フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

Un chat de la mer(海辺の猫)

2008-10-22 20:04:38 | Weblog
朝早く、デパートのイタリア展に行った。お目当ては、ブラッドオレンジとマカロン。テレビの取材のクルーが何組か来ていてチョロチョロとうっとうしい。ゆっくり買い物が出来ないからモンク言ってやろうと店に行くと反対に取材されてテレビに出演する羽目になった。しかもノーギャラで。店の名前は[AMEDEI]イタリア トスカーナのチョコレート会社だ。何でも、去年今年とロンドンのチョコレート大会で連続1位の実績だそうでマカロンを買うとそのチョコレートを試食させてくれた。向こうが1枚の板チョコを出すから1枚が試食なんだ、さすがイタリアと思って引っ張ると店員の手が付いてくる。何してんだと思ってまた引っ張るとまたついてくる。「あっ、これは、割るのか。試食で1枚はないよな」と大人の考えで割ってやると、店員もヤレヤレといった顔でにっこりうなづく。「早く言えよなあ」とチョコの一片を口に入れると何とさすが1位だけのことはある美味さ。12枚で3670円だったけど思い切って買ってしまった。でも、マカロン同様満足。デパートを後にして、お昼は、戻り鰹のたたき定食を食べに浜辺の町に行った。昨日は山、今日は海。潮の香りを胸一杯吸い込んで山とは違ったいい気分。



定食屋の「浜ちゃん食堂」は、13時過ぎだと言うのに混んでた。混んだとき用の別室で今回はいただきまして「今の時期の鰹はうまいね」なんていいながら食べて満足。帰りに市場で、ウルーにオジャコを買って、パンプにウルメとカマスの干物買って車まで戻ってくると汚い猫が寄って来た。飼い猫か野良か分からない。町でなら完全野良の汚れ方だが、浜辺で毎日転がってるとこれくらい汚れるのかな?とにかく薄汚れた猫だった。



このところ、「野性の少女チッピ-」くらいの感覚で猫に接することができるから「どうしたんだい」と聞いてやると、寝そべって腹を出す歓迎のポーズで迎えてくれた。その汚い腹を掻いてやると可愛くなつくのでウルーのオジャコを少し与えた。そしたら、美味しそうに食べていた。そうやって、この界隈で生きているのかなと思った。でも、自分が知らないうちに、随分と猫使いになった自分に感心もしていた。浜の風が気持ちよかった。人生全く何があるか分からないね。この間まで、犬しか飼ったことがなかったのに。
コメント
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