超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

<span itemprop="headline">音楽周遊、歓談、妙味の日々</span>

2012-03-31 23:09:49 | 無題


今日はギュンター・ヴァントと北ドイツ放送響のブルックナーの4番をDVDで見る。
ザンデルリンクの田園を全集から聞く。夕映えの美しさ。
フルトヴェングラーのブラームス交響曲を聞く。一番、悲愴感あり。二番、三番、壮絶。四番の憂愁が堪らない。
友人からメールで6時豪徳寺で待ち合わせる。サンマルクカフェで友人と出会い、近況を聞く。
豪徳寺のインド・ネパール料理パティヤラパレスへ行く。
1270円の二種のカレーとナンのセット、シシカバブ、飲み物を頼む。
友人は、鎌倉ジャズフェスのシナトラのマイウェイの斬新だと思われるアレンジは賛否両論だった、良いという人もいれば、自己陶酔とか選曲ミスという厳しい意見もあった、
ロシア未来派のalexander kreinのCD、songs from the ghetto は聞いてみたい、初めてラジオでエアチェックしてから長い年月を経て、謎が解けてCDで聞けるとは思いもよらなかった、
人のキャパシティは決まっていて、何がどれだけ辛いのか他人がとやかく言えることではない、ブログには憂愁とクラシックが結びついている、凄いよな、毎回クラシックネタで攻めてきて、と言う。
試聴室その2は黄金町じゃないか、危ないが独特の雰囲気のある地域だ、青山陽一さんがライヴをやっているとは興味をそそられる、今日は武川雅寛さんか、
カーネーションは椎名林檎の主題歌もいいが、アイリッシュ・トラッドの挿入曲も面白い、朝ドラのサントラは売っているのか、「あぐり」を買ったなら売っているんだな、カーネーションの最終回は泣いた、小原糸子役の三人が意外な形で出てくる、
梅ちゃん先生は松竹梅の梅ですという宣伝からして滑稽だ、東京の朝ドラは外すと見てられない、と言っていた。
帰ってザンデルリンクのベートーヴェン交響曲全集から第九を聞く。
ザンデルリンクの第九、聞き応えのある恰幅の良い絶妙の名演。さんざん、からかわれたので今日はブログに憂愁を絡めずに終わろう。
音盤を尋ねて歩き夕映えの憂いを忘れ歌を語ろう



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<span itemprop="headline">夕映えの巨匠テンポの至芸</span>

2012-03-29 16:37:46 | 無題


ラフマニノフの前奏曲をアシュケナージが弾くのをラジオで聞いて、その祈りに近い音の響きに胸打たれた。レコード芸術を読んでいたらアシュケナージと言えばラフマニノフだが…と書いてあり印象的だった。そこアシュケナージのラフマニノフを買おうと中古CD店に行った。
そのついでに、カラヤンの東京ライヴ5枚、ティルソン・トーマスの美少年ボイスが入ったベートーヴェン交響曲全集、ハイティンクのLSOライヴ6枚を売ろうとした。
ハイティンクのベートーヴェンのLSOライヴは一枚50円なので売るのを取り下げた。
カラヤン東京ライヴ5枚3100円とティルソン・トーマスのベートーヴェン交響曲全集1600円で、計4700円で売れた。
私は最近クルト・ザンデルリンクのEMIのベートーヴェン交響曲全集ばかり繰り返し聞いている。聞いていると止まってしまいそうなぐらい遅い巨匠テンポの至芸の名全集である。余りに美しいので耽溺して聞いている。最近メディアケグに同期したので、列車のなかでも車窓を流れる景色を見ながら聞き惚れている。
レコード芸術にザンデルリンクの田園が二種取り上げられていて、宇野功芳氏がこの巨匠テンポの至芸を例えて夕映えの美しさという表現を連発していて笑ってしまった。
レコード芸術のリーダーズチョイスには私の買った物も入っていた。リッカルド・シャイー&ゲヴァントハウス管弦楽団のベートーヴェン交響曲全集とユージン・オーマンディ&フィラデルフィアのベートーヴェン交響曲全集、ティルソン・トーマスのマーラー全集である。
なかではシャイーの超快速テンポのベートーヴェン交響曲全集が底光りする重厚感があって、気に入っている。超快速テンポではヘルマン・シェルヘンのルガノ放送響とのベートーヴェン交響曲全集ライヴも白熱していて面白いが、シャイーには破綻がなく安定した快速ぶりだ。
シャイーの超快速を誉める一方、ザンデルリンクの超スローテンポのベートーヴェン交響曲全集に耽溺しているのだから自分でも可笑しい。そのうちリーダーズチョイスで私のお気に入りのザンデルリンクの巨匠テンポのベートーヴェン交響曲全集が取り上げられると嬉しい。

そのうちに止まってしまうほど遅い巨匠テンポに我を忘れる



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<span itemprop="headline">音盤漂流の多幸感</span>

