CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ)

神戸・岩国の最新情報を中心に紹介していきます。歴史や時事について調べた結果を紹介。

神戸税関発祥の地

2014年05月02日 15時56分20秒 | 神戸情報
安政5年(1858)、 米・英・仏・露・蘭 の五ヵ国と結んだ修好通商条約で 日本は長い鎖国政策を廃止し
長崎・横浜・函館 の3港を開港し(1859), それぞれに「運上所」が開設されました。
上記3港に遅れること約9年、慶応3年12月7日(1868年1月1日)の兵庫開港と同時に徳川幕府によって
開設されたのが兵庫運上所(後の神戸税関)です。
明治5年(1872)11月28日(新暦換算では1873年1月4日)に兵庫運上所は神戸税関となっています。

上述の兵庫運上所(後の神戸税関)が開設された地(現在は神戸地方合同庁舎)に表題の石碑が
建っています。2014年4月5日に写真を撮ってきましたので紹介します。





上の2枚の写真が「神戸税関発祥の地」の碑です。

神戸地方合同庁舎の敷地の南西隅 国道2号線に面したところに建っています。

側面の説明書き(下の写真)には次のように書かれています。
「神戸税関の前身である 兵庫運上所は, 一八六八 年一月一日、兵庫港開港 とともに、この地に開設
 された。
 開設一三〇年に当り, 神戸港の更なる発展を祈 って記念碑を建立する。
     平成九年十一月
        神戸税関」






上の写真は1968年3月28日号のイラストレイテッド ロンドン ニュースが
開港後、間もない神戸のイラストを掲載しているものです。
出典:描かれた幕末明治 イラストレイテッド・ロンドン・ニュース1853-1902
    金井 圓 翻訳 昭和48(1973)Page168-169

上記の石碑の銅版に記されていましたがよく判らないのでこちらの写真を見てもらう
こととしました。

背後の六甲の山には樅の木(Fir)や松(Pine)が部分的に見られると記事に書かれて
います。斜面は段々畑になっており耕されており多くの村落や百姓家の群がある。
スケッチは英国海軍 F・J・パーマー中尉代理である。
手前の旗のある部分は護岸と泊渠。
さらに、F・J・パーマー中尉は1968年1月1日の開港の2-3日前の英国及び米国の艦船
による祝砲の様子を語っています。ロドニー号(旗艦)、オーシャン号、バジリースク号
リナルド号、ラトラー号、コーモラント号、シルヴィア号、サーベント号、
アドヴェンチュア号、サラミス号、マニラ号および砲艦スナップ号がハリー・ケッペル卿
が指揮のもと2列に整列して21発の祝砲が放たれた。
アメリカ船4隻は英国艦船より海岸よりに投錨した。



神戸税関職員の制服の変遷と神戸港の景観という題目で神戸税関職員の制服を紹介しています
(小生のブログで下記のサイト)

http://seiyo39.exblog.jp/19422756/


上の写真は神戸税関がかってあった場所に建てられたマンション「BERISTA神戸旧居留地」
に設置された旧神戸税関跡の銅板パネルです。

青山さんの鳥瞰図を描きましょう♪・美し都 神戸からというサイトに
移設前の神戸税関発祥の地の碑の写真紹介がありましたのでリンクさせていただきます。

http://mt-rokko.at.webry.info/200605/article_16.html


上の写真は明治30年(1897)の税関付近の旧居留地。
(神戸市立博物館に展示の模型より)








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