事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

光る君へ 第18回「岐路」

2024-05-05 | 大河ドラマ

第17回「うつろい」はこちら

また三匹の子豚を例えにしてもうしわけない。自分が歴史音痴なものだから、こうしないと整理できないんです。

まず長兄のブー(井浦新)が死ぬ。そして彼は後継に次兄のウー(玉置怜央)を指名し、しかし彼は関白になってからわずか7日で亡くなってしまう。

さあ次の関白は誰かという話になったときに、誰よりも意欲的だったのはブーの息子、藤原伊周(これちか)で、どうもウー(柄本佑)の出番はないように見える。なにより、道長が関白になる気がないのが大きい。

そこをひっくり返すのがウーの姉、詮子(あきこ)だ。吉田羊がおみごとな芝居を見せる。ここで道長を関白にしなければ、彼女は不遇なままで終わる可能性もあったから。

しかし今回の白眉はフーの無念でしょう。さんざん悪いことをやった。それは自分でわかっている。でも権力の頂点に達した途端に疫病にかかってしまう。因果応報。それでも、ウーの優しさがうれしかったという描写。

わたしはちょうど今日「ブーリン家の姉妹」という映画を見ていて、英王朝がいかに王妃に男の子を産んでほしかったがわかった。なんだこの執念は。

いいじゃん跡取りが女の子でも

何が言いたいかはお分かりですよね。

あのヘンリー8世のお話だったのを途中で気づく。しかしよろしいですか。昔の国王は、ナタリー・ポートマンスカーレット・ヨハンソンを「どっちがいいかなあ」とか考えていたんです。許せん。そして、彼のあとを継いだのが結果的にエリザベス一世だったのだ。

まあ、ありえない道長と紫式部の最後の出会いが、明らかに「第三の男」をいただいていたのはナイス。

第19回「放たれた矢」につづく

コメント (2)
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「月の満ち欠け」(2022 松竹)

2024-05-05 | 邦画

あの佐藤正午の原作なのだから面白くないわけがないのだが、小説と違い、映像としてあのストーリーが眼前に現れると、倫理的にこれだいじょうぶなのかなと疑問も。

生まれ変わりの話だが、東野圭吾の「秘密」が映画化されたときもきわどいなと思ったものでした。まあ、主演が大泉洋なのでそのあたりはうまく中和されてはいるんだけど。

それにしてもいい男が出てきたなあと思ったら目黒蓮でした。知らないのはわたしだけだろう。ある事情をかかえる女性に有村架純。この人、ほんとにいいですわ。

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