ロッキングチェアに揺られて

再発乳がんとともに、心穏やかに潔く、精一杯生きる

2018.2.18 最も人々を幸せにするものこそ~グレイテスト・ショーマン~

2018-02-18 19:11:31 | 映画
 昨日は瞑想ヨーガのクラスの帰り道に一人で標題の映画を観た。
 せっかくペアチケットが当たったので、「一緒にどう?」と夫を誘ったのだけれど、何分ミュージカル映画のことを「普通に会話していて、いきなり歌い出すあの不自然さがどうしても気に食わない」そうで、「一人でどうぞ、ノーサンキュー」と剣もほろろのレスポンスだった。

 まあ、隣でつまらなそうにモジモジされたり、鼾をかかれたりするのではたまらない。結果、一人で思いっきりミュージカルの世界に浸れたので、おひとり様鑑賞大成功であった。昨年観た「ラ・ラ・ランド」も素敵だったけれど、私としてはこちらの方が好きだろうか。かつて観た「ラ・ミゼラブル」も思い出した。

 地上最大のショー(ザ・グレイテスト・ショー・オン・アース)と名付けた大サーカスを始めたことで知られ、アメリカでショービジネスの原点を築いた伝説のプロモーターとも言われる興行師P・T・バーナムを主人公にしたものだ。主人公を演じるのはヒュー・ジャックマン。

 とにかく最初からテンポの良い運びにあっという間に巻き込まれた。2時間弱、一気呵成に、彼の波乱万丈な人生を共に駆け抜けた感じとでも言おうか。
 貧しい仕立て屋の息子として生まれ、下級階層から這い上がったバーナムは、裕福な階層出の妻にその生活を捨てさせる。彼女は文字通り彼への愛だけのためにバーナムと一緒になるのだが、その後、妻や娘たちの幸せのためにショーを始め、成り上がりといわれながらも成功を納め、妻の両親を見返そうと社交界にもアピールし、前のめりに「もっと」を追い求めすぎた挙句の挫折を味わうことになる。
それでも、ラストには一座のメンバーや家族とともに再起を果たすという、最も幸せなものを再確認するハッピーエンドがあくまでも心地よかった。

 そして、それぞれのエピソードの間に語られる9曲のミュージカルナンバー。それぞれメッセージをしのばせたフレーズにも心動かされ、涙腺を刺激された。知らず知らずのうちに緩やかに身体を揺すり、音楽に乗っている自分に気づいた。

 特に外見(巨人や小人、髭を生やした女性等など)や人種ゆえに差別を受け続けて来た一座のメンバーたちが、「This is me」と前を向き、誇り高く歌いあげる姿には心揺さぶられた。ダイバーシティの今の世の中、あらゆる人たちに向けた人生の応援歌に相応しいのではないだろうか。ユニークな存在であることの肯定と、映画の中の辛口の評論家が言ういわゆる「人類の祝祭」という一座のパワー溢れる歌と群舞は素晴らしかった。

 彼の出し物にはインチキなものも混じり、大衆である観客たちはそれを受け入れ、エンターテイメントとして楽しんだわけだが、一つだけは本物を出したいとスウェーデンの歌姫を担ぎ出す。家族を置いて彼女と国内各地で公演ツアーを重ねた結果、彼女も出し物の一つでしかないなら、と彼の元を去っていく。破産し、差し押さえされ、愛妻が実家に戻ってようやく家族の大切さに気づくバーナム。

 バーナムの言葉である「最も崇高な芸術は人を幸せにするもの」というエンドクレジットの前に映し出された文字を見ながら、夢見ること、愛すること、その力に惜しみない拍手を送りつつ、元気をもらった1本だった。

 ペアチケットはまだ1枚手元にある。もう一度観てもいいし、息子に送ってあげてもいいなと、いまだ感動の中にいる私は、思っている。


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2018.2.17 乳がん患者さんのための瞑想ヨーガ、2月クラス無事終了

2018-02-17 21:46:09 | ASHARE (アシェア)
 前回の1月クラスから早くも1か月半。ASHAREさん主催、2回目の瞑想ヨーガクラス当日になった。1月クラスの数日後から治療薬切り替えになり、ゼローダの副作用がマックスだった時期には、本当に今日この日を迎えられるだろうか、遠くから参加してくださる方もいらっしゃると伺っているのに、もしドタキャンでご迷惑をおかけする事態になったら、と不安な日々を過ごしていた。

