CHIKU-CHANの神戸・岩国情報(散策とグルメ)

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神戸三宮・元町周辺の闇市の写真

2023年08月13日 04時49分14秒 | 神戸情報
今年も78回目の終戦(敗戦)の日がやってきました。
日本では終戦は8月15日となっていますが世界では9月2日のミズーリ号上で
テレビでも太平洋戦争関連の番組も多く放映されています。
当ブログではふたば学舎(神戸市長田区)の2階でおこなわれている「神戸終戦記念パネル展」
から神戸三宮周辺の闇市の写真(2023年7月11日と8月8日に撮影)を紹介します。
神戸終戦記念パネル展の写真提供者は神戸アーカイブ写真館です。
添付した写真は特記していないものは全て上記の「神戸終戦記念パネル展」からです。

神戸終戦記念パネル展では副題として「戦災を生き抜いた神戸っ子たち」としています。

上の写真は三宮~元町に出現した日本一長いヤミ市

上の写真は省線三宮駅西口のヤミ市とバラック飲食店街「ジャンジャン市場
この写真は1989年に発刊された「こうべ/市制100周年記念」誌にも掲載されています。
神戸市における最も規模の大きかったヤミ市は「三宮自由市場」と呼ばれた。
昭和20年(1945)9月中旬、省線高架下の食糧立売商人に始まったヤミ市は
1946年初頭にかけて阪急三宮駅から省線元町駅、そして神戸駅に至る約2Kmにわたり、
屋台が約1,500軒が並んだという。

上の写真は日本一長いヤミ市「三宮自由市場」で売られていた釜
食べることがやっとの時代であり食べ物以外では上述のような釜の他に鍋やフライパン等
必需品と言える商品が並んでいた。
最も多かったのは生鮮食料品であったが鍋のような日用雑貨、古着なども販売
されていました。
上の写真は戦後直後に川崎重工が製造したナベとフライパン
出典:「海鳴りやまず 第4部 神戸近代史の主役たち」神戸新聞社編(1979) Page 26

三菱神戸造船所でも鉄カブト利用のナベをはじめ洋服ダンスやゲタ箱、水屋まで作った。
神戸製鋼ではナベの他に農作業用のカマ、ジュラルミン製のトランク、シガレットケース、
進駐軍用の家庭用電気洗濯機などをつくった。
しかし、これらの製造は戦後の6か月そこそこで、造船は食料確保のための小型漁船や
輸送力増強のための船舶修理、戦時標準船の継続などで本来の重工業生産体制となった。
製鉄分野も同じように本来の生産体制となった。

上の写真はヤミ市の取り締まりを行う神戸市警
取り締まりでは禁制品の粛正、露店の禁止などが主な任務であった。
昭和21年(1946)8月1日、内務省の通達により全国主要都市のヤミ市に対して
「八・一」粛正と呼ばれる厳しい一斉取り締まりが行われました。

立ち退きになった業者によって、現在の三宮駅東に通称「国際マーケット」が誕生した。
国際マーケットは雲井通6丁目と旭通4丁目の2か所にあった。
上の写真は三宮国際マーケット(三宮駅の東南にあった)
三宮国際マーケットでは朝鮮人の商人組織が取り仕切り、菓子やゴム靴を売る問屋街
数百軒がひしめいていた。

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