超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・若葉冷え

2024-05-20 00:03:07 | 自作俳句
貝殻のイヤリングかな夏の海
新調の夏ジャケ道の交差点
若葉冷え深い琥珀の首飾り

初夏の風一身に浴び町外れ
早々と炎暑来たりて息上がる
岩涼し弁天池の水光る

夕立ちに喫茶で休み帰宅せり
涼風や思わぬ方へ筆走り
夕焼けの西の空から来る迎え

少年の虫取り網や日暮れ時
虫刺されまで微笑まし夏の顔
帰省して家族と過ごす夕涼み
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歳時記俳句・硝子窓

2024-05-19 00:03:22 | 自作俳句
両親に似てきし顔や夏鏡
道行けば何処も彼処も燕かな
窓からも新樹の緑爽やかや

軽装で歩く姿は花蜜柑
庭先は幾多の薔薇に囲まれて
芍薬は天を目指して立ちにけり

虞美人草漱石の書く婦人の美
朝涼を肌に感じて珈琲へ
南風珈琲店の硝子窓

夕焼けに三分の二を書き終わる
緑陰に小学校のハーモニカ
思案して歩けばそこは岩清水
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歳時記俳句・花の名前

2024-05-18 00:03:09 | 自作俳句
夏暁に山鳩の声新たな日
快晴に炎暑の予感朝支度
朝涼し心洗いて書をめくる

夏の空わが煩悩も風となり
庭先に薔薇満開の花模様
薬降る花そこここで応援歌

夕焼けに通いし心今一度
片陰でバスを待ちつつ今朝の夢
西日差す窓辺にくまと寝転がり

露涼し山川草木目を覚ます
夏山の花の名前を言える人
夏銀河見上げて歩く夜半かな
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歳時記俳句・夏の頁

2024-05-17 00:03:11 | 自作俳句
夏の日の景色が変わる頁かな
朝涼や勝手知ったる散歩道
南風幼少時代親子連れ

夏暁に思わぬ兆し降りて来る
朝冷えて偶には点ける夏暖房
帰宅して夏の女神や冷蔵庫

箱庭に別の自分の部屋灯り
旧友が上京すると夏見舞い
夏襟や軽く踊りて白蝶草

若葉冷え芝生に座る昼休み
夏寺の叶願石に歌一首
紅薔薇や戸口を飾る七分咲き
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歳時記俳句・いちご畑

2024-05-16 00:03:05 | 自作俳句
夏空の漸く晴れて鷺も飛ぶ
白シャツの町を流れる薄暑かな
日傘差す光眩しく手に余り

空高く郭公の啼く日の始め
七色の町の花壇に夏の蝶
散歩道新樹の歌が聞こえけり

黄緑の紫陽花すでに顔を出し
薄桃に頬を染めたる薔薇咲けり
庭先に背筋を伸ばす芍薬や

枇杷の実も店に出はじめ誕生日
お昼頃いちご畑で待ち合わせ
通学路虞美人草も咲き始め
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