超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">CDを詰めて文倉に触れる</span>

2017-05-30 21:10:04 | 無題

今日は中心街の老舗中古CD店に行った。いろいろCDを手に取ったが、
私の目を惹いたのはタチアナ・ニコラーエワのヴェネツィア盤のバッハ作品集4枚組。
ゴルトベルク変奏曲、インヴェンションとシンフォニア、フランス組曲で計4枚組。掘り出し物である。
ヴェネツィア盤はすぐ廃盤になってしまうので、いいのを見つけたら買うことにしている。

それから公園内の文学館で所蔵展示を見て、文学館の方々や新聞社の方とカフェで歓談する。
新聞社の方は最近サハリンに行ってきたので、キリル文字が読めるようになったと言って、私が買った
ニコラーエワのバッハ作品集のCDの文字を読んでいた。
帰りに道に迷ってから帰ってきた。

帰ってカザルス・ポートレートとホルショフスキの平均律第1巻を頼む。
メンブランのカザルス・ポートレートにはルドルフ・ゼルキンとパブロ・カザルスのベートーヴェンの
チェロソナタ全曲2枚組が含まれている。それだけでも聞く価値がある。
それからニコラーエワのゴルトベルク変奏曲から聞く。
一曲目が驚くほど遅い。グールドよりずっと遅い。それにはたまげた。
他の曲は折り目正しいテンポ。
ニコラーエワの平均律クラヴィーア4枚組も持っているのでバッハ8枚になった。
ニコラーエワのバッハは暖かくそれでいて鎮静的。
心安らぐ。
友人がマゼール&フィルハーモニアのマーラー全集がやっと届いたと歓喜していた。
私もあの感動をもう一度と思い、マゼールの同全集の巨人と復活を聞いた。
マゼールは音を揺らしたり、遅くしたり、引き伸ばしたり、絶妙の間合いで大きな作りの演奏を成し遂げた。最後の全集がこの境地である。私は演奏を聞いただけで誰の演奏か、誰の指揮かわかるとは大ぼら吹きだと笑われている。実は中古CDを見ると値段をピタリと言い当てる。

珍しい掘り出し物の音源を鞄に詰めて文倉に触れる



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<span itemprop="headline">音飛びを研磨に出し、シゲティ・アラウ盤に浸る</span>

2017-05-27 23:19:11 | 無題

今日は、ヤスパースとハイデガーの世界論と空間論をまとめた。
行方不明だったモーツァルトのクーベリックの戴冠ミサとフリッチャイの大ミサ曲DG盤2枚組を長い時間探して見つけた。
前に何度か聞いて宗教曲のテンションの高さに興味を引かれた2枚組である。今はこの組み合わせは廃盤。
だが見つけたのはいいが再生してみるとフリッチャイの6曲目の2分14秒から59秒の辺りで音飛びがする。何と銀面の色が剥げている。何度も磨いてみたが無駄だった。
しょうがないのでいつものCD研磨サービスにスマートレターで研磨を頼む。
前に修復不能と思われたクラウディオ・アラウのベートーヴェン新盤がここの研磨で直ったので、今回も期待を掛けている。一週間ぐらいで戻って来るのではないか。研磨代、送料、手数料計700円ぐらいをコンビニで後払いする。
またシゲティ&アラウのベートーヴェン・ヴァイオリンソナタをとっかえひっかえ聞いている。速い曲は速いが、全体的にゆったり感にあふれている。
シゲティのバッハ無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲は名盤の誉れ高いが、音がきつくて聞いていられないという人もいる。実際のところはどうだろう。
ハイフェッツのほうが技巧的にさらりと弾きこなしているという話だが録音はシゲティのほうが状態がいいらしい。
シゲティの大箱も出ているが、私はヴァイオリン協奏曲苦手なのだ。
シゲティ&アラウ盤は1944年、ワシントンの国立図書館で録音された。戦時中だけに亡命中のシゲティの憤りを感じるという人もいるが、私は浮世離れしたゆったり感の空気のとりこになっている。
スピード感が堪らないとか、シゲティの憤りが聞こえるという人もいるが、私はシゲティ&アラウという
巨匠コンビが演奏を楽しんでいるように聞こえる。
明日も読書のメモ書きができると嬉しい。

音飛びを研磨に託しヴィオロンのゆったり感に時を忘れる



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<span itemprop="headline">シゲティ&アラウのヴァイオリンソナタを聞いてみる</span>

2017-05-26 21:41:00 | 無題

ヨーゼフ・シゲティ&クラウディオ・アラウ演奏の
ベートーヴェン・ヴァイオリン・ソナタを聞いている。
以前買ったときは音が古いのであまり聞かずにしまっておいたが、ヒストリカルに慣れた今、
改めて引っ張り出して聞くと、滋味深い演奏で心打たれる。

