カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

紅葉の山旅へ【太郎平小屋~雲ノ平 その1】

2012-10-11 | ヤマのこと

☆1日目:折立~太郎平小屋編はこちら

2日目。
朝はまたガスっていたが、徐々に明るくなってきた。
7時頃にはすっかり空も青くなり、「今日は天気いいかも~♪」とウキウキ気分で出発。


昨日下見に行こうと思ってやめた「太郎山(北ノ俣岳方面)」には行かず、左の木道へ。



どんどん上へと上がっていくガスたち。朝の光が眩しくてすがすがしい♪
黒部川出合に向かい木道を下っていくのですが、周りの山肌の色付きが美しくてなかなか前に進めません。

・・・と。

紅葉に見とれていたせいか、気をつけていたつもりなのに朝露に濡れた木道でズデン
「痛っ・・・・」しばらく立ち上がれない。
毎度お馴染みお尻強打と、右ひざをぶつけ、今日からが本番だというのに何やってんだ!私!
ダンナに「引き返しますか?」とイヤミを言われても・・・負けるもんか(笑)
痛みは残ったけど幸いそんなにひどくなかったので、もう絶対転ばないぞ!とゆーーっくり進みます。



何度か渡渉するところがあったけど、水の流れはサラサラと穏やか。ああ、台風いってくれてホント良かった。



誰にも会わないこの道は本当に静かで・・・しーーーーん・・・こんなの初めて。
鳥の声と沢の音しか聞こえない青空の下、地べたに座ってぼーっと休憩したり。




河童が棲む?というカベッケが原。ここまでなんだかとってもとっても気持ちよいメルヘンロードでした。


さて、歩き始めて2時間とちょっと。   
そろそろかな、と思ったら見えてきました、小屋の屋根。

 
「薬師沢小屋」に到着。ここまで来てやっと人に出会いました。5組ほど雲ノ平から降りてきた人達でした。

ちょっと傾いた小屋。ここでトイレを借りたり、もうここにはこれないかな、とお土産(自分用)買ったり、
美味しいお水を頂いたり・・・ここから始まる急登に向けてしばし休憩。


さ、覚悟を決めて出発です



と意気込み、一歩踏み出した途端に・・・

え?コワーーーーーーィ

高度恐怖症の私がとっても苦手とする「下の透けた橋」
揺れるし、さっきの木道みたいに滑ったら間違いなく落ちて怪我するー(怪我で済むのか?)
怖くて一歩一歩、歌を口ずさみ気持ちを落ち着けながら渡りました。
あー、屋久島のトロッコ道の次に怖かったな、この橋。もう渡りたくないな・・・


 
続いて梯子降り、半分がくがく動くような木の橋登り下り・・・
沢の流れが静かだから良かったようなものの、ほんの少しの区間だけど緊張した~


 
ここで先ほど途中でものすごい勢いで私たちを抜いていった男性が大東新道(沢沿い)
へ行くのを見送り、我らは直登コースへ。


 
大きな岩がゴロゴロ、のっけから容赦ない急登が始まります。
でもここ、下りは滑りそうだけど、登りだったら(天気が良ければ)泣きたくなるほどの辛さではないかな?
実はこの手の大岩(編笠山系の)がわりと好きな私。ヘンでしょう・・・笑
それにたった2時間だし、これを登り切れば夢の・・・・と思うと結構楽しかった。



でも好きだからしんどくない、ワケではないので大汗はしっかりかきます。
ただひたすら登ります・・・


 
がんばれ、アタシ。夢の台地はすぐそこだ!キノコに励まされ・・・


 
ちょっと傾斜が緩んだ?と思ったら甘かった(笑)
まだまだ続く大岩登りを終えると・・・



待ってました!木道!早く進みたい、けど転ぶから木道は急げない、まだ視界は開けない、そして・・・


 
やったー!でたー!くものだいらぁーーーー沢からちょうど2時間。
もうハラペコなのと安心したのとで、ベンチを待てず平らになった先で昼食にしました。


 
この日の昼食は太郎平小屋のお弁当、ちまき4個とお茶で一人前(¥1000)
昼はそんなに食べないので、2人で一人前。モチモチで美味しかったなぁ。

・・・おや?さっきまであんなに青空だったのに、だんだん雲行きが怪しくなってきましたよ??



まずい、急がないと。雲ノ平で何も見えないのは想定外!?



その2へ。