カラダよろこぶろぐ

山の記録と日々の話

紅葉の山旅へ【鏡平~新穂高温泉下山】

2012-10-23 | ヤマのこと


☆1日目:折立~太郎平小屋編
 2日目:太郎平小屋~雲ノ平 その1  その2      
 3日目:雲ノ平~水晶岳 ワリモ岳~黒部源流 
 4日目:三俣蓮華岳~双六岳~鏡平


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最終日、目覚めると小屋の窓にはオドロキの光景が。
昨夜の雨が雪に変わったらしく、穂高連峰が真っ白に冠雪していた!!うひゃー。
もし1日違ってこちらにも積もっていたら我々には辛かったかもしれないと思うと・・・ほっ。
でも向こう側(涸沢)からは3段染めが見れたって事ですね・・・それはちょっと見たかったな~。
(その日の様子はこちらのサイトで)


 
お名残惜しいですが7:00、下山です。
白くなった槍ヶ岳が池に映る写真を撮りたいとしばらく待ってみたものの・・・さすがにそこまでうまくは行かず。




雲の切れ間から一瞬見せてくれた槍ヶ岳、毎日一緒に歩いてくれてありがとうーーー!さよなら。




小池新道の紅葉も素晴らしいとのことですが、この日はまだこれからと言う感じでした。



緩やかに下るとシシウドガ原。




見上げる笠への稜線には、月と青空と紅葉。



秩父沢は休憩にはちょうど良い場所でした。



秩父沢で大休止。
見上げるジャンダルムはまだ雪がびっしり。午後になれば溶けるのかな?



楽しかった5日間が終わるかと思うと、やっぱりなんだか寂しくて、あんまり早く歩けない。




夢の世界から現実へ・・・登山口まで降りてきてしまいました。



 
キレイなブナ林の中を歩く左俣林道、わさび平小屋で休憩し、約一時間の林道歩きで・・・




 
ゴーーーール なつかしの新穂高ロープウエイ乗り場に到着。
忘れもしない4年前、今だから笑える無謀だらけのニシホ入り、未熟だったなぁ・・・あの頃は
今ももちろんまだまだだけど、それから考えたら少しは成長してるかもね(^^;;



 
バス停脇にある「中崎山荘」の濃~~~い温泉で5日間の汗を流し、大満足の山旅を終えました。


日数がないとなかなか行けないけど、いつか、と夢に見ていた雲ノ平周辺。
まずまずの天気で無事に歩けたことに感謝。
そして歩いてみて改めて感じた北アルプスの大きさ、魅力、自分がまだまだ無知だらけだったという事。
憧れだった雲ノ平から与えられたものは多かった。山ってすごい、いつもなにか教えてくれる。


またいつかチャンスが訪れたら今回歩けなかったところを繋げたいな~、
と夢(欲)だけはモリモリ広がるのでした。





楽しかった北アルプス最深部。今すぐにでも飛んで行きたーーーい! 

おしまい。




【行程】鏡平山荘7:00~秩父沢8:40~わさび平小屋9:45~新穂高ロープウエイ11:10 


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2012・紅葉の山旅・全行程

【10/2】東京駅~(夜行バス)
【10/3】富山駅~有峰口~折立~太郎平小屋
【10/4】太郎平小屋~薬師沢~雲ノ平山荘
【10/5】雲ノ平山荘~水晶岳~ワリモ岳~黒部源流~三俣山荘
【10/6】三俣山荘~三俣蓮華岳~双六岳~双六小屋~鏡平山荘
【10/7】鏡平山荘~新穂高バスターミナル~平湯~新宿



長々お読み頂きありがとうございました











紅葉の山旅へ【三俣蓮華岳~双六岳~鏡平】

2012-10-23 | ヤマのこと


☆1日目:折立~太郎平小屋編
 2日目:太郎平小屋~雲ノ平 その1  その2 
 3日目:雲ノ平~水晶岳  ワリモ岳~黒部源流

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4日目の朝。4:00過ぎに起きて鷲羽岳をピストンしてから出発することにして暗いうちに登っていく。



雲が多いけど、山頂からは富士山がしっかり見えていた。




山頂からは青い鷲羽池。



黒部五郎カールと昨日歩いた黒部源流がよく見え、ザレた急坂を滑らないように降りてきた・・・



・・・・・・・らしいです( ̄△ ̄;)!!!