今日は久しぶりに一日空いたので交響曲祭と称して愛聴していた交響曲を取り出して聞いた。
まずクルト・ザンデルリンクのEМIのベートーヴェン交響曲全集を数曲聞いた。
1番、2番、英雄、運命を聞いた。
素晴らしい。夕映えの巨匠テンポである。
次に同じザンデルリンクのベルリン響とのブラームス交響曲全集より1番を聞いた。
これもまた鑑賞後ブラボーと言いたくなる夕映えの堂々たる美しさである。
そのあとラファエル・クーベリックの全集よりマーラー9番を聞いた。
第1楽章と第4楽章が好きである。
クーベリックはだいぶ渋い好みではないか。
最後にオイゲン・ヨッフムとコンセルトヘボウの
ベートーヴェン交響曲全集フィリップス国内盤より、運命&田園を聞いた。
優しく丁寧な音作りと独特の間合いに感心した。
というわけで久しぶりにお気に入りの交響曲のCDを続けて聞き心洗われる。

それにしても、シゲティ&アラウのピアノとヴァイオリンのためのソナタ、いいなー。
この浮世離れした味わい深さ、真似できない。
なまけものになりなさい、呑気に暮らしなさいと水木しげるの名言煎餅に書いてあった。
見習いたいことばである。

滋味深いヴァイオリンソナタ聞きながら真似のできない感覚に憩う



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<span itemprop="headline">思考の癖と演奏の癖を味わう</span>

2017-05-23 23:07:35 | 無題

今日はスメタナ四重奏団のベートーヴェンをとっかえひっかえ聞きながら、
ベンヤミンのメモ書き5冊目を丸一日掛けて行う。
書きかけの草稿の断片集なので結論が書いてない。
アルファベット順に項目が並んでいるので順を追って話が進まない。
余談的な所で終わってしまっている、など整理し辛い点があるが、
同じテーマが繰り返し出てくるので思考の癖が分かって面白い。

一日メモ書きに費やしたが、理解が深まって良かった。
ひじきの天ぷらと鶏の衣焼きとサラダ食べる。
晩はイーヴ・ナットのベートーヴェンソナタ30番台を聞く。
そのあとスナッフルズのショートケーキ食べて珈琲飲む。

今はまたヘルマンアーベントロートのブラームス1番を聞いている。
旋律を聞かせたいところは思い切りペースを落として響きに浸る。
激情的な加速と不意を衝く減速の切り替わりの妙が心を打つ。
50年代の優秀録音は今聞いても心地よい。
今夜はヘルマン・アーベントロートあと2枚ぐらい聞いて
気分転換してリラックスして明日に備えようと思う。
今第四楽章に入った。緩急自在の激演。
アルティスのリマスター技術は見事である。
今日はこれからブルックナー4番と
ベートーヴェンの5番&7番でも聞こうかな。
しばらく室内楽や器楽曲を聞いていると、交響曲の開放感
に回帰したくなる私である。

過ぎし日の思いを刻む演奏の夢の形が遠くへと誘う



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<span itemprop="headline">スメタナ四重奏団のベートーヴェン聞きながら</span>

2017-05-22 21:54:25 | 無題

ハンガリー四重奏団では我慢できなくなり、
スメタナ四重奏団のベートーヴェン四重奏集を入手。
これが、チェコらしくボヘミア感あり、素晴らしい演奏。
これには快速ハンガリー四重奏団の透明感ある響きも敵わない。
スプラフォンと日本コロムビアの共同制作。
スプラフォンと日本コロムビア(デンオン)が組んだら無敵である。
ドヴォルザーク・コレクション2種やノイマンのマーラー全集も最高である。
明日はベンヤミン一冊読む予定。
宇波さんのラカン的思考はためになる。
週末は幾人かの哲学者の時間論、空間論をまとめていた。
ロレート社のウルガータ聖書持ち出し用を
通販で買おうとして苦労したので消耗した。
結局ビブリア・サクラという読みにくい版を持ち出し用に使うことに決めた。
友人がバレンボイムのイースタン何とかの
ベートーヴェンの交響曲が良かったと言っていた。
実は私の愛聴盤である。
ルドルフ・ゼルキンのシューベルト録音集も「ます」で弾け、
D960遺作では実直に沈潜していて、
なかなかいい。
イーヴ・ナットのベートーヴェン、時に情熱的、時に静謐で聞く甲斐がある。
ヒストリカルのピアノソナタ全集を探していたのでちょうどよかった。
フォークロアのメモ書きは夏以降にずれ込む予定。
心痛むこともあるが、日々奮闘している。
それにしてもスメタナ四重奏団のベートーヴェンいいな。

ボヘミアの四重奏にも支えられ活字の海を泳ぎ切れたら



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