夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『チェンジング・レーン』

2003年05月12日 | 映画(た行)
『チェンジング・レーン』(原題:Changing Lanes)
監督:ロジャー・ミッチェル
出演:ベン・アフレック,サミュエル・L・ジャクソン,トニ・コレット他

舞台はマンハッタン。
ギャビンは若手の有能な弁護士。
裁判所へ急ぐ途中、無理な車線変更をした彼は、
ドイルという男の車にぶつけてしまう。
ギャビンの勤める法律事務所にとって、
今回の裁判は絶対勝たなければいけない。
勝てばある財閥の故会長の総資産が
事務所に転がり込んでくることになっているのだから。

焦ったギャビンは裁判に遅れるわけにはいかないと、
事故の処理をちゃんと進めたいドイルの声に耳も貸さず、
白紙の小切手を渡してその場を立ち去る。

なんとか裁判に間に合ったギャビンだが、
事故現場に大事なファイルを置き忘れたことに気づく。
これがなければ裁判には勝てない。
なんとかその場を言い逃れて1日の猶予をもらい、
ドイルを探しはじめる。

一方のドイルはアル中だったおかげで妻子と別居中。
なんとか家族を取り戻そうと、カンセリングを受けて酒を断つ。
中古マンションも手に入れて、家族とやり直すため、
親権をめぐる裁判に臨む途中だった。
が、裁判所についたときにはすでに審理終了。
努力も水の泡と消えようとしていた。

人生を台無しにされ、自暴自棄になりそうなドイルのもとへ、
彼をなんとか探し当てたギャビンが「ファイルを返してくれ」とやってくる。
ギャビンに復讐を考えるドイル。
どうしてもファイルが必要なギャビンは、
仕方なく闇の「つぶし屋」に連絡をとり、
コンピュータの操作によってドイルを破産に追い込む。
そしてふたりの泥仕合が。

しかし、こうしたやりとりのうちに、
ギャビンは自分の勤める法律事務所の不正に気づく。
汚いことに手を染めている上司は自分の妻の父。
ギャビンの心の葛藤がはじまる。

一度の無理な車線変更から人生が変わる、そのアイデアはおもしろい。
オイオイ、そこまでいくか~ってなもんで。
でも事故の対応が不誠実で、それに怒った被害者が加害者を刺殺したという事件、
数か月前の新聞にも載ってましたよね。
GW中の渋滞車線でオカマされたうちの車。
ちょっとタイムリーすぎか。

娯楽映画として楽しみましょう。
と言いつつ、最後は泣きましたけどね。私。(^^;

ドイルを演じるサミュエル・L・ジャクソンは
ファッションセンスのいい俳優として有名です。
私服はもちろん、何を着ていてもサマになる俳優さんです。

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