旅にしあれば

人生の長い旅、お気に入りの歌でも口ずさみながら、
気ままに歩くとしましょうか…

NSPベストアルバム~青春のかけら達(リプライズ)

2011-02-14 21:20:50 | 歌は世につれ
ついでと言っては何ですが、ベストアルバムをもう一つご紹介。
昨年末に通販で購入した、NSPの「青春のかけら達」です。


NSPはいくつかベストものが出ているけど、「まとまり」のよさではこのアルバムが
一番優れています。NSPの活動としては、ほぼ中期に当たる時期に発売されましたが、
それまでの代表曲はほぼ網羅され、選曲にも異論少なく(もちろん、個人的には
多少意見はあるものの)、万人におすすめできる仕上がりです。このあとNSPは
新たなサウンドを求めて進化しようと暗中模索、曲調も大きく変化するので、
それ以降発表された曲をひとまとめにしたベスト盤は、どうしてもまとまりという点では
イマイチで、チグハグな印象をぬぐえないのです。

さて、細坪基佳さんのベスト盤の紹介の際、「セルフカバーしたものに成功例は少ない」と
書きましたが、これはその成功した数少ない作品かと思われます。
2枚組28曲中、なんと7曲も(北北東の風、ゆうやけ、お茶の一服、雨は似合わない、
赤い糸の伝説、17才の詩、さようなら)が新録音(セルフカバー)されていますが、
いずれも原曲をはるかに上回る完成度の高さです。もちろん、原曲にもそれぞれ
味がありますが、カバーされた方が圧倒的にクオリティが高いのです。
当時いわゆるNPSサウンドが確立され、人気、実力ともに絶頂期、そのパワーが
この完成度に結び付いたのでしょうか。それゆえ、のちに発売される新たなベスト盤には
先の7曲に関しては、ほぼ必ずこの新録音されたものが使われている扱いをみても、
原曲との差がわかるというものです。

これに当時の新曲(冬の花火はおもいで花火/漁り火)を加え、旧録音のままの曲と
バランス良く配置、あたかも完成された新たなオリジナルアルバムのような出来で、
ベスト盤ながらNSP11(イレブンス)という新作でもあったわけです。


ところで、アナログ盤もいったんデジタル化されたCD(のち廃盤)もすでに持っていた私が
なぜ今回、この再発売されたLP&CDのセットを新たに購入したのか?
当時デジタル化された他のCDのご他聞にもれず、昔のCDは音が良くないので、
今度の新しいCDに期待したのですが…  でも、このセットはLPの復刻発売がメインで
CDはあくまでおまけ、アナログプレーヤーを持っていない方向けのサービス品でした。
そんなにひどい代物ではないにしろ、決して期待通りのものではなかったのです。

まあ、昨今、LPレコードの新品をそうそう手にすることはできないでしょうから、
それはそれでよかったけど、リマスターされた青春のかけら達のCD盤をぜひとも
再発売してほしいですよね。


最後に蛇足の蛇足、今、新たにNSPのCDを聞いてみたい方には、近年発売されている
2枚組の「NSPベストセレクション1&2」(計4枚)がおすすめかな。選曲、まとまりに
やや難があるけど、復活以前の代表曲をほぼ網羅している上、しかもこのCD、
なかなか音がよくて、まだ手に入りやすいはず。取り寄せ、もしくは、大きなCDショップなら、
店頭に並んでいると思います。


*昼から降り出した雪が積もる…関西・南部の平野部では、ふだんまずあり得ない
  シチュエーションでした。南海電車は、みさき公園~和歌山市間が一時不通になるし、
  ようやく復旧して和歌山市にたどり着いたら、雪で渋滞発生、パニくってるし…
  ちょっとの雪でもマヒする、都市交通機能の弱さを露呈、えらい目にあいました。



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