ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.2.15 しつこい手足の痛みと痺れ、どうしたものか

2018-02-15 20:58:35 | 日記
 ゼローダの副作用、手足症候群のこと。
 休薬して丸3週間、お腹の調子も口内炎も軽快したというのに、相変わらず手足の痛み、痺れが取れない。
 すっかり手の不自由な人になっている。怖くて手袋を外せない。そのせいで細かい作業が出来なくて、実に不器用だ。足も強く踏ん張れないのでなんだかヨロヨロしている。今日も東京横断の出張に出かけたが、駅の階段が怖かったのでしっかり手すりに捕まった。

 昨日は休暇を頂き、久しぶりに実家の母を訪問した。顔を合わすのはお正月の旅行以来のこと。年明けから治療が変わり、副作用で体調不良が続いているのは伝えていた。一日おきにご機嫌伺いの電話はしているけれど、大分元気になったし、ちょうどヘルパーさんがいらっしゃる日とのことで、そのご挨拶も兼ねての実家訪問だ。そして、これまた久しぶりに2人で一緒にランチを摂って、母の話を聴きながら数時間を過ごした。

 母は、私ともども通っているマッサージサロンのWさんから、先日私が伺った時の、顔色も悪く目の下はクマで、手足も赤茶色に変色し、唇も荒れていて痛そう・・・と、その様子を聞いてきたらしい。それで、私に会うのが怖かったと言っていた。
 実際に手袋を外して手を見せたらのけ反られてしまった。まあ、茶色いし猿の手のよう。フォークでケーキを切るとその跡がしっかり付いてしまって、凹んだまま赤くなる。本当にきつい薬なのね、と言う。そりゃそうである。抗がん剤だから、元気な細胞も痛んでしまうのはやむを得ない。これでも大分良くなったのだけれど、と言っても母はなんだかショックを受けた模様。

 たまたま帚木蓬生さんの、和歌山カレー事件の犠牲者・被害者の方々に捧げるという小説「悲素」(新潮文庫、上下)を読み終わったのだが、砒素中毒の症状があまりにゼローダがもたらした副作用と似ているのに驚いた。吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、手足の色素沈着、多発性ニューロパチー、知覚異常、握力低下、もうそのまんまである。
 手足の痺れは、他の治療薬の影響で残っているところにもってきて、今回の上乗せだから、やはり軽快するには大分時間がかかるのだろう。場合によっては、これからずっと付き合っていかなければならないのかもしれない。

 とはいえ、くよくよしていても始まらない。明後日は私が講師を務めることになっている瞑想ヨーガのクラスの2回目である。手袋と五本指靴下で手足を保護しながら、なるべく踏ん張らないで良いアーサナを取り入れながら、とにかくしっかりお勤めを果たさなければ、と思っている。
 あと2日、少しでも症状が軽減していますように。

 記録のために。昨日届いた今月1回目のお花は、ピンク、オレンジ、クリーム、白のスイートピーが合わせて7本、橙色のキンセンカが2本、紫の星のようなリューココリーネが2本、そしてミスカンサスの葉が沢山。花言葉はそれぞれ「青春の喜び」、「慈愛」、「温かい心」だそうだ。
 春はそこまで、という感じの花瓶が出来上がった。
コメント
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