中さん

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日記(3.3)コラム「鞘当」

2019-03-03 17:40:45 | 日常
3月3日 (日曜日)   雨

中日春秋コラムに

 山三(さんざ)は恋敵の伴左衛門と吉原ですれ違う。
 刀の鞘と鞘がぶつかって、にらみ合った。
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 歌舞伎『鞘当(さやあて)』の名場面である。
 「今行き違いの鞘当が、縁となったるこの出合い…」。
 怒りに火を注ぐ言葉が二人の間を行き交い、
 すぐさま斬り合いが始まった。

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▼鞘がぶつかり、どちらかが挑発と受け止める。
 武器を携えた武士の世界で、現実にありえたから生まれた名作であろう。

 左に刀を下げた武士たちは、意図せぬ斬り合いを避けるため、
 道の左を歩いた。諸説の一つらしいが、
 その作法は、今日の左側通行の起源になったという。

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インドとパキスタン。積もった敵対感情があり
 いつでも互いを攻撃できる武器も携える隣国同士である。
 互いに譲れぬ作法もあるから、用心をしていても、衝突が起きる。

▼今回も深刻なようだ。
 領有を争うカシミール地方で銃撃の応酬が起きている。
 インドはパキスタン領を空から攻撃し、パキスタンはインドの戦闘機を撃墜した。
 パキスタンの武装勢力がインドで起こしたテロが引き金だという。

▼核武装している両国である。
 国際社会も懸念する。エスカレートを避ける努力が始まっているようだが、
 ささいな鞘当も大きな不安を招く両国だ。

▼役者も使った「鞘走る」なる言葉がある。
 抜くつもりはないのに下を向いたときに、
 刀身がひとりでに抜ける。
 意図せぬ行き違いを想像し
 一刻も早い収拾を願う。

歴史
 イスラム教徒が住民の多数を占め、
 ヒマラヤ山脈を望むカシミール地方は、
 1947年にイギリス領だった。
 インドとパキスタンが分離独立を果たして以降、
 両国が領有権を争う対立の舞台となってきた。

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★遠い国の話のようだが・・いったん始まってしまったら大変な事だ。

 歴史上の争いはみな領地の争いである。武力で奪取している。
 武力を使わずに取り戻したのは沖縄。
 ロシアと争わずに北方領土を取り戻せるかな?


コメント
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