超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">シェルヘン、シューリヒト、古書の名著</span>

2016-11-24 10:24:50 | 無題

雪が降っている。
「原始文化」図書館で注文した。希少本らしいが無事読めるだろうか。
昨日はヴィルヘルム・フルトヴェングラーのベートーヴェン、ヘルマン・シェルヘンのマーラー6番のあと、クラウディオ・アラウのベートーヴェン・ピアノソナタ全集新録よりワルトシュタイン、熱情を聞いた。
クラウディオ・アラウのフィリップス録音全集出ないかな。
年末商戦に打ってつけの好企画。
この際ヴェニアスとかの廉価盤でも構わない。
クラウディオ・アラウの大量放出を期待する。
実家で前貸したセンチュリオンのシュナーベルのベートーヴェンソナタ集を回収した。
だが一枚目が入っていないのである。
何とギーゼキングのモーツァルトが入っていた。
シュナーベルの一枚目はどこへ行ったのか。
エリーゼのためにとか、月光とか入っていたのに。
私はミュージック・コンセプツ社のシュナーベルやドキュメント社のシュナーベルも持ってはいるのだが、「エリーゼのために」などはセンチュリオンにしか入っていないのだ。
まぁ、それはしょうがない。ダンテ・レーベルのシュナーベルがある。
HMVで売っている、カール・シューリヒト・エディションに魅かれる。
タワレコでシューリヒト・オーケストラル・ワークスとして売っているのと同じものだ。
だが私はシューリヒトのレパートリーは楽団が違うが大体持っている。
ヘンスラー社のカール・シューリヒト・コレクション第1集、第2集で大方揃う。
加えてコンサートホール・レコーディングスやデッカレコーディングスまで揃えてしまったのだ。
カール・シューリヒト・エディションに手が出ないのは致し方ない。
頭と耳が活性化する今日この頃である。ハイティンクのマーラー聞こうかな。

音盤と古い神話に囲まれて雪の降る日に珈琲で憩う



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<span itemprop="headline">音盤聞き比べ日録、フルヴェン・メンゲル編</span>

2016-11-17 18:22:34 | 無題

今週もフルトヴェングラーをよく聞いた。
ザルツブルク音楽祭のライヴの第九を聞いたのである。
ザルツブルクの第九もバイロイトの第九もルツェルンの第九もメロディアの第九も聞き比べた。
フルトヴェングラーの第九は最後はアッチェレランドで攻めまくるのでテンション上がる。
アンドロメダのライヴ盤ベートーヴェン全集の運命も運命の動機を長く引っ張るので奥深い。
エミール・デュルケム、読み進めるとトーテミズムのことが詳しく書いてあって面白かった。
今日はメンゲルベルク・コレクションを引っ張り出してのどかな悲愴を聞いている。
シューベルトのグレートやベト全、ブラ全も聞き直すつもりである。
今日は現代美術館の横尾忠則・森羅万象展を探して家中を掘り返した。
横尾忠則は有ったが部屋が滅茶苦茶である。
アンドロメダのライヴ盤ベートーヴェン全集は若い頃のフルトヴェングラーの顔がアップで写っている。
なかなかの美形である。
ワーナーのベートーヴェン・リマスター全集は表紙の写真が今一だがインナースリーブがオリジナルジャケットでサービス満点で音も大幅改善されている。
中古CD店に日本盤紙ジャケのベートーヴェン全集が8300円で売っていた。
アマゾンにも売っているがレビュアーが大枚叩く価値があるのかと疑問を呈している。
私もワーナーの新リマスター全集1200円で十分ではないかと感じている。
ベートーヴェン半分フルトヴェングラーの姿半分の変形判イタリア盤EМIのベートーヴェン全集は音は
マイルドだが箱が壊れやすくお勧めできない。評判のよくないART処理のベートーヴェン全集は最近見かけないが案外貴重になったりして気が抜けない。
メンゲルベルク・コレクションの悲愴も佳境に入った。
耽美的な最後を聞いて憩っている。
このあとカール・シューリヒト・コレクションの第九を聞く予定。

両耳が見違えるほど演奏を聞き分けられる永遠の今



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<span itemprop="headline">チェリビダッケとクナッパーツブッシュの大演奏</span>

2016-11-12 22:30:05 | 無題

最近セルジュ・チェリビダッケのベートーヴェン、ブラームス、ブルックナーを久しぶりに集中して聞いた。
ベートーヴェンは構えが大きく堂々とした風格。
「運命」が入っていないボックスもあるので要注意。
1番の録音はない。
グラモフォンのブラームス1番とブルックナー4番にはお得意の掛け声が入っている。
掛け声を出して演奏に気合を入れるのだ。
この2曲は掛け声が十二分に堪能できる。
EМIのブルックナー4番など、第4楽章の最後に少し掛け声が聞こえる程度なので掛け声を期待して聞くと物足りないぐらいである。
演奏は美しい。
チェリビダッケがその演奏の美しさに自分自身で入り込んでしまっているような具合である。
EМIの録音に掛け声が少ないのは、演奏の美しさに瑕疵をつけたくないというチェリビダッケの願いのようにも思える。
逆にストゥッツガルト響とのグラモフォンの演奏に掛け声が多いのは、気合を注入したいという思いの強さのようにも聞こえる。
最近エミール・デュルケムの読書が進まなくて辟易している。
本筋に入る前の前置きが長いのだ。
なかなか要を得ない。
明日こそ数十ページ読もうと意気込んでいる。
オールフリーを飲んで、クナッパーツブッシュの指環のワルキューレの終幕を聞いて自分に気合を注入している。

