夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

今年観た映画50音順〈ま行〉

2005年12月25日 | 映画(ま行)
《ま》
『真夜中の弥次さん喜多さん』
しりあがり寿の同名の原作を、クドカンこと宮藤官九郎による脚本で。
弥次さんと喜多さんは男同士、愛し合う仲。
喜多さんのヤク中を治すため、ふたりはお伊勢参りへと旅立つ。
道中通過するのは「笑の宿」、「喜の宿」、
「歌の宿」、「王の宿」、「魂の宿」。
出会う人びとが強烈なインパクト。
箱根の関所「笑の宿」のお役人役が竹内力で、
彼を笑わせないと通してもらえない。
笑わぬ彼の顔がミナミの帝王のまんま。
「魂の宿」には死んだ人の魂が集うので、見た目はみんな同じ、荒川良々。
妻夫木聡が幻役で出ていたり、
楳図かずおまでちょこっと登場したりで、配役だけでもお笑い度十分。
長瀬智也、あんまり好きじゃなかったけれど、これで株が上がりました。

《み》
『ミリオンダラー・ベイビー』(原題:Million Dollar Baby)
クリント・イーストウッド監督の話題作。
ロサンゼルスのボクシング・ジム経営者でトレーナーのフランキー。
選手の将来を考え、大切に育てる彼だが、
勝てるときに勝ちまくって稼ぎたいと願う選手たちは
もっと試合に出させてくれるマネージャーを求めて、
フランキーのもとを去ってしまう。
ある日、30歳を過ぎたマギーが、フランキーにトレーナーになってくれと頼みにくる。
最初は「女なんて」と相手にしないフランキー。
しかし、彼女の熱意にほだされて引き受けることに。
彼のアドバイスを忠実に守るマギーはぐんぐん上達。
やがて誰にも負けないボクサーとなるのだが……。
心を揺さぶる音楽までイーストウッドだと知り、びっくり。
何が気になったって、あのレモンパイでしょ!

《む》《め》
なし。残念無念。

《も》
『モンスター』(原題:Monster)
実在の女性連続殺人犯、アイリーン・ウォーノスを
あの美しいシャーリーズ・セロンが怖いくらいのブスになって演じた衝撃の作品。
ヒッチハイクで客をつかまえる娼婦アイリーン。
そんな人生に疲れた彼女の前にレズビアンの少女セルビーが現れる。
ひたむきな愛情を注いでくれるセルビーに、アイリーンものめり込み、
セルビーを幸せにしようと決意する。
真っ当な仕事に就こうとするが、どこも採用不可。
体を売るしか稼ぐ術がない彼女は相変わらず路上で男を拾うが、
ある日の変態客に殺されかけ、逆に殺してしまう。
それから彼女の連続殺人が始まる。
マジで怖いですよ、シャーリーズ・セロン。
あれが素顔だとしたら、お化粧ってミラクル。

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