不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

Passeggiata nel quartiere di Yokohama-Yamate

2015-02-16 15:45:25 | 日記

先日、久しぶりに新幹線ではなく、
東海道本線に乗って出かけた先は、横浜・山手。

20年来の友人の押し花&押し果物作品も出展されていた
第9回横浜山手芸術祭」というのを観に。 

横浜山手地区には幕末から明治時代に
日本に滞在した外国人のための住宅や教会が多く残されていて、
ちょっとした異国情緒を味わえる一画になってます。
もちろん有名な「港の見える丘公園」とか
「外国人墓地」もある、あの辺りですね。

実は数年前に同じ友人が山手234番館という文化財で
「イタリアのクリスマス」というテーマで展示をした時に
少しだけサポートさせてもらったりしていたのですが、
ちゃんとこの外国人居留地の面影の残る地区をあるいたのは
今回が初めて。
元町ショッピングストリートも港の見える丘公園も初体験。

この場所から、ビルと箱根の向こうに富士山がよく見えることと
港の見える丘公園の、あのテラスが
想像に比べて小規模だったことに驚きました。

彼女が今回展示をしていたのは
石川町駅からほど近い「外交官の家」と呼ばれる文化財。
山手イタリア山庭園内にある建築物で
もとは明治政府外交官内田氏の邸宅として
渋谷に建てられたものを1997年にこの地に移築したもの。
アメリカ人の建築家James McDonald Gardinerの設計の
アメリカン・ヴィクトリアン様式なんだそうで。


館内は採光もよくて明るく、
ところどころに残るアールデコ調の装飾がなんか懐かしい。
そんな部屋のそこかしこに、
友人の作品が何気なく置かれている感じがよかった。

古い置き時計も、おしゃれだしねぇ。


落ち着いた空間。
昔の人ってきっとよい時間を過ごしていたんだろうなぁって思った。
100年ちょっとの時間差なのになぁ。

今回の芸術祭の展示と
完成から105年(1910年築)を記念して
外交官の家をイメージしたアロマが焚かれていて
それもまた私好みで、とてもいい気持ちになり
気づいてみれば2時間近くもここにいました。

実はイタリア山庭園のイタリア式庭園を
すごく楽しみにしていたんだけどね、小さかった(笑)。
ま、そりゃそうかぁと納得もしましたけどね。
きれいに手入れされた庭園だったので、
こじんまりしていて、これはこれで好きです。

いつも伊豆の辺りをお散歩してますが、
たまには横浜もいいなぁって。 

外交官の家で長時間費やしたので、
ほかの文化財は駆け足で巡ったんだけど、
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