 昨夜は夫の帰りが遅いというので、仕事を終えて帰宅後、今日のクラスのシミュレーションを行った。ところが、宅配便が届いて玄関に行くと、なんと夫の靴と鞄が。いつ帰ったのか分からずにびっくり。私からシミュレーションの邪魔をしないでと言われていたので、こっそり寝室に避難していたとのこと。それは失礼しました、である。ちょうど終わって夕食のタイミングだったので、リビングに入って来てもらって良かったのだけれど。
 とにもかくにも、なんとかクラスを提供出来る体調に戻ったことに改めて胸をなでおろす。

 明け方お手洗いに起きた後は、なんとなく興奮しているのかなかなか眠れず。目覚ましが鳴る前に起き出して、朝食の準備を終えて夫を起こす。今日は13度まで気温が上がるという。日差しは柔らかく春が着実に近づいているのを感じる。

 朝からお腹がちょっと緩い感じで、出かける前に3度もお手洗いに。電車は大丈夫かな、とちょっと心配に思いつつ、夫にしっかりね、と送り出された。前回と同じ時間の準特急に乗り込んだが、あいにく席は満席。終点まで立ちっぱなしになった。ヨガマットを担ぎ、着替えや小道具、資料を持ち、レッスンプランを立ったまま見返すのは結構きつい態勢だ。
 終点に到着するのが若干遅れて、私鉄への乗り継ぎは急ぎ足でなんとかセーフ。無事予定通りの時間に会場最寄り駅に到着した。

 お手洗いを済ませて時間調整をしつつ会場へ。既に受付が順調に進んでおり、着替えも済ませて、準備万端の方も。体調不良のため当日キャンセルの方が3名おられた。クラスを受けられるのは、事務局メンバーもあわせて12名とのこと。前回より少ない人数だったので、1列を互い違いにして、お隣とぶつからないようにゆったりと場所を取れて、私の周りを緩く扇型に囲んで頂いた。

 代表のAさんがご挨拶され、そのまま早めにスタート。会場には前回同様フランキンセンスの香りのディフューザーが数か所に設置されており、ヨーガを行いながらアロマ浴が出来る環境になっている。
 今日もたっぷり90分のクラス。前泊までされて関西から来てくださった方、早朝ご主人に送ってもらって北関東から駆けつけてくださった方など、本当に恐縮しきり。初めましての方が4名、1月にも参加してくださり、今日が2回目という方が4名。男性の参加者も1名おられた。

 最初の自己紹介では、現在の治療の副作用のため、手袋と五本指の靴下を履いていること、足の痺れでヨロヨロしてしまうかも、と予めお話しする。ヨーガとの出会いについても少し長めにお披露目出来た。ヨーガスートラの最初の一節、ヨーガとは、というサンスクリットの文章を紹介し、ヨーガの智慧についてお伝えしたところで、身体を温めたり足裏や股関節をほぐしたりする時間を少しだけ取り、聖なる音オームの音を皆で唱えてクラススタートだ。

 今回もマントラ付きの瞑想ヨーガに触れて頂くのが第一目標なので、ウォーミングアップとして大空と大地と、その間にある全てのものに感謝と尊敬を表す動きである帰命敬禮から。2回目の方、3回目の事務局の方はさすがに慣れた感じだが、初めての方たちも自然にすーっと溶け込んでおられる。素晴らしい。動き自体は難しくないが、聞いたこともない古代サンスクリット語を唱えながら同時並行で行うとなると、やはり最初は難しい。

 続いて五体投地で立ちポーズも行う。最初はなかなか声が出ないようだったが、少しずつ皆さんの声が聞こえてきて、いい感じである。皆の声が共鳴して、スタジオ内は柔らかい雰囲気に満たされる。自分の声と参加者の方たちの声の余韻に癒されていくのを感じる。これも瞑想ヨーガの狙いなのだろう。とにかく今この瞬間、自分がしている呼吸に集中して、自分と向き合うことがこのクラスの醍醐味である。

