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エロトラ、来んな!!

gooブログは対策していると言っているが、だめじゃん。

もっとちゃんとやって
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地下鉄に乗って(浅田次郎)

「地下鉄に乗って」(浅田次郎)
(メトロ)

映画化されたとのこと。どおりで山ほど平積みされていた訳だ。
浅田次郎の別の本を探していたのだが、このタイトルに引かれて購入した。
背表紙のコメントも見ずに買うのは、私としては珍しい。

浅田次郎は今まで全く手を出していない。何故か『極道物』のイメージがあったからだ。「鉄道員(ぽっぽや)」が浅田だと知ったのも、そう昔ではない。


タイムトラベル物だ。しかし使い方が上手いな。
この類は、行ったきりだったり、時空移動にはメカを使いまくったりする。
が、歩いていたら、夢を見ていたら行ってしまった、で、いつの間にか戻ってきている。いいね。
ここを派手にやりすぎると、そればかりに目がいっちゃうからな。

タイムトラベルのトリガーは『メトロ』。
出張などでたま~に乗るが、やはり独特の雰囲気がある。
で、沢山の出入り口、注意しないとトンデモないところに出てしまう。

主人公、小沼真次、そして愛人のみち子に起こる過去へのタイムトラベル。
そこで見せられる父の生き様。

何故、過去の父と関わらなければならないのか、何故、現在を変えられないのか、そして、何故、二人でなのか・・・

全ての過去を見終えたとき、待っているものは・・・


切ない、只々切ない。


最初に「すべての地下鉄通勤者に捧ぐ」とある。確かに地下鉄に乗りながら読むと、雰囲気倍増だろう。
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