夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ラッキー・ガール』

2007年01月12日 | 映画(ら行)
『ラッキー・ガール』(原題:Just My Luck)
監督:ドナルド・ペトリ
出演:リンジー・ローハン,クリス・パイン,フェイゾン・ラヴ,
   サマイア・アームストロング,ブリー・ターナー他

米国のファッション評論家ブラックウェル氏が
毎年、独断と偏見で選ぶ女性有名人ワーストドレッサーに
見事ベストテン入りしてしまったリンジー・ローハン主演。

アシュリーは生まれながらのツイてる女。
土砂降りの雨も彼女が一歩外に出た途端にやみ、
タクシーを拾えば信号はすべて青。
スクラッチくじを削れば必ず当たる。
この幸運を味方にして人生を送ってきた。

ある朝、アシュリーの勤務先の大手広告会社で、
業界のVIP、フィリップス氏を招いて
プレゼンテーションがおこなわれる。
ところが、社長をはじめ、プレゼン出席予定者は全員遅刻。
居合わせたアシュリーがとっさに出した案が
フィリップス氏に気に入られ、採用される。
社長からはおおいに褒められ昇格。
プライベートでもNBAのオーナーの息子からデートに誘われ、
まさに怖いものなしのバラ色の日々。

そんな彼女に異変が起こる。
彼女が担当したフィリップス氏主催の仮面パーティーで
ダンスした相手は運に見放された男、ジェイク。
彼はボウリング場で雑用係をしながら無名のバンドの売り込み中。
仮面の下の顔もわからないまま、惹かれあったふたりはキス。
その瞬間、アシュリーとジェイクの運が入れ替わる。

事態に気づいたアシュリーは自分の運を取り戻そうと躍起に。
友人の協力を得て、あのときのキスの相手を探し始めるのだが……。

リンジー・ローハンは売れっ子ですが、
本作はビデオスルーになったのも納得の駄作。
彼女にはスーツを着こなすキャリアウーマンよりも
ハチャメチャな10代のほうが断然似合います。
彼女を見るなら絶対『フォーチュン・クッキー』(2003)。

だけど、一旦ジェイクから運を取り戻したアシュリーが
好きになってしまったジェイクが不運に見舞われる様子に
いてもたってもいられなくなる姿はキュート。
彼が自分のそばにいてくれるだけで
この世のどんなことより幸運なんだと知るときは
やっぱり観ているこちらも幸せな気持ちになります。

ジェイクが売り込む無名のバンドとして
英国で人気のポップス系バンド、マクフライが出演。ファン必見。
不運に慣れっこのジェイクが常備している、
困ったときの七つ道具みたいなものは参考になるかも。
駄作といえども侮るなかれ。

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