2012-03-21 01:21:02 | 無題

古い日記を読むと、ちょうどクラシックに目覚めた頃で、ギュンター・ヴァントの未完成&グレイトを聞いたり、リヒテルの弾くシューベルトのさすらい人幻想曲を聞いたり、シュナーベルの古い録音でベートーヴェンのピアノソナタを聞いたり、バックハウスのベートーヴェンのピアノソナタを聞いたり、ラジオでエアチェックしたりして、毎日が新鮮だったことを思い出した。
ベートーヴェンの交響曲全集を聞くのはギュンター・ヴァントの指揮が初めてだった。やがてリーダーズチョイス読者が選ぶ名盤などを買って見比べたりした。
視界が広がって毎日毎日が新しく、見るもの、聞くもの全てが瑞々しい刺激に満ちていた。その頃と比べるとクラシックの刺激に対する新鮮度は今一つ欠けているものの、しばらく聞いていなかったCDを聞くと瑞々しさを覚えるのは幸いである。
その頃はマーラーもブルックナーもシューマンもメンデルスゾーンも聞いたことがなかったのだ。未聴の分野があることは幸せである。
私は今日もザンデルリンクのベートーヴェン交響曲全集を聞いて過ごし、バックハウスの月光を聞き、ノイマン&チェコフィルのマーラー巨人を聞いた。
だが久しぶりにミヒャエル・ギーレンのベートーヴェンを聞き、そのドライでギンギンした現代音楽的なサウンドに心打たれた。ミヒャエル・ギーレンのベートーヴェンは一時プレミア価格で法外な値段で売られていたが、その波も一段落し、今は一枚二〇〇〇円くらいで売られていて入手しやすい。
日記を読むとクラシック好きの友人がレイボビッツの対位法的ベートーヴェンを誉めていたり、メンゲルベルクの第九の終わりにテンポを落とすところを面白く語り、マゼールは変則的な緩急の揺さ振りを行うから変人扱いされているけど聞く価値はあるなど傾聴に値することを色々喋っていて飽きない。
多分本格的にジャズに凝ったりするとまた未聴の分野ができて面白いのだろうが、手が回らない。
今日はこれからフェドセーエフのブラームスのライヴ全集やフェドセーエフのベートーヴェンのライヴ全集を聞いて暖かい気持ちで眠りに就こうと思う。フェドセーエフのライヴは唸り声や吐息が聞こえて凄く臨場感がある。まだ飽きない音楽がたくさんあって、私の憂鬱を包んでくれる。

聞くたびに耳新しい多幸感日記で読んだ曲で眠ろう



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<span itemprop="headline">巨匠テンポの全集、日々好日</span>

2012-03-18 00:00:49 | 無題


クルト・ザンデルリンクのEMIのベートーヴェン交響曲全集を聞く。
残響が多い、巨匠テンポのコクと艶のある世紀の名演。
これを聞くと同じザンデルリンクのベルリン響のブラームス交響曲全集を思い出す。

同じく巨匠テンポの名演と言えばオットー・クレンペラーのEMIのベートーヴェン交響曲全集があるが、ザンデルリンクのほうが残響が多い余韻のある名演。
母が車でワルター・クリーンのシューベルト・ピアノソナタ全集を聞いていたら、同乗した音楽評論家のY女史が、渋いの聞いていますねぇ、と感嘆したという。
私が貸してあげたCDなのでその話を聞いてちょっと嬉しい。

クレンペラー名演集10CDはブルックナーの4番7番8番は素晴らしいが、ベートーヴェン交響曲のライヴ音源が貧弱な音だ。
ブラームスの1番と3番はいいから、ブラームスとブルックナーのライヴを聞きたい人にはお勧めである。

私は今度大学時代の友人とみんな違ってみんな良いの精神でグループ展を開く。
プロに見せられる代物じゃないが、笑っちゃう傑作ぞろいだ。
私は「音楽頭」という絵と「見てましたよ」という絵と「旅行犬」という絵を出展する。

クルト・ザンデルリンクの運命も佳境に入った。
自分の周りに美の壁を築いて自分の詩心を守りたい。
クルト・ザンデルリンクを繰り返し聞いて世間の荒波に耐えている。

いつの日か私の下手な絵を見つけ屈託のない笑みが漏れれば



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<span itemprop="headline">チェコの出窓、回転寿司、ヘッセ</span>

2012-03-14 17:10:17 | 無題


スプラフォンのノイマン&チェコフィルのマーラーの真正品、バラで手に入れた。
アルバムジャケットがチェコの版画ふうでたいへん美しい。チェコの出窓などがデザインされている。
巨人、復活もいいが4番、5番、6番も素晴らしい。復活が一枚で聞けるのは嬉しい。
何と言っても9番の高度で複雑な書法が癖になる。9番も一枚に収まっているのは貴重である。
アルバムを壁に立て掛けて、部屋に飾って一枚ずつ聞いている。代わる代わる壁に立て掛けて聞く。
radioservis社から出ているノイマンの「大地の歌」も愛聴している。ライヴ録音で音は良い。
新宿の元祖ずしで友人と歓談した。チェコフィルをバラで買うとはな、俺の言ったアガサ・クリスティのニュアンスをきちんと汲み取って欲しい、アガサ・クリスティの話は正確に伝えてほしい、クリスティ・ファンに怒られたくない、訂正してもらってほっとしている、と言っていた。
こはだ、かんぱち、サービストロ、イカ、ネギトロ巻き、サーモン、えんがわ、あじ、トロとサーモン、しめサバ、はまちなど130円12皿とビール525円で計2085円。安い、早い、旨いの三つ星回転寿司である。

最近、ヘルマン・ヘッセの「人は成熟するにつれて若くなる」を読んでいる。草思社文庫の一冊である。
感動したのは秋の雨と言う詩の一節である。

すべては誠実な記憶の中に持続され 言葉に絵に歌になって保存される
新しくなった高貴な衣装をつけて
永劫回帰の祝祭のための心構えをして(記憶を)保存することを助け 変化を助けよ
そうすれば信頼に満ちた喜びの花が おまえの心に咲くのだ(岡田朝雄訳)

日記を書いたり文章を綴ったりするのは、やがて来る復活の循環のときのために、記憶を保存し、変化を助けることなのだ。そう考えると孤独な夢想者の日記も何かしら意味あるように思えてくる。記憶を濃くしてやがて来るときに備えておくこと。晩年になってヘッセが辿りついたのは永遠の変化に身を委ねる心構えである。
やがて来る祭りのために一切を書き貯めておき全て忘れる



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