 簡単な動きの繰り返しであるけれど、不思議なくらい身体の中がポカポカと温まってくる。数セット繰り返した後で、私が毎朝やっている朝ヨガの3つの動きを今回もご披露する。前回から続けています、と仰る方も何人かいらして、素晴らしいと思う。3週間続けると、やらないとなんとなく落ち着かなくなるようになるので一日二日休んでも、また再開して、だまされたと思って是非3週間やってみてくださいね、とお話しする。

 ここまででクラスは半分経過。後半は呼吸法と瞑想、キールタンの構成である。
 瞑想を体験したことがある方の方が少ないだろうと推察するが、皆さんとてもお上手で、優しい微笑みをたたえながら、目を閉じて綺麗な姿勢で座っておられた。ガイドしながら自分の気持ちも穏やかに幸せになっていくのを感じる。

 腹式呼吸から完全呼吸法へ移行して、瞑想タイムの後は安らぎのポーズ、シャヴァアーサナへ。全員が横になって暫しの間、お休みされる。
 今日もラーマボーロのキールタンを唄ってから、リンの音を鳴らしてゆっくりと覚醒して頂く。両手を万歳して思いっきり伸び、だらんと脱力して頂いた後は、スッキリと安定した気分で座り直し、キールタンを唄う最後の時間になる。

 今日も前回、前々回ご紹介したハレルヤを。皆さんすっかり上手に歌えるようになっている。もう少し時間があったので、オーマニパドメフーンの歌もご紹介し、慣れてきたところで、私が掛け合いをして歌うことも出来た。
 こうして今日も無事に、90分のクラスを最後まで行うことが出来た。充実感と満足感と、来てくださった方たち、準備を重ねてくださり、副作用が酷い時期には大丈夫だろうかと心配させてしまった事務局の方たちに感謝の気持ちで一杯になる。そして、ああ、またこれからも、是非続けさせて頂きたいと思う自分がいる。

 しばし質問タイム。何人かの方から呼吸のタイミング等について質問が出る。お答えした後、無事終了。ASHAREさんから参加者の方たちに、お楽しみプレゼントが配られる。今回も頂戴して、恐縮しつつも嬉しさ一杯。

 この時期にぴったりの便利アロマで冬のいや~な時期を乗り切りましょう、というアロマグッズの中身は「爽やか抗菌アロマスプレー」と「リラックスアロマバスソルト」、「ビューティ&デトックスハーブティ」の3点セット。

 ティートゥリー&ユーカリ・ラディアタの最強抗菌コンビのスプレーはマスクにシュッシュとスプレーすると人混みも安心。ルームスプレー・ピロースプレーにもどうぞという優れもの。バスソルトはミネラルたっぷりで発汗・保湿効果が高い天然ヒマラヤ岩塩(ローズソルトヒマラヤンファイン)でしっかり身体を温め、ラベンダーとゼラニウムで疲れた身体と心を鎮静するという。
 デトックス効果の高いリンデン&エルダーフラワーブレンドとビタミンたっぷりで女王様のように美しくなれるリッチなお味の「女王様のティータイム」というネーミングのハーブティ。今回も至れり尽くせりである。
 精油の種類や量も治療中の体調を考えて刺激が少なく、安全な量とのこと。アロマとハーブの専門家集団ASHAREさん、毎回のことだけれど、あっぱれなお仕事ぶりである。

 着替えを終えて、皆で別棟の高層階レストランへ。今日は全員が参加され、12名が一つのテーブルを囲んだ。外は良いお天気だったが、少し雲が出てきているようだ。春が近いという様子の空。
 今日も各々ランチの注文を済ませ、食事が来るまで自己紹介。今回も10年以上治療を続けている患者さんから、夏に手術を終えて抗がん剤治療を終えたばかりという患者さん、多重がんを抱えた方もおられ様々だ。それでも、ただ患者会で患者同士のお喋りをするだけでなく、何か身体を動かしてみたいと思っておられる方が多いことに改めて気づかされる。食事が終わったところで後半の自己紹介も和気あいあいと。

 8年以上もこのブログを読んでくださっている方、あれこれ検索して辿り着いてくださった方、励みにしていると仰って頂き、くすぐったい気持ちとともにますます頑張り過ぎずに頑張らなくては、と姿勢を正す気分になる。2回目の方からは前回より声を出しやすくなったとか、動きと声があってきた感じがあるなど、嬉しい感想を言って頂く。
 初めての方からも、とても楽しかった、リラックス出来て良かった、次回もまた参加したい、これからもコンスタントに開催してほしいという言葉を頂く。どれほど励みになることか。