実はこの日の朝、諸事情により全然起きれなかった私は山頂パス。ダンナだけが山頂を踏みました。
最近このパターン多いなぁ~(笑)
ここに来て、悪天候でもないのに鷲羽岳登らない怠け者は私ぐらいなものでしょう・・・またのお楽しみに(笑)

ダンナがピストンしている間、ほぼ皆さん出発した後の山荘談話室で、


雲ノ平山荘にもあって、読みたいな、と思っていた「黒部の山賊」を読みふけっておりました。
山で読書なんてゆっくりする時間など今までなかったので楽しかった(負け惜しみ)


 
小屋の方のご好意で遅い出発にもかかわらず自炊室をお借りして朝食後、8:00出発。
赤い屋根のカワイイ小屋にさようなら。



 
こっちから見ると鷲が羽を広げているように・・・というのが良く解る。ゆっくりゆっくり登っていくと、




「三俣蓮華岳2841m」到着。
文字通り富山県・岐阜県・長野県の3つの県境。進めばもう見えなくなる雲ノ平の姿をしっかり目に焼き付けます。
今日は天気がイマイチ、高曇りなので暗い感じですが、広く伸び伸びとした山頂でした。



一旦下り「丸山2854m」を登り返し・・・


 
おおらかな尾根、笠ヶ岳や遠くに見える(たぶん)加賀の白山など素晴らしい眺めの中進みます。


 
ゆっくりゆっくり歩くことを楽しみながら・・・「双六岳2860m」到着。



こちらも広い山頂、時間もたっぷりあるのでここでコーヒータイム。
歩いてきた道を見ながら3日間を振り返りました。まだたった3日なのにもうなんだか懐かしい感じがしてくる。

さて今回の山旅、いくつかの見たい風景ポイントがあったのですが、ここも見たかった景色のベスト3。
朝から天気が良くないので隠れてしまうのではと心配していたけど、なんとかもってくれてよかった。


見たかった景色とは・・・





この槍への滑走路。こんな雄大な景色の中に自分が立っているのが不思議に思えるほど素敵だった。




 
イワイワを下ると、巻き道、中道との分岐に着いて・・・


 
眼下に双六小屋。小屋まで降りるとさっきまでの静けさから一転、大賑わい。
それもそのはず、今日は三連休の初日。まだ12:30にも関わらず小屋はチェックインの人でごったがえし、
新穂高方面からゴンゴン人が上がってきていた。西鎌尾根から降りてくる人もいて、ここも山の交差点ですね。

双六小屋から新穂高まで一気に下山も可能ですが、夕方新穂高に降りても電車バス派の私たちには足がない。
新穂高温泉に一泊も良いのですが、下界で泊まるのはいつでも出来る。
せっかく来たのだからもう1日山の中で過ごしたい、と今日は鏡平まででストップです。


 
テント場を抜け、双六谷方面を見下ろす紅葉もなかなか見ごたえがありましたが、
太陽が顔を出してくれないのでその良さを写真に収めることが出来なくて残念。
晴れだったら素晴らしい眺めだったでしょう。



双六小屋を振り返り見る風景、ドカン、と鷲羽岳が見える。どこもかしこも大きいなぁ。




色付いた木々の間をぬうように進んでいきます。




双六小屋から弓折岳への尾根も紅葉で飾り付けられたよう。
ちょっとアップダウンは辛いけど楽しい尾根歩き。




ハナミダイラ。この時期なので何もありませんが気持ちの良いところでした。



ところどころザレ場があり、とにかくゾロゾロ登ってくるのですれ違いに結構時間がかかりました。
笠ヶ岳方面の分岐まで来ると、ようやくあとちょっと。




これから山の中へと急ぐ皆さん。
みんな苦しそうだけど、ワクワクした思いで一杯なのが伝わってくる。



ミニチュアみたいに可愛らしい鏡平山荘が見えてきましたよ~。



 
到着~。めったに小屋泊しない私たちが泊まってみたかった小屋の一つです。
いくつかの池を従え、こじんまりと立つ小屋、本当に可愛らしい♪


 
早速中へ入るとここに泊まる人が(私の)予想以上に多く、こちらも受け付けごった返し。
3連休初日という事もあり大混雑で布団一枚に2名。(9月の三連休はこれ以上だったそうです)
山荘は新しいようでとーーーてもキレイで快適、予約していたのでスムーズに本館に入れてよかったです。



槍を見ながら生ビール!と思ってきたのですが寒くて・・・普通の缶ビールで乾杯。
しかも16時頃には雨が降り出して、外にいた人たちも中へ。ところがここの談話室がこじんまりしすぎていて入りきれない!廊下に人が溢れて居場所がないけど仕方ありません。
(山荘は申し分ないのだけど自炊場だけが残念な感じで使えなかった^_^;)


食事も大混雑で5回転?私たちは2回目なのでゆっくりしていたら、降り出した雨も止んで・・・チャンス到来!
見たかった景色のベスト3・・・



鏡池に映る「槍ヶ岳」
しっかり見せていただきました 今回の目的コンプリートです!






左:夕食  右:朝食

明日は下山するだけだと言うのに、今夜は奮発して2食付(笑)
というのもここの食事が良いらしいとの情報で2食付で予約・・・良すぎて食べきれないほどのボリュームでした!
手作りコロッケが超ジャンボ、煮物も野菜もありで本当に美味しい食事でした~。


4日ぶりに充実した夕食を頂き、きれいで快適な小屋に泊まれてシアワセなまま最終日を迎えます・・・




つづく


【行程】(鷲羽岳ピストン)三俣山荘8:20→三俣蓮華岳9:15~9:30→双六岳11:00~11:20→双六小屋12:30~12:50
    →鏡平山荘14:40