Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

久保木 靖「中牟礼貞則」

2024-05-16 10:23:48 | ジャズ
久保木 靖 編著「中牟礼貞則 - 孤高のジャズ・インプロヴァイザーの長き旅路」リットーミュージック (2021/6).

ギターを弾く友人が貸してくださった本.ご夫妻で広島から上京した折に,中牟礼さんのライブも聴いてきたとのこと.

ジャズメンの自筆の本は面白いが読みにくいことも間々ある.これは編著者のインタビューが中心で,そのためにかえってしっかりしたものになっている.随所に証言,コラム,アーカイヴド・インタヴュー (古い資料からの転載),巻末にディスコグラフィと索引.欲を言えば中牟礼さん 1933-  の年表が欲しかったところ.

渡辺貞夫,稲葉國光,渡辺香津美,後藤芳子といったレジェンドたちの証言も懐かしくて面白い.モカンボに関するコラムにはあの植木等が登場.萩原哲晶のバンドのオーディションで高柳昌行など 10 人ほどの応募者を排して採用されたことがあるそうだ.

このたび発掘された1956年&1997年録音の完全未発表音源を収録したCDも付属している.自筆の楽譜のグラビアも2曲.下はこのうちの In A Stream の Youtube 動画.

1970 年代から 80 年代にかけての数年住んでいた水戸に,Romain という喫茶店があった.オウナーはギターを弾く建設屋さんで中牟礼さんの弟子・渡辺香津美の兄弟子を自称していた.壁には Jim Hall 直筆の Romain の楽譜が飾られていた.ここのライブで中牟礼さんの Romain を聴いた.速いテンポだったと記憶している.




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