 そしてお開き。午前中の温かさはどこへやら、ポツンポツンと雨が。Aさん、Hさんと次回の日程のご相談をしてからゆるゆると解散。
 雨は幸い会場近辺のみで、ターミナル駅に着いた頃にはまた青空が出て来ていた。買い物をしてからしっかり準特急の席を確保して、今日のクラスの振り返りをしつつ車内の時間を過ごした。

 今日は夫が昔の職場仲間との遅い始まりのランチ会で出かけていたので、夕飯は別々にという申し合わせをしていた。最寄り駅に着いてカフェで一服してから昨日封切りのミュージカル映画を観てきた。とにかく素晴らしく楽しめて、明日以降レビューを書いておきたいと思う。

 オリンピックのフィギュア男子で怪我から復帰した羽生結弦選手が見事に今回初の金メダル、66年ぶりの2連覇を飾ったという(66年前のバトン選手が88歳でまだお元気というのも素晴らしい。)そして若い宇野昌磨選手も銀メダル。2人が表彰台、素晴らしいことだ。
 そして将棋の中学生棋士藤井五段が羽生竜王を倒し、六段昇段だという。これまた凄いこと。
 2つのビッグニュースと映画の余韻と今日のクラスを無事終えた充実感と心地よい疲れを感じながら免疫力アップである。

 明日は一日、珍しく出かける予定はない。週末から始まる浴室のリフォーム前の最後の休日だ。片づけと掃除と休息の1日としたい。


(追記)ASHARE(アシェア)さんの活動レポートに取り上げて頂きました。
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2018.2.15 しつこい手足の痛みと痺れ、どうしたものか

2018-02-15 20:58:35 | 日記
 ゼローダの副作用、手足症候群のこと。
 休薬して丸3週間、お腹の調子も口内炎も軽快したというのに、相変わらず手足の痛み、痺れが取れない。
 すっかり手の不自由な人になっている。怖くて手袋を外せない。そのせいで細かい作業が出来なくて、実に不器用だ。足も強く踏ん張れないのでなんだかヨロヨロしている。今日も東京横断の出張に出かけたが、駅の階段が怖かったのでしっかり手すりに捕まった。

 昨日は休暇を頂き、久しぶりに実家の母を訪問した。顔を合わすのはお正月の旅行以来のこと。年明けから治療が変わり、副作用で体調不良が続いているのは伝えていた。一日おきにご機嫌伺いの電話はしているけれど、大分元気になったし、ちょうどヘルパーさんがいらっしゃる日とのことで、そのご挨拶も兼ねての実家訪問だ。そして、これまた久しぶりに2人で一緒にランチを摂って、母の話を聴きながら数時間を過ごした。

 母は、私ともども通っているマッサージサロンのWさんから、先日私が伺った時の、顔色も悪く目の下はクマで、手足も赤茶色に変色し、唇も荒れていて痛そう・・・と、その様子を聞いてきたらしい。それで、私に会うのが怖かったと言っていた。
 実際に手袋を外して手を見せたらのけ反られてしまった。まあ、茶色いし猿の手のよう。フォークでケーキを切るとその跡がしっかり付いてしまって、凹んだまま赤くなる。本当にきつい薬なのね、と言う。そりゃそうである。抗がん剤だから、元気な細胞も痛んでしまうのはやむを得ない。これでも大分良くなったのだけれど、と言っても母はなんだかショックを受けた模様。

 たまたま帚木蓬生さんの、和歌山カレー事件の犠牲者・被害者の方々に捧げるという小説「悲素」(新潮文庫、上下)を読み終わったのだが、砒素中毒の症状があまりにゼローダがもたらした副作用と似ているのに驚いた。吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、手足の色素沈着、多発性ニューロパチー、知覚異常、握力低下、もうそのまんまである。
 手足の痺れは、他の治療薬の影響で残っているところにもってきて、今回の上乗せだから、やはり軽快するには大分時間がかかるのだろう。場合によっては、これからずっと付き合っていかなければならないのかもしれない。

