レオポルド・ストコフスキー(Leopold Stokowski, 1882-1977)は1965年に最初で最後の来日を果たし、日本フィルハーモニー交響楽団(及び一度だけ読売日本交響楽団)を指揮しました。
これ↓はそのときのプログラムの表紙です。
当時のサンケイ新聞社社長であり日本フィルの理事長でもあった水野成夫氏(1899-1972)によるとこの来日は「日本フィルの指揮者渡邉(暁雄)君とストコフスキー氏との数年来の尊敬と友情に満ちた交友が機縁となって実現したもの」であるとのことです。
↑1965年7月8日が東京文化会館、7月13日が日本武道館。ストコフスキーは武道館で最初にコンサートを行った外国人音楽家だそうです(ビートルズは翌年)。
↑ 武道館のチケット。
↑ ストコフスキーから日本のファンへのごあいさつ
東京文化会館での演目↓
日本武道館の曲目↓
3曲目、ヘンリー・カウエルの「箏と管弦楽のための協奏曲」が目を引きます。
この曲はこのときの独奏者である衛藤公雄氏(1924-2012)に捧げられた、約24分の協奏曲。
衛藤氏によるコメント↓
カウエルが箏のパートをまずピアノで書き、衛藤氏がまとめ上げたようです。ただ、曲の最後が静かに終わる点が衛藤氏には不満だったんですね。
そして第2箏協奏曲を書くことを作曲者は約束していたようですが、カウエルはこの年、1965年の12月に亡くなったので残念ながら実現しなかったと思われます。
この協奏曲、YouTubeにもNMLにもありませんでした。ちょっと聴いてみたいです。(武道館ライブがCD【廃盤】になっていますがこの曲は収録されていません)
↓ 寺西春雄氏(1920-2003)による解説
今後、実際の演奏会の模様などをここに追加していこうと思います。
ストコフスキーのオーケストラ配置↓
↑ この配置だったんでしょうか?