超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

蓬莱山の天女に惑う

2021-11-30 20:38:35 | 無題
「長唄を読む」江戸後期・現代編来たので、とりあえず「蓬莱」という長唄の個所をめくる。
「蓬莱」江戸時代後期作
一、蓬莱山の天女は罪作りな美しさだなぁ。日の差す木の間の綾錦。
ゆるく結んだ帯がはらりと落ちるのは、仙境のそよ風のいたずらだろうか。
煙のように想い人への慕情は消えないが、束の間の枕を共にする。
浮名を立たせる者たちは、そこに安らぎを求めて集まる。

二、萩の露とは辛いもの。深く契りを交わしても、朝になれば
一人で取り残される。
招くすすきはいたずら者で、味な気になる、おみなえし。
一途な桔梗はかわいいな。
立派な造りの楼閣を下から眺めると、
欄干に行きかうその足は蓬莱山の鶴の舞いを思わせる。

かなり時代背景を考慮しないとすくい取れない歌詞ではあるけど、
天女の幻惑性と遊郭のはかない夢が歌われている。
「人の眺めの迷い草」という表現がよかった。

羽衣は人の眺めの迷い草 雲の晴れ間に浮かぶ蜻蛉

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ナポレオン・仙境越え!

2021-11-28 05:36:48 | 無題
最近、日舞の発表会に誘われて、「蓬莱」という演目だというので、
調べてみたら、遊郭を仙境の蓬莱山に見立てた趣向で、天女が、
いろいろな景色を見ていい眺めだなぁと舞うような作品で、
興味を持ったので、「長唄を読む」第3巻「江戸後期~現代」篇
を取り寄せている。
蓬莱山には秦の始皇帝が憧れていて、家臣を探索に行かせたという。
インドのタントラの宗派にもシャンバラという理想郷があって、
横尾忠則さんが、「ナポレオン・シャンバラ越え」という
奇想天外なかっこいい油絵を描いていたのを原宿ラ・フォーレで
見たことがある。
そういう憧れも面白いなと思っているが、せっかくなら
「長唄を読む」第2巻江戸前期篇や第1巻室町・安土桃山篇まで
網羅したら、世界が広がるなぁ、と空想している。
歌舞伎や浄瑠璃の演目と重なる題目も多いので、
目を通せれば、たいへんな教養になる。
でもまだ、「奥の細道が面白いほどわかる本」の半分ぐらい
まで読んだところなので、また積読本が増えそうだ。

蓬莱の山で枯れない花を見て天女舞うなか仙境を越え
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初雪のデイライフ

2021-11-25 07:51:23 | 無題
昨日は、札幌は、事実上の初雪で、粉雪が舞っていた。
今朝起きると外は白い冬。
また、その季節が来たか。
今年もいろいろあって長かったな。
俳句も始めて、いろんな面で武者修行をした。
日頃の仕事は、長くて遠い。
でも、今年の冬は、あと一頑張り。
ライフサイクルが助け舟を出して、
何とか今年一杯たどり着けそうに感じている。
結局、ほぼテレワークが続いている。
時間が空くと、散歩に出たり、芭蕉読んだり。
今日明日中に、冬物の茶系の1400円の
バケットハットが来るから、散歩は飛行士帽も
あるが、仕事場の行き帰り用に使えるといいな。
黒か茶系か悩んで、持ち服を考えて茶系にした。
安物買いだが、一応服装に気を遣っている(つもり)。

初雪で偶然の輪が回り出す
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またパソコン設定で苦労する

2021-11-24 18:29:37 | 無題
中世のグレゴリウス7世の教皇改革の話が詳しく知りたくて、
いろいろ検索しているうちに、「叙任権闘争」という
ちくま文庫の4百ページの本をみつけ、注文する。
中世教会法を知るにはどうしてもこの辺りが必須なのである。
読む本がだんだんマニアックになってきた。
今日はメール会社から送信が来て、
メールの設定を変えないと来年の8月から
メール使えなくなりますと言われた。
仕方なく、スマホでメール会社に電話して、
接続担当者に20分待ちで設定変更方法を
手取り足取り聞いて、無事メール設定を変更する。
パソコンを乗り換えた場合とか今までの種々の設定を
どう引き継ぐのか心配である。
一仕事終えて、トップバリュのビアテイスト飲料を飲み、
トーキングヘッズの2枚組ベストを繰り返し
聞いている。世の中の変化に全くついていけない。

繰り返し変化の波が訪れてこの毎日をどう乗り越える
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陽を注ぎ足して寒雀

2021-11-23 05:19:02 | 無題
今日は休みで記念日なので、幌平橋の洋食店で、
窓際のテーブルを予約しておいた。
光が外から入って、いい明るさなのである。
ノンアルコール飲料のプレミアムを飲んで、
魚介のグリルを食べて来るつもり。
外食は、ベーカリーのパンと珈琲ぐらいしか
ふだんはしない。
だから、今日はハレの日である。
ふだんパクパクアリでコツコツ働いた分を
キリギリスになって明るく浪費するのである。
最近、晴々する音楽を聴いていないのだが、
大量にあるクラシックCDのなかで、
ご機嫌になる箱を取り出して聞こう。
そして今年の仕事を、クリスマスまで乗り切るつもり。
雨や雪じゃなかったら、中島公園をぶらぶらして
豊平館を見て帰ろう。

洋食屋 陽を注ぎ足して寒雀 澄んだ瞳で一年を越す

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