チュエボーなチューボーのクラシック中ブログ

人生の半分を過去に生きることがクラシック音楽好きのサダメなんでしょうか?

1963年京都現代音楽祭での黛敏郎

2015-05-30 22:59:28 | 日本の音楽家

1963年9月5日から三日間、京都岡崎の京都会館で「京都現代音楽祭」が開かれました。

初日には黛敏郎のカンタータ「悔過(けか)」が岩城宏之の指揮で初演されたそうです。

『藝術新潮』1963年10月号によると
《ホルン3本、ピアノ2台と打楽器に、男声合唱という編成。これも25分は長いだろう。器楽の部分には、彼の洗練された技法の冴えが、十分見られ、その点やはり、断然個性的だが、管長橋本凝胤(はしもとぎょういん、1897-1978)が悠然としてきいていた薬師寺の唱名からとったとかいう素材のみつめ方が不十分で、もう一つ迫力に欠けていた。とはいっても、六割ほどの最後まで残った人には、辛抱しただけのことはあったといえるほどの感銘は与えていたようである。》

迫力の点ではさすがに前作、涅槃交響曲にはかなわなかったようですが、このカンタータ聴いてみたいです。残念ながらネットでは録音は見つかりませんでした。


↑ 黛さん、やりすぎ!?