フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

蛇の背中を走って藤を見に行く

2010-05-10 19:28:35 | Weblog
大蛇藤が見ごろというので雨の中見に行った。


正規のルートで行くか裏ルートで行くかと思ったとき記憶が定かでなくてどっちかの道は狭くて懲り懲りだったんだけど。どっちだったかな?えい、裏で行こう。と決めたのが仇になった。狭くてくねくねとした道まるで蛇の背中を走ってるみたいに途中で心が折れそうになった。やっとのことでたどり着いたら藤がきれいで慰めてくれているようだ。


坂を歩いて登って行くと風の又三郎が転校して来る様な学校があっていまは廃校になっているんだがキャンプサイトとして利用されている。



作業をしていたおじさんがロッジの中を見せてくれるというのでここに作られている3棟のロッジの一つの部屋をあけてくれた。


「どっちからきた?」「あっちから、蛇の背中のような道だ」
「あっちは、大正時代に作られた道で狭いんだ」「おまけに8台の車と行き違いしてきたよ」というと大きな口を開けて笑っていた。大蛇藤のたもとに小さな店があって営業は日曜祝日かもしれないけど何故か英語の看板なんだ。



帰りにおばさんが来て「どっちからきた」って聞くのでかくかくしかじかというと「私も別ルートの道を来たけど今まで走ったことのないほどの狭い道だった。」というので「帰りは、正規のルートでとうえのおじさんが教えてくれたよ」というと「そうかね」と安心してるようだった。道が狭いからこの環境が残っているんだろうと思いながら正規のルートを走るとこの普通なら狭い道が天国のように広く感じられた。
コメント
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