母親の三十伍日法要を行う。ウチの方は告別式の後の法事としては一般的。
四十九日はやらない。そしてこれで一段落、次は一回忌となる。
仏式では、あの世のどの世界に行くかについて、逝去後7回の審査・審判が行われる、らしい。
こんな感じ。
7日目(初七日) 殺生状況調査(担当:泰広王)
14日目(二七日)窃盗状況調査(担当:初江王)
21日目(三七日)不貞状況調査(担当:宋帝王)
28日目(四七日)虚言状況調査(担当:五官王)
35日目(五七日)生前の罪状認定(担当:閻魔大王)
42日目(六七日)転生条件認定(担当:変成王)
49日目(七七日)6つの世界の中から故人の行く先選定、決定(担当:泰山王)
故人が閻魔大王の元に行くためには、剣山を登って行かなければならないので、我々が祈りを捧げ、そして剣山登りを疑似体験することで、徳を積むことができる。そして、閻魔大王の罪状認定に際して、個人が少しでも良い世界に行けるようにするというのが三十伍日法要だ。
そして49日目に個人は転生までの長い長い旅をすることになる。
旅の始まりには父親が待っているだろうから、仲良く進んでもらいたい。
法事の後、参加してくれた方々にお振る舞いする。
場所は母親、そして父親も好きだった料理屋。供養には一番ということでここにした。
二人とももう食べることはできないが、代わりに我々が美味しくいただいた。
元気だったころに、もっと連れてくればと思っても詮無いことなのは分かっているのだけれどね