ってくれる。

 外交・防衛・テロ・スパイなどの生々しい人間ドラマを描き、発想・創作するには、企画、シナリオ作りの段階でモデルとなる人物との接触や取材が不可欠だ。特定秘密保護法のもとでは、そのモデルが秘密漏えいをしたとされ、監督も秘密を聞き出そうとしたとして双方が罪に問われる可能性がある。極端に言えば、007もミッション・インポッシブルなどの娯楽作品も作れなくなる。

 私たちは常に、戦前戦中の国策下に置かれた映画製作の痛恨の歴史だけではなく、現行憲法下で保障されている表現の自由、そして表現の抑制に非常に敏感だ。先輩監督はそういう時代に懸命に向かい合ってきた。

 監督は時代の空気感を読み、次の時代を発信する仕事。菅義偉(すがよしひで)官房長官が「映画監督が映画を作れなくなるとか、あり得ないことが報道されている」と発言したが、疑問だ。明らかにこの法律は作品を自己規制・萎縮させる。表現の自由は作り手、送り手だけの自由だけではなく、観客も含めた受け手の選択の自由の抑制にもつながってはならない。

 秘密保護法廃止という旗を降ろすわけにはいかない。権力が表現に手を突っ込む時代はろくな時代ではない。時代の流れに批評性を持つというのも私たちの仕事なので、作品世界の中でそういうことを反映させることにも自由でありたい。創作活動に(今の状況を)どう持ち込み、作品化していくのか、またはしないのか、自らを問うことになるだろう。

 さい・よういち 1949年生まれ。日本映画監督協会理事長。代表作は「月はどっちに出ている」「血と骨」。


福島産のジュース用リンゴは引き取ってくれないから畑に埋めるしかない

2013-12-25 19:31:57 | 日記
宮本しずえ ブログより転載
2013/12/24
福島産のジュース用リンゴは引き取ってくれないから畑に埋めるしかない。松川後援会忘年会
 22日、福島市内のリンゴ農家を訪ね、傷物のリンゴを沢山いただきました。少しでも傷があると商品として出せないので、これまではジュース用リンゴとして安くても引き取ってくれたが、原発事故後は福島産はいらないと引き取ってくれない。仕方ないから畑に埋めるという話を聞いて、もったいないから大きなリンゴを沢山いただいてきました。風評被害が収まるのはいつの日のことか。



 23日、松川後援会の忘年会に小高から避難しているご夫婦が参加していて、復興住宅の抽選に当たったとのこと。避難解除準備区域なのでどうしてかと思ったら、自宅が半壊となり取り壊すので対象になったらしい。南相馬市では取り壊しの順番を待っている人が1100人もいて、その方は820番。いつになるかわからないと話していました。

 この席には除染作業に従事している方もいて、除染ではいだ土をフレコンパックに詰め替える作業をしている。放射線量は3μシーベルトあると容器に表示されているが、作業員には線量計もフィルムバッジも渡されておらず、被ばく管理は全く行われていないと言います。元請けは大林組、下請けで何が行われているか関心がないらしい


来月、放射線の知識研修を浪江町役場で実施 弘前大研究所

2013-12-25 08:39:41 | 日記
     河北新報社より転載
       来月、放射線の知識研修を浪江町役場で実施 弘前大研究所

 弘前大被ばく医療総合研究所(青森県弘前市)は来年1月22~24日、避難指示解除準備区域内にある福島県浪江町役場で、健康管理や放射線の知識についての職員研修を実施する。
 同大と町が2011年9月に協定を結び、進めてきた人材育成の一環。ことし4月の区域再編で役場に戻り、除染などに従事している職員を支援しようと企画した。
 役場では現在、帰町準備室やふるさと再生課の一部の職員35人が常勤している。研修には同大の医師や専門家を派遣し、職員からの健康相談も受け付ける。
 同大はことし7月、二本松事務所内に「復興支援室」を設置し、子どもの健康調査や除染の実証実験、住民を対象に健康相談会の開催などに取り組んできた。今後は、役場内に研究拠点を置く計画もある。
 研究所の柏倉幾郎所長は「被ばくに関する技術・知識の普及が町の復興再生につながればいい。町との連携をさらに発展させたい」と話した。


2013年12月25日水曜日


海底土壌、面的に調査 本県沖の放射性物質 魚介類への影響分析

2013-12-24 18:39:01 | 日記
     福島民報より転載
海底土壌、面的に調査 本県沖の放射性物質 魚介類への影響分析
 県は平成26年度、本県沖の海底土壌に含まれる放射性物質の詳細調査を始める。東京大研究チームが開発した機器を使い分布状況と濃度を広範囲で面的に把握、魚介類への影響を分析する。安全性が確認された海域の魚種を試験操業で水揚げし、市場に提供してもらう。放射性物質に関する、より詳しいデータを基に出荷態勢を整えることで、県産水産物に対する風評払拭(ふっしょく)と本操業の早期再開につなげる。
 調査範囲は新地町からいわき市にかけての延長約140キロで、相馬双葉、いわき市両漁協が試験操業を行っている海域が対象となる。
 調査手法は【図】の通り。東京大研究チームが開発した機器には放射性物質を感知する性能が備わっている。海底をはうように進み、土壌中の濃度を連続して測る。アイナメ、ヒラメ、クロソイなどが生息する水深150メートル程度まで測定が可能だ。県は調査船にケーブルで結び、来年10月から本県沖を航行する。併せて、魚介類と、その餌になるプランクトンや小魚を捕獲する。
 測定結果は、いわき市の県水産試験場で分析する。放射性物質が分布している実態を把握する一方、魚と餌の放射性物質濃度を詳細に調べ、海底土壌からの移行状況を確認する。食品衛生法の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を確実に下回ると判断した海域の魚種について、試験操業の対象に加えるよう漁協に打診する。
 河川の河口付近や海底地形の複雑な地点など、放射性物質濃度が比較的高いと考えられる地点から調査に着手する。その後、徐々に海域を拡大する。
 現在、県が実施している海底土壌の放射性物質検査の対象は、新地町からいわき市にかけての沿岸や沖合合わせて42地点に限られている。漁業関係団体は広範囲にわたって面的に行い、魚介類の安全証明につなげるよう求めていたが、対応できるシステムが開発されていなかった。県は東京大研究チームから機器を購入する。
 県水産課の尾形康夫課長は「海底土壌と魚に含まれる放射性物質濃度の関係を明らかにしたい。しっかりとしたデータに基づき水産物を出荷すれば、本県産に対する信頼性が上がるはずだ」と話す。
 県漁連の中田研二参事は「検査態勢が充実すれば、今後の試験操業拡大や風評の払拭に役立つ」と期待している。

( 2013/12/24 08:22 カテゴリー:主要 )


金まみれ自民党総選挙 解散~投票 1カ月に 献金5億3000万円集中

2013-12-24 18:17:09 | 日記
     しんぶん赤旗     2013年12月24日(火)
金まみれ自民党総選挙

解散~投票 1カ月に 献金5億3000万円集中


 消費税増税、復興法人特別税の前倒し廃止、法人税の引き下げ、原発再稼働と輸出、労働法制の規制緩和など、「異常な財界・大企業中心」政治をすすめる自民党は、昨年の総選挙で勝利し、政権に返り咲きました。この選挙で、解散から投開票までの1カ月に、自民党への財界・大企業献金の年間の約3分の1が集中していたことがわかりました。その額約5億3000万円、政権復帰を資金面で後押ししていたことになります。

政党助成金で供託金20億円

 2012年の政治資金収支報告書によると、自民党の政治資金団体「国民政治協会」(国政協)は、企業・団体献金や政治団体からの献金をあわせて約16億2000万円を集めました。このうち、衆院が解散された11月16日から12月16日の投開票までの1カ月間に、集めた金額は約5億3000万円、32・7%を占めています。

200万円以上48団体

 なかでも、この期間中に200万円以上の大口献金をした企業・団体、政治団体は、公示日の12月4日の日本電機工業会の5000万円など48団体にのぼり、金額は計4億3392万円となっています。

 このうち、日本記者クラブ主催の党首討論がおこなわれた11月30日には、大口献金が集中。日本自動車工業会3015万円、日本鉄鋼連盟2000万円、新日鉄住金1600万円、旭化成1200万円、富士通1000万円など、23団体から計1億6137万円が一日で集まりました。

 公示後も12月10日に富士重工業695万円、ダイハツ工業685万円、13日に東京海上日動火災保険884万円、三井住友海上火災保険550万円、あいおいニッセイ同和損害保険330万円、投票日直前の14日に住友商事600万円、丸紅350万円など、同じ業界が献金日を合わせていることも特徴です。

3分の1以上渡す

 国政協は、こうして集めたカネを公示翌日の12月5日に3億5000万円、選挙3日後の19日に1億3000万円の計4億8000万円を自民党に寄付しています(図参照)。

 これは、同年に自民党に寄付した12億5000万円の3分の1以上が選挙時に集中していたことになります。

 一方、政党交付金使途等報告書によると、自民党は、総選挙の供託金(小選挙区1人300万円など)を11月22日~12月3日の間、6回に分けて計19億9800万円を東京法務局に納めています。自民党は、総選挙を前後した10月19日と12月20日に、それぞれ25億3850万円の政党助成金を国から受け取っています。政党助成金1回分がほぼまるまる供託金となった格好です。

 自民党は、昨年の総選挙を大企業・財界献金と税金でたたかったことが、一連の報告書で浮かび上がりました。


緊急雇用創出のお金を使い 赤字だからパートへ切り替えるDIОジャパン許せない

2013-12-23 22:56:06 | 日記
 久慈洋子ブログより転記
 震災の被災者支援をうたい文句にオペレータ―人材育成事業として国の緊急雇用創出のお金を使って次々と会社を立ち上げて地元雇用を進めてきているDIОジャパンという会社があります。この子会社である洋野コールセンターでは、3か月更新の契約社員が半数以上いて、12月更新でパートに切り替えるという問題が起こっています。会社は仕事がないので赤字という説明。町では26年ぶりの誘致企業として事業所になる施設を改修して無料提供していますし、今年の9月まで緊急雇用の予算を出しているのです。こんな会社が、赤字だからとさらに不安定なパートへの切り替えを強引に従業員に迫り、納得できない人はやめざるを得ない事態に追い込んでいます。その一方で、次々と別な場所に会社を立ち上げて人材育成の予算を使っているのです。本社のDIОジャパンは資本金を増やしているのですから、税金泥棒みたいなものではありませんか。一生懸命働いている人たちを何と思っているのでしょうか。企業の社会的責任を果たすことです。こんな会社のやり方がまかり通るなんて許せません。.

「原発ゼロ」へ 政治動かそう 共産党議員も大包囲に参加

2013-12-23 16:50:14 | 日記
しんぶん赤旗    2013年12月23日(月)

「原発ゼロ」へ 政治動かそう
共産党議員も大包囲に参加


(写真)「原発即時ゼロ」と訴える(左から)吉良よし子参院議員、小池晃副委員長、笠井亮衆院議員=22日、国会正門前

 「再稼働反対☆国会大包囲」には、日本共産党の小池晃副委員長(参院議員)、笠井亮、塩川鉄也の両衆院議員、吉良よし子参院議員が参加し、衆院第2議員会館前や国会正門前でスピーチしました。

 小池氏は「エネルギー基本計画で原発をベース電源にしようという安倍政権は許せない」とのべ、「『原発ゼロ』の一致点で力を合わせれば、必ず政治を動かすことができる」とのべました。

 笠井氏は「いま、原発はすべて止まっている。これは皆さんの力です。追いつめられているのは安倍政権の側。即時ゼロの決断をさせるために頑張りましょう」と語りました。

 塩川氏は「福島原発での汚染水など都合の悪い情報を隠して再稼働にすすもうとしている」と政府を批判。「再稼働に反対する国民の輪を広げていこう」と訴えました。

 吉良氏は「安倍政権は国会閉会中に原発推進を決めようとしているが、これは国民の声を恐れているからです。『原発なくせ』の声をもっと大きくしよう」と呼びかけました。


 

民の声新聞発行人・鈴木博喜ブログより転記 

2013-12-22 20:45:53 | 日記
民の声新聞発行人・鈴木博喜ブログより転記   2013年12月03日(火) 00時00分27秒
福島から避難した15歳少女の手記。「原発の危険性に知らんぷりをするのは重い罪です」
原発事故以来、子どもたちの被曝回避のため奔走している佐藤幸子さん=福島市=が、まもなく16歳になる次女の手記を本紙に寄せた。「多くの人に読んでもらい、感想を聞きたい」と話すA子さんは、「原発の危険性が分かっていながら知らんぷりをする罪は、重い罪だ」と、われわれ大人に厳しく問いかける。あなたは、A子さんに何と声をかけますか?原発を今後も、容認しますか?福島原発事故はもう、過去の出来事ですか?

私は名前も知らない人に泣きながら謝られました。
「私たちのせいで、関係のないあなたたち福島の子どもが苦しむことになってごめんなさい」と。
私は何も声をかけることができませんでした。

つらくなかったと言えば嘘になります。
「福島に残る」と言えば悲しい顔をされます。
私は母のそんな顔を見たくありません。
福島に残ることは将来、病気になる確率が高くなり、結婚して子どもを産むことに抵抗を覚え、子どもを産めばその子どもが苦しむかもしれない。
100%とは言えませんが、少なくとも確率は高くなります。

この原因は3.11からの原発事故、そして放射能漏れ。
普段の生活で忘れることが多いです。
忘れて笑顔になって楽しい時間が過ごせます。
でも、「原発」や「放射能」、「被災」などの言葉を聞くと、どうしても笑顔を保つことができません。頭が痛くなります。胸が苦しくなります。

3.11までは原発がどこにあるのかさえ知らなかった私。
でも母は、チェルノブイリ事故があった時から、福島の原発もいつか事故か何か起きてしまうと予想していたそうです。その時、真っ先に山形の知り合いの家に避難させようと考えていたらしいです。
実際、爆発して次の日には山形に来ていました。
テレビなどでは、よく「2、3日で帰れると思っていたのに、いつになったら帰れるんだろう」という言葉も聞きましたが、全く同じです。
でも、原発が爆発したとニュースを聞いたあと外に出た時、寒気がし、鳥肌が立ちました。この時からうすうす気づいていたのかも知れません。もう、元の福島は無いと。

私は思うんです。
原発の危険性が分かっていながら知らんぷりをする。この罪は、直接かかわっている人と同じくらい、もしくはそれ以上の重い罪だと思います。
私もそうです。
危険だと知りながら逃げて、私を福島から離した母を憎み、今が楽しければ未来が真っ暗でもいい。そんな逃げるような考えをしていた私を、私は絶対に許しません。許せないんです。
この罪を忘れてはいけないと自分に言い聞かせます。
罪を背負っていかなければいけません。

でも、これでいいんです。
いつ病気になるか分からない。
産んだ子が健康な子どもじゃないかも知れない。
私は、そういうプレッシャーが無ければ行動できません。本当はプレッシャーが無くてもやるべきことをやらなければいけないのですが、少し頼らせてください。

やるべきことは、福島に残って、県民として福島を守ることではありません。
私は自分の健康を守ります。
そして、次の命が幸せになるように。その次の命も生まれて健康であるために、今の私が健康でなければいけません。
何の罪もない命を苦しませることは、やりたくありません。
私の罪は、2世、3世を守ることによって償います。
でないと、私が自然農の娘の意味がありません。
そして、福島を支えて戦ってくださっている方たちを一生敬い、感謝します。

でも、これは私だけの問題ではないです。世界の問題だと思います。
今、放射能は漏れ続けています。海にも流れています。少しだからなんて、見えないからなんて絶対に思ってはいけないんです。それほど危険なんです。

今、日本の技術で原発を作れるようになりました。私たちのせいで他国にも危険にさらすなんて、今の私にはどうしたら良いか分かりません。
私はいま、学園での悩み事といえば、これ以外ありません。
書きたいことが、これ以外ありません。
悩み事が少なくていいなと、自分でも思います。
なかなかスッキリしませんが、本当は、こんなことを書けば「同情してくれ」と言っているように聞こえるかも知れません。でも、かわいそうって思うなら、まず、今の現状を知ってもらいたいです。

話は変わって。
最近、「結婚したい、子どもが欲しい」という話を友達がしました。
私は、その場から逃げ出したかったです。
それから夕拝の先生の話。将来の子どもたちや母のことを考えて泣きたくなりました。
私の明るい未来があったとしても、2世、3世の明るい未来が見えなくて。
この話をしたくても、私は言葉にするのが苦手です。
それでも、未来の子どもが危ないということは知って欲しいです。

ここで、皆さんが聞いてくれるだけでもありがたいです。
この苦しみを消しちゃ駄目なものだなと、最近感じています。

(了)

あきらめず声をあげよう

老いも若きも安心して暮らせる世の中を 最低年金月七万円 戦争する国つくりダメダメ 投票に行かなければ何も変わらない