ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2017.5.29 母の入院と電子書籍デビュー

2017-05-29 22:15:22 | 日記
 明日、大学病院で硝子体手術を受ける母が予定通り入院した。
 いつもどおり夫を送り出し、母に忘れ物チェックや火の始末、戸締りなどをしっかりと、と電話を入れる。その後、念の為警備会社に母が入院するため1週間不在にします、という電話を入れてから病院へ向った。

 私鉄とJRを乗り継ぎ、さらにバスに揺られること20分。電車に乗っている正味時間はそれほど長くないが、2回の乗り換えというとどうしてもドアツードアで1時間半近くかかる。それでも予定していたより1台ずつ早い電車とバスに乗れて、約束した時間の20分以上前に病院に到着した。あまり早すぎるのも、とコンビニでお茶を購入して時間調整。待ち合わせ場所に行くと、母もタクシーがスイスイと裏道を通ってくれて、丁度着いたところだとのこと。手続きが直ぐ出来るというので、そのまま入院手続き室へ移動した。

 必要書類を提出し確認して頂いた後、差額ベッドの手続き書類に代理署名するとそれで終了。8階の病室へ向かうようにとのご指示。今回の入院中、毎日洗濯物を取りに来ることが叶わないので、パジャマやタオルも病院でお借りすることにしたので、母の荷物も最小限だ。

 ナースステーションにお声をかけると、すぐに病室に案内される。半独立の4人部屋。明るく全てのベッドサイドに窓があり、外が良く見える。1年半ほど前に直腸がんで入院した病院の個室よりもいいわね、というのが母の弁。収納箇所も機能的にできており、さすがに新しい病院である。もろもろ荷物を整理していると、ほどなくして今日の担当看護師Sさんがいらして、今回の入院生活の説明や点眼薬のこと、明日の手術までの流れやその後の過ごし方などの説明があった。名前が書かれたリストバンドをするともうすっかり入院患者の体だが、まだパジャマ姿になっていないので、ベッドにちょこんと座っているとなんだか借りてきた猫のようだ。

 身の回り品で必要なものを再びコンビニまで買いに行き、同じ階にあるデイルームなどを一緒に見学。昼食から提供されるそうだが、私は午後から仕事なので、それを見届けることなく病院を後にした。明日は朝一番の手術。先日、手術室入室の1時間前には付き添いとして部屋で待つようにと言われていたが、30分前で良いですよとのこと、少しほっとした。朝の30分は大きい。それでも夫よりかなり早く家を出なければならないので、既に前泊の手配はしてある。

 病院を出て職場に向かう途中の駅ナカで軽食を済ませ、仕事へ。大車輪で色々片付け、会議に2つ続けて出ること3時間。結局残業になって夫と殆ど同時の帰宅。
 明日の支度があるだろうから、と夫が夕食当番を引き受けてくれた。かたじけない。ぱぱっと食べた後、明朝に備えて病院行きのバス停に近いホテルを目指した。

 母には水分補給して、ちゃんと食事をして、よく眠るようにと言ったが、何分気が小さいのでどうしているものやら。それでも、明朝のみ絶食だが昼からは食事も提供される。眼帯をしてうつぶせで過ごさないといけないけれど、術後最初のお手洗いには看護師さんが付き添うものの、それ以外は自力歩行が可能とのこと。お腹を切る手術とはやはり違うようだ。

 標題のもうひとつのこと。
 夫が、我が家は妻の本で溢れているとこぼしたところ(かくいう夫も紙の本専門なのだが)、夫のお友達が試しにどうぞ、と電子書籍を貸してくださった。
 アナログ昭和人間の私はこれまでやっぱり本は紙でないと、と硬く信じて疑わなかったのだけれど、今回期せずして2連泊(母の手術付添い前泊と自分の通院前泊)になってしまったので荷物は多いし・・と思い切って紙の本を置いて、軽い電子書籍なるものをお供にした。

 そのお友達お勧めのエッセイを読み始めたが、思ったより違和感はない。これは便利かも、というのが素直な感想だ。もちろん今後紙の本を一切読まず、全て電子化しようとは思わないけれど、これも選択肢の一つだな、と有難く拝借している。
 本当に凄い世の中になったものだ。55歳、遅ればせながらの電子書籍デビューである。


コメント
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