フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

グリズリ-を読んで

2008-10-11 19:54:25 | Weblog

今日ニュースが飛び込んできた。三浦和義氏がロスの留置所で自殺を図り死んだというもの。人生終ってみるまで分からないの実感。人は、体も心も強い時ばかりじゃないから。ふと忍び寄る老いの弱さに魔界に入る時もあろう。事件の発端となったロスに舞い戻っての絶望。なんかドラマ性を感じるね。こういう話ではないけど、たまたま図書館で見つけてタイトルから熊の話だと単純に思って読んだ本だけど。これが、エンターテイメントとしてなかなか面白かった。なんか、見てきたものが同じかなと思ってたら、同世代の作者だった。そして、僕らの時代、僕らの青春、愛と挫折、闘争心、哀惜、国際関係、人間関係、基本を貫く純粋な恋愛。高倉健 松田優作 あたりで映画化すれば当たっただろうなと読み終えて思った。懐かしさが漂う僕らの共通の価値観を持った作品だ。笹本稜平の「グリズリ-」僕は、この作家のスタイル、スタンス気にいった。

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