不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Olio di Colza che fa correre la macchina?

2005-04-10 01:34:00 | 日記・エッセイ・コラム
4月も中旬になるというのに
寒の戻りで急に冷え込んでいるイタリア。
北イタリアでは雪のところも。
フィレンツェも肌寒い一日でした。
先日あまりのいい天気にセーターを全て洗濯して
衣替えで春物に替えてしまった私は
着るものに苦労しました。(笑)

先日読んだ記事のタイトルは
「奇跡のオイル」でした。
内容は「菜の花油で車が走る!」というもの。
北イタリアのTrentino(トレンティーノ)のディスカウントショップでは
菜の花油が一日に100リットル単位で飛ぶように売れているとか、
Veneto(ヴェネト)地方ではギャザリングまでして
菜の花油を購入するグループが出てきたとか。

ディーゼルエンジン用に菜の花油が使える!という噂は
瞬く間にイタリア中を駆け巡ったようですが、
なぜか北イタリアで特にもてはやされているよう。

この噂、単なる噂ではなくて、
菜の花油がディーゼルの代替となるというのは本当らしい。
因みに日本では
バイオディーゼルとして、きちんと取り上げられているようです。

ここのところ長引く戦争の影響もあって
イタリア国内では歴史的な高値となっているガソリンに比べて
経済的で、しかも環境にやさしいといわれれば
飛びつきたくなるのもわかります。
しかし、もちろんそんなに単純な問題ではないのです。

スーパーなどで売っている食用菜の花油は濃度が高く、
また寒冷地では低温状態で油が凍ってしまうので
それなりの改造も必要な場合があるとか。

そして、菜の花油を使ってしまうと
保険対象外になってしまうというのは
あまり取り上げられていないけれど事実。
現時点では法的に認められていないので、
自己責任で勝手に代用するのはかまわないらしいですが
もし近未来的に諸々の問題が解決して
法的に「菜の花油がガソリンの代用品」となると
今のような「安値」での販売が
阻止されることにもなりかねないので、
経済的な利点は望めないかもしれません。
でも少なくとも環境にはやさしいのかも。


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