フェンネル氏の奇妙な生活

気付いた世界の中の小さな出来事と水彩画と時たま油絵と思いついたことを爺さんが一人語りいたします。

マニアック土佐勤王党

2010-05-17 19:03:22 | Weblog
幕末の史跡巡りもついにマニアック。全国区ではなく郷土史家しか知らないような勤王の志士の墓を探しに出かけるようになった。高知は史跡の宝庫だけど行政と教育委員会がそんなものに興味ないって態度だったから山を切り崩したり開発という名の下に大変な数の史跡を跡形もなく葬り去ってしまった。ある郷土史家の努力によって何とか保存記録されてきつつある時に突然市民に向かって「私達がこの史跡を守りました」と教育委員会が宣言したのに驚いたのは郷土史家だけではなかっただろうが、上士下士の歴史がある県だからそれもそれかとあきれはてて郷土史家が何にも言わなかったことをいいことに今では、そういうことのなっている。そして、今ある史跡もいつ忽然と消えるかもしれないので今のうちに自分達の目に焼き付けておこうと里山を這い回り志士たちの痕跡をたどる。今日行ったのは「小畑孫三郎」武市半平太の投獄に対し救出運動に奔走しついには自分も捕まってひどい拷問に耐え釈放後死んだ人だけど土佐勤王党は誰も口を割らなかったらしい。以蔵だけが口を割ったからみんなから恨まれたのかな。以蔵には以蔵の言い分があったのだろうがそんなこと聞いてくれる時代じゃなかったからね。頑張った人もつらいし口を割った人もつらい時代だったんだ。この野山を少年の頃の龍馬とその仲間達が走り回ったかと思うと志士たちの息遣いが聞こえてきそうだ。本当は、近くまで行っているのに発見できず誰も入らないものだから道は消失し道なき道を行き崖を駆け上り汗だくだくになって見つけられないまま帰ってきたんだ。「おまんらぁの後を追いかけるがも結構つらいぜよ」なんて思いながら「カレルチャッペック」のオレンジスィートを飲んでやっと落ち着いている。小さな里山といってもあなどれないな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする