Going Myway

その老人に迷いはなかった。早くあの場所へ行かなければ。
行く手を遮るものは、何もない。いや、あったとしても突破する。

愛馬、いや、鉄の馬、愛車にまたがる。
眠っていた心臓に火を入れる。嘶きのような軽いエキゾースト。

ヘルメットをかぶり、グラブに手を通す。
彼は小さく呟く。さあ、いくぞ。

ギアを入れ、アクセルを開く。
あの場所までもう止まらない。誰も止められない。

タイアが地面を蹴る。瞬間、全ての音が消えた気がした。
目に浮かぶのは、あの場所。待っていろ、今すぐ行く。

もう止まらない、誰にも止められない・・・

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つー訳で、朝、駅へ向かう道すがら、バイクのじーさまに飛び出されたのである。
ブラインドカーブの出口だったので、スピードが出ていなかったのが幸いした。
接触直前で、私は止まれた。

塀がまわっている家で、道路は見えず、カーブで見通しが悪いのに、じーさまは飛び出てきた。
狭いながらも歩道もある。ちょっと止まってくれれば何の問題もないのにな~

そのじーさまは、私がスキッド音を出して止まったのも、クラクションをしばらく鳴らしたのも全然気にせず、センターライン上を時速20kmでトコトコ走り続けたのだった。

私は抜くに抜けず、車間をとって走るしかできなかった。
ほどなくして、じーさまは、対向車が来ているのも気にせず右折したのだった。

しかし、事故らずに車を運転するつーのは、運の善し悪しも多分にあるな。
『あと0.5秒早かったら、プラス2km余計に速度を出していたら』と思うと・・・

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愛犬が叫ぶ、もっと早くと。目の前の信号は赤、だが私は突き進む。
止まらずに走る。この気持ちは誰も止められない・・・(以下略)

更に更に、駅近くでも自転車に飛び出される。これもどーにか回避したが、

なんなんだ~
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