 とはいえ、くよくよしていても始まらない。明後日は私が講師を務めることになっている瞑想ヨーガのクラスの2回目である。手袋と五本指靴下で手足を保護しながら、なるべく踏ん張らないで良いアーサナを取り入れながら、とにかくしっかりお勤めを果たさなければ、と思っている。
 あと2日、少しでも症状が軽減していますように。

 記録のために。昨日届いた今月1回目のお花は、ピンク、オレンジ、クリーム、白のスイートピーが合わせて7本、橙色のキンセンカが2本、紫の星のようなリューココリーネが2本、そしてミスカンサスの葉が沢山。花言葉はそれぞれ「青春の喜び」、「慈愛」、「温かい心」だそうだ。
 春はそこまで、という感じの花瓶が出来上がった。
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2018.2.11-12 ごくごく普通に過ごせた2日間

2018-02-12 21:56:28 | 日記
 連休2日目、建国記念の日。
 今日は月に1度のお愉しみ、リフレクソロジーの日だ。朝起きて、洗濯物を干し終え、上野のパン屋さんで買ったパンダパンを写真に撮った後、朝食の支度。夫を起こして朝食を済ませ、サロン最寄り駅まで向かった。

 いつものように駅ロータリーでオーナーに拾って頂く。この1か月の副作用や体調の話、旅行の話等しているうちにあっという間に到着。いつもお願いしているハンドリフレは、手の平の様子を見て、パウダーで圧迫するのは控えましょうということで、オイルでリンパドレナージュ。今日はユーカリ、ジンジャー、ラベンダーの血行を良くし、凝りを解すオイルをチョイス。

 足裏も皮膚がとても薄くなっているということで、パウダーでの刺激は優しいタッチで、オイルトリートメントをメインにして頂いた。どうしても足裏を庇うせいか、腰痛が出ている。手も足も、左側の流れが悪いとのことだった。すっかりお任せしてぐっすり。昨夜は夜中にお手洗いに起きた後そのままなんとなく眠れなかったので、ここでしっかり爆睡して元気になる。

 今年はサロン20周年ということで、スタンプラリーの洒落たパスポートを頂き、再び駅まで送って頂く。
 最寄り駅に戻って、夫とランチ。昼からお肉たっぷり、ちょっと贅沢をしてしまった。買い物を済ませて、今年初めて父の墓参。シャトルバスに乗って公園墓地へ向かった。先日、母がガーベラを供えてきたといっていたので、私は薔薇、スイートピー、オンシジウムの洋風の花にした。年が明けてすぐに7月に迎える3回忌の法要の予約を電話で済ませていたが、その確認の打ち合わせも無事に終了。

 再びシャトルバスで最寄り駅まで戻って、夫と別れ、リンパリフレッシュヨガのクラスに参加。連休中日だけれど、満員御礼。ゆったりと気持ち良く汗を流し、セルフマッサージとリフレクソロジーの相乗効果ですっかり怠く眠くなる。
 夕方戻って洗濯を片付け、夕食当番は夫にお任せ。お昼が重たかったので湯豆腐でさっぱり。食後は取り溜めたビデオを連続で視て、夫の趣味ではないドラマに不評を買いつつ、入浴後就寝。

 月曜日。連休最終日。
 ベッドの中で朝の連続テレビ小説を視た後、なんとなくグズグズして朝食の支度は夫にお任せ。あれこれ頂き、夕食の下ごしらえを済ませる。食休みの後は重い腰を上げて拭き掃除。手袋をしたままだとどうしても細かい作業が出来ないが、これで外すと痛い目に遭いそうでそれも怖い。

 お昼も夫がお雑煮を作ってくれて、それを頂いた後は美脚ヨガのクラスに参加。まだなんとなく腰痛は残っているし、手足が痛むのが怖くて、マットに強く押し付けて踏ん張れないので、立ちポーズはヨロヨロする。けれど、お腹の調子も元に戻り、唇も口内炎も完治。残るは薄く赤くなってしまった手足の皮膚のケアだけだ。残り10日になった休薬期間で元通りになるのを祈って、満を持して仕切り直しの3クールを迎えたい。

 早めの夕食後は2人で10日封切りの邦画「今夜、ロマンス劇場で」を観てきた。
 明日からまた新しい1週間だ。
  
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2018.2.10 逢瀬の時間はたったの120秒!