晩秋の寒さをしのぎ遠き日の大演奏にわれを忘れる



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<span itemprop="headline">フルトヴェングラーの戦時録音集を聞く</span>

2016-11-03 16:41:36 | 無題

フルトヴェングラーのベートーヴェン戦時録音集を聞いている。
有名なウラニアのエロイカやメロディアの第九も入っている。
1943年6月27日の運命も入っている。1944年3月20日の田園も入っている。
アンドロメダ社6枚組である。

ウラニアのエロイカは白熱の名演。フルトヴェングラーはなぜ発売差し止めの訴訟を起こしたのか。
運命は綺麗に録れていて堂々とした演奏。第四楽章の悠然とした驀進は特筆に価する。
最後は急加速でフィナーレを迎える。
1942年3月23日のメロディアの第九は鬼気迫る演奏。
どれも単売で買うと高いのでアンドロメダの6枚組お勧めである。

先日聞いたワーナーのリマスター盤ベートーヴェン全集は2番以外音が良かった。
2番は原盤のオープンリールの音がボロボロでどういじってもチリチリしたノイズが入るのだろう。
現代の技術でも演奏とチリチリしたノイズの分離ができないのが不思議である。
2番以外はノイズがなく、生き生きした鮮明な音で演奏が鳴る。
2010年から2011年のSACDハイブリッドのためのアビーロードのエンジニアのリマスターはおおむね成功と言えよう。平林復刻か何かで2番のスクラッチノイズ除去にチャレンジしてほしいものである。

未開社会の思惟という本を読んでいたが翻訳も内容もひどいので中断している。
同じ著者の原始神話学に挑戦しようか迷っている。
今はデュルケムの本を平積みにして読書に備えている。

フルトヴェングラーの戦時録音集は鬼気迫るものがありフルトヴェングラー好きにはお勧めである。
ワーナーのリマスター全集も2番以外はお勧めである。
どちらも廉価盤を選んで正解だと思う。

戦時下に祈る気持ちで集まった聴衆たちの胸を打つ音



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<span itemprop="headline">フルトヴェングラー・リマスター盤ベートーヴェンの美</span>

2016-11-02 08:02:26 | 無題

本日、ワーナーのフルトヴェングラー・ベートーヴェン交響曲全集のリマスター盤が届く。
2010年から2011年にかけてアビーロード・スタジオのエンジニアが新リマスターしたものだ。
これは2011年に日本で発売されたSACDハイブリッド盤のために、リマスターされたものだ。
それまで出ていたART処理の交響曲全集が音が痩せていると不評だったのだ。
SACDの音質の評判はよく、YamagishiKenichi氏も満足したようでシングルレイヤー盤まで買い揃える熱の入れようだ。音がやや硬いがART処理盤より向上していると書いている。
HMVのレビューの評判も良く、とにかく音質がいいと反響が多い。
今年の8月に通常CDとしてこの音源が発売された。
リマスター盤の購入者は年々減っているらしく、価格も大幅値下げで5枚組1400円である。
私はART処理のも悪いと思っていなかったし、ライヴ音源を求めてアンドロメダ社の交響曲全集ライヴ
を堪能していたりしたのだが、SACDを作ったときのリマスター盤が通常CDで1400円で聞ける、しかも限定盤ということで、今回思い切って取り寄せた。
けれども評判が良いとはいえ、新リマスター盤もART処理と同じくアビーロードスタジオのエンジニアの仕事である。どれほど違いがあるのか半信半疑である。
新しいリマスター盤が出るたび、今回のが最新、最善ですと広告が出るが、フルトヴェングラーファンは何度この商戦に手を出して泣かされてきたことか。
2011年に出たフルトヴェングラーのSACDはベートーヴェンだけでなく、ブラームスの交響曲全集もあった。こちらも新リマスター盤だが、これはまだ通常CDとして発売されていない。
今現在、フルトヴェングラーの正規のブラームス交響曲全集はみな廃盤である。
私はリファレンス盤を持っていて愛聴しているが、近日中にアビーロードのエンジニアがSACDのために制作した新リマスター盤が通常CDとして発売されるはずである。
とりあえず今回のワーナーのフルトヴェングラー・ベートーヴェン交響曲全集のリマスター盤を聞いてみて、ブラームスも期待できるか判断したい。

洗われた音が盤から飛び出して時を飛び越え名演に泣く



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