ままちゃんのアメリカ

結婚42年目のAZ生まれと東京生まれの空の巣夫婦の思い出/アメリカ事情と家族や社会について。

ASL

2019-02-21 | 人間性

fitzwilliamhoteldublin.com

 

 

 

私はホテルで受付係として働いています。

数週間前にある予約が来ていて、付記されていたメモによると、ゲストは聴覚障害者の父親と同行するということでした。到着してからここアイルランドに何日か滞在する間、私達の応対を含め何事も円滑に進むように、とゲストの娘さんは願っていたのでした。

このメモを見て、そのゲストの到着時間にチェックインの手続きをするのが私であることに気づき、私は基本的な手話を少々学ぶことにしました。その日私はゲストをいつものように迎え、宿帳に記入する姓名を尋ねました。その姓名を聞いてすぐに私は目の前に立っていらっしゃる方がどなたか気づきました。

私は二週間習っていました、手話でこう言うことを:「アイルランドへようこそ。私の手話はひどいですが、滞在中に何か必要な場合はおっしゃってください。できるだけお手伝いいたしますから。」


私は目の前の父娘に微笑みかけ、ASL(American Sign Language=アメリカ手話)でお迎えした父親に目を向け、私は彼のために学んだ言葉を使い始めました。娘さんは泣き崩れ、私に「お優しいお方」とお呼びになりました。けれど父親はただ微笑んでとても幸せな気持ちでした。正直、そんな彼の反応を目にするだけで私は十分でした。ここ数週間、基本的なASLを学んだことはとても価値がありました。

チェックアウト時に悲しいことに私は働いていませんでしたが、二人は私に贈り物を残してくれました。小さな箱の中には、チョコレートとASLに関する本が一冊入っており、その本には献辞が添えられていて、こう書かれていました。

「チェックイン時にあなたがなさったことを本当に感謝します。父はあなたが私たちをチェックインしてから素晴らしく良い気分でおり、あなたへ何か贈り物をすべきだと言い張りました。これがどれほど父にとって意義があり、どれだけあなたに感謝しているか、お分かりにならないかもしれません。父の50年ぶりの帰郷の旅は、あなたのご厚意によって、より特別なものとなりました。父も私もあなたに十分に感謝することはできません。」

彼らはまた私の昇給(どれだけ私は感謝したことでしょうか)を頼む手紙を総支配人に書いたのでした。そして旅行業社へ、このホテルについての素晴らしいレビューをしてくれました。今日ロッカーでこの贈り物を見つけた私は、ものの5分は泣きました。

 

ー友人の話から 

 

コメント
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