2018-02-10 20:39:12 | 
 昨日は仕事を終えてから夫と合流して上野公園のホテルに宿泊した。最上階のレイクサイドルームは窓が大きく、不忍池や弁天堂が見渡せて夜景の眺望が素晴らしい。
 そもそも上野駅に降り立ったのは、東京文化会館で8年近く前に第九を歌って以来のこと。先日息子と絵画展に出かけた夫から、駅周辺は凄く綺麗に変わっているよと言われていたけれど、確かにどの建物も面影はあるものの、すっかりリニューアルされていてびっくり。

 夕食は駅ナカのタイ料理レストランで先日のリベンジ。とはいえ、ようやく治った口内炎と唇の不調をぶり返させててはただのお馬鹿さんだから、辛いカレーやトムヤンクンのスープは我慢して、センレクナームにサラダやチキン、海老等を美味しく頂いた。

 久しぶりに1週間、ノンストップでブルドーザーの如くしゃかりきに働き、途中東京横断の出張もありで、かなりのグロッキー。お腹が一杯になったらすぐに眠くなる。
 ぬるめのお風呂にゆっくり浸かって、シアタールームのようなやけに大きな58インチテレビで平昌オリンピックの開会式を見ながら、部屋にあった備え付けのエッセイ~なんとホテルチェーンの社長が書いたもの~を読み終えて早々に就寝。

 夜中に夫の鼾で何回か目が覚める。そして、今朝は寛永寺の鐘の音を聴きながら、目覚ましの時間より早めにゆるゆると起き出した。ホテルのレストランでビュッフェの朝食をあれこれ頂いた後、朝の連続テレビ小説を視て、荷物を預けてチェックアウト。

 いざゆかん!目的地は上野動物園である。私と誕生日が5日しか違わないお目当ての彼女は、もうすぐ8か月の赤ちゃんパンダ。シャンシャン(香香)ちゃんの一般公開は、何度か抽選で観覧を申し込んだものの、物の見事に外れっぱなし。思えば遥か昔、夫と結婚して間もなくの頃、パンダ舎を訪れた時にはホァンホァンとフェイフエイだったか、2頭とも寝ていて、背中が見えただけだった。

 息子がそんなにパンダを見たいなら、和歌山のアドベンチャーワールドにでも行けば、と言うのだけれど、シャンシャンちゃんほど小さい赤ちゃんはいないようだし、話によれば2歳までに中国に帰ってしまうかもしれないとのこと、これは、と急きょ思い立って前泊までして先着順の観覧に駆け付ける。我ながら酔狂なおばさんである。

 ホテルを出て歩き始めると、ほどなくして列の最後尾が見える。まだ開園まで小一時間あるのに、である。さすがに1日9,500人が観られるというので、大丈夫だろうとは思ったけれど、夫がざっと数えたところ、既に1,200人から1,300人は並んでいるとのこと。いったい皆さん何時に家を出てきているのだろう。まあ都内に住んでいながら前泊までする私たちも私たちだけれど。

 それでも気分は高揚して、正門が見えてきて列が動くとルンルン気分になってくる。我ながら単純である。
 9時半の開門からほどなくして入場券を購入して、観覧整理券を配布中のブースへ急ぐ。11時10分から30分までの整理券を無事にゲット。
 
 そもそも上野動物園を訪れたのも、息子が小学生の頃以来だから、15年ぶりくらいか。時間厳守の集合時間まで1時間ちょっとの間、しばし園内の動物たちを見て楽しむ。まずはお父さんパンダのリーリー。こちらは観覧整理券がなくともOK 。笹を食べながらのんびりとマイペースの姿は愛嬌たっぷり。こんなにしっかり動いているパンダを間近に観たのは初めてだ。皆携帯片手に「可愛い!」を連発している。

 シロフクロウやワシやタカ、トラを観た後は、赤ちゃんを抱いたテナガザルのお母さん。実に上手にバナナを剥いて食べる。本当に人間の母のような手つきでしばし見つめてしまう。夜の森にいる蝙蝠たちが羽を広げて餌を食べる姿にもびっくり。藤棚の休憩所で水分補給した後は、ホッキョクグマやアシカ、アザラシを見て、ジャイアントパンダ舎の前の観覧の列に加わる。この時、既に観覧整理券は最終の16時10分を配っており、11時20分には本日配布終了のアナウンスが流れた。でもこの調子だと、夕方までに観覧、でもよいなら開園前から並ばなくともよさそうだった。

