不埒な天国 ~Il paradiso irragionevole

道理だけでは進めない世界で、じたばたした生き様を晒すのも一興

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2011-07-24 19:02:09 | Tweet Log



Acqua che rispecchia

2011-07-21 02:38:04 | 日記・エッセイ・コラム

Castelfiorentinoの不評この上ない噴水。
でかい植木鉢。

Fontana

ここでないほかの場所、
たとえば海辺の開けた広場とかにあると
映えるのかもしれないけど、
場違いな感じがひしひしと満ちている噴水。
友人によるとセンサー反応して
近づくと水が出るらしいけど、
私が見ている間は水も出ませんでした。
水も出てないと本当にでかい植木鉢だよなぁ。

レイラと散歩する時、
特に週末は時間があるので
あちこちいつものルートを逸れて
ふらふらすることもあって
そんな時、
こんな暑い季節はやっぱり
緑のある場所か、水のある場所に行きたくなる。

自宅の近くで手っ取り早い緑といえば
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会前の芝生広場。
でもここはいつものお散歩コース。
手っ取り早い水辺といえばアルノ川。
アルノ川は決してきれいな川だと思わないけど
こうしてみるとちょっと素敵だったりする。
Arno

今年は16年ぶりに夏の日本へ。
日本の夏がどんなだったかすっかり忘れてしまったけれど
耐えられるんでしょうか、私は。

そこそこきれいなアルノ川を眺めながら
今回こそは柿田川の湧水群に行こうと思った。
きっときれいな水で心洗われて
いろんなことがすっきりするんじゃないかと思ってみたり。
他力本願。


Biscotti di Andrea Bianchini

2011-07-20 02:20:30 | Squisito!

奥のほうでくたばっている生き物は放っておいてください。
Ab
主役はビスケットです。

チョコレート工房Andrea Bianchiniの
カカオビスケット。
これは随分長いこと私のお気に入りで
数年前は鬱陶しいほど宣伝したんですけど、
忙しくなってなかなか買いに行けず
遠のいていました。

今回帰国のお土産の選択肢に再浮上。
はるばる遠くのお店まで買いにいったんだけど
7箱しかなかった。
そのうち1箱は私の朝ごはんに。
残り6箱はきっと無事に
日本までたどり着けると思いますが。

ほろ苦いカカオのビスケット、
サイドにソルトがちりばめられて
ちょっと前にはやった「塩チョコ」のはしり。
甘すぎないところもいいよね。

さて、日本での予定はある程度決まりましたが
このお土産にありつけるのはいったい誰でしょう?


Benozzo Gozzoli e Cosimo Rosselli

2011-07-19 20:36:56 | アート・文化

フィレンツェから電車で約40分のところにある
Castelfiorentino(カステルフィオレンティーノ)。
その駅から徒歩3分のところにできたのが
BeGo Museo Benozzo Gozzoli
(ベノッツォ・ゴッツォリ美術館)。
常設作品は「Visitazione(訪問)」と
「Madonna delle Tosse(咳の聖母)」の
2つの有名なTabernacolo(小壁龕)と
そのフレスコ画の下絵であるシノピエ。
どちらもカステルフィオレンティーノの郊外にあった
小さな礼拝堂を飾っていた作品で
どちらもベノッツォとその工房による作品。

この常設展に加え、7月31日までは
いつもはウフィツィ美術館の保管庫に
眠っている作品を含む特別展を開催中。
1400年代後半のほぼ同時代を生き、
フィレンツェとシエナの間に広がる
Val d'elsa(ヴァル・デルザ)地域にも
作品を残した2人の作家の作品を中心にした展覧会です。

一人はベノッツォ・ゴッツォリ。
彼の師匠はBeato Angelico(ベアト・アンジェリコ)で
特別展ではヴァチカン所蔵の
ベアト・アンジェリコの「聖母子像」も展示されています。
もう一人はCosimo Rosselli(コジモ・ロッセッリ)。
因みに彼の師匠はNeri di Bicci(ネリ・ディ・ビッチ)。
コジモ・ロッセッリは最初の師匠であるビッチの影響はもちろん
その後ドメニコ・ヴェネツィアーノやバルドヴィネッティ、
ヴェロッキオなどの影響もうけています。
もちろんベノッツォの影響も強く受け
また二人は共同製作もしており、
展示されている作品のあちこちに、
例えばバラの花の表現の仕方など
お互いの影響が見え隠れして興味深いです。

この特別展に展示されているロッセッリの作品の一つは
カステルフィオレンティーノの郊外Dogana(ドガーナ)の
Chiesa di Santa Maria a Lungotuono
(サンタ・マリア・ア・ルンゴトゥオーノ教会)に収蔵される
「聖母子と4聖人」。
描かれる4人の聖人はAntonio abate(アントニオ・アバーテ)、
Francesco(聖フランチェスコ)、Chiara(聖キアラ)、
Verdiana(聖ヴェルディアーナ)ですが
アントニオ・アバーテの足下に
笑みを浮かべる豚が描かれています。

古代では豊穣のシンボルであった豚は
キリスト教では通常、悪習慣の象徴であり、
淫欲、吝嗇、大食、怠惰などのシンボルとして
描かれることが多いのですが、
アントニオ・アバーテと共に描かれる場合は
その限りではありません。
聖人の足下に描かれている場合は、
豚の象徴する悪習慣に打ち勝った
聖なる人を讃えることにもなりますが、
アントニオ・アバーテの場合は
別の意味合いを含むことがあります。

イタリアではヘルペスは
別名Fuoco di Sant'Antonioといわれますが、
その昔、中世の時代には、
寒さにも強いライ麦に寄生する菌類によって
引き起こされる中毒症状も同じ名前で呼ばれていました。
アントニオ・アバーテおよびアントニオ派は
豚の脂(ラード)をこうした皮膚炎の治療薬として扱っていたため
敷地内で豚を飼育する許可も得ており、
豚は首に鈴をつけて
自由に敷地内を闊歩していたらしいのです。
豚のラードを傷口に塗って治療を行った聖アントニオは
長くそうした皮膚炎を患う人々から信仰されてきました。
こうした背景からアントニオ・アバーテの横には
時折豚が描かれていたりするのです。

普段なら交通手段もなく
なかなか観ることのできない作品も
今なら結構気軽に観に行けるので
会期残りは短いですが、
時間のある方は是非足を運んでみてください。

Bego

Benozzo Gozzoli e Cosimo Rosselli
nelle terre di Castelfiorentino
Pittura devozione in Valdelsa

会場:Museo di Benozzo Gozzoli
    Via Testaferrata 31, Castelfiornetino
会期:2011年7月31日まで
開館時間:水曜日から月曜日 9:00-13:00、15:30-19:30
         火曜日      15:30-19:30
入場料:6,00ユーロ


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2011-07-19 19:02:09 | Tweet Log