 さあ、いよいよシャンシャンちゃんとのご対面だ!
 先ずはシステマティックに並ばされて、説明を受ける。30秒ごとに4か所地点で観覧できますとのこと。最初に笹が沢山ある大きな部屋。ここではお母さんのシンシンが横になってお昼寝中。うーん、動いてくれないのね、しかもシャンシャンちゃんはここにはいないから、母娘揃っての姿は拝めないわけだ。

 シャンシャンちゃんは隣の部屋にいます、と移動するも、こちらも木登りをしたまま丸くなってお昼寝中。なんだかコアラのようだ。わずか30秒では、動画をとっても動き出してくれないから動画にならず。それでもようやく会えたね、とちょっと残念な気持ちのまま見つめていると、「はい、時間です、動いてください」の非情な声。

 少しして出てきた人は「ちょっと動いてくれたね」と言っていたから、本当にどんなタイミングでおてんば姿を見られるのかわからない。外のスクリーンで映し出していたこの半年余りの映像が可愛かったので、余計に残念。結局、並び始めてからパンダ舎から出てくるまでに3時間ちょうど。

 気を取り直して、ショップでぬいぐるみやらお菓子を買い求め、西園方面に歩く。ペンギンやフラミンゴ、カンガルーやハシビロコウとツーショットをした後は食堂でランチ。パンダの好きなタケノコのパスタや、パンダのホットケーキ等限定メニューでお腹を満たす。

 キリンにサイ、オカピを見て池之端門から退場。
 続いて夫のお勧め、重要文化財の旧岩崎邸庭園へ向かった。明治29年に三菱第三代社長の久彌の本邸として造られたという。往時は1万5千坪の敷地に20棟もの建物が並んでいたというが、現在は3分の1の敷地となり、現存しているのは洋館、撞球室、和館大広間の3棟のみ。

 ジョサイア・コンドル設計による洋館は17世紀の英国ジャコビアン様式の見事な装飾。ルネッサンス様式、イスラム風のモチーフが取り入れられ、ミントンのタイルや金唐皮紙の壁紙が貼られた客室も素晴らしいし、客室天井のシルクの日本刺繍が施された布張りにも目を見張った。プライベートな迎賓館として使用されたと言うが、当時の富の集中を改めて思い、ため息。

 予報では晴れのち雨で午後からは曇りということだったが、ラッキーなことに午後になってもポカポカと暖かく青空である。

 岩崎邸を後にして、不忍池を散策しながら、弁天堂でお参り。あと1か月半もしたら見事な桜が観られるだろう。もうちょっと頑張ろうと、京都清水寺を模して創建された寛永寺清水堂にも足を延ばし、さらには日光を彷彿とさせる上野東照宮へ。全48基の銅灯籠が並ぶ表参道を抜け、社殿は拝観出来なかったけれど、国指定の重要文化財の唐門や透塀にも目を見張った。

 さすがに草臥れて精養軒のカフェでお茶。西日が眩しく池の水面がキラキラと光る中、これまた限定のパンダデザートセットに舌鼓。どこもシャンシャンにあやかってスペシャルメニューを展開している。
 贅沢な時間を過ごした後、会計のタイミングで母娘パンダの可愛いぬいぐるみを見つけ、またしてもお買い上げ。

 ホテルに戻って、駅前のパン屋さんで、これも限定のパンダの顔を模したパンや、パンダの焼き印が押してあるキューブ型のパン等、ミーハー丸出しでお買い上げ。
 よく遊んだね、と電車に乗り込み、JRと私鉄を乗り継いで無事帰宅した。

 三連休初日。まだ明日、明後日とお休みである。
 週末の1泊ですっかりリフレッシュ出来た。ちょっと調子に乗って沢山食べ過ぎたのか、朝はお腹が緩くなってしまったけれど、ミヤBM錠のおかげで酷くなることもなかったのでほっとする。砂利道をかなり長時間歩いたので、足裏の痺れと痛みはやや気になるけれど、水仕事をしなかったので手の痛みは随分和らいでいる。

 今日は早めに眠り、明日の朝はパンダパンを楽しみに頂こう。
 
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