ふぶきの部屋

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アドルフ・ヒトラーの一族

2006-05-28 10:11:28 | つれづれ日記

凶悪な犯罪が起こるたびに思うことがあります。

この犯人も生まれた時は純粋無垢な赤ちゃんだった筈。

物心ついてからも悪い子ではなかったはず。

一体どこから変貌していくのかしら?」と。

無論、育った環境もあるでしょうし、周りの人間の影響もあるでしょう。

と、同時に「本人の気質」というのも無視できないのでは・・・とも思うんですね。

元々マイナス思考だったり、反発心が強かったり、ひねくれたり・・・

で、その「気質」を受け継ぐ素材が「親」だったりします

または「家系」だったりします

 

そういう事に興味を持って読んだのが、この本

 

 アドルフ・ヒトラーの一族 

(ヴィルフガング・シュトラール著・草思社)

 

稀代の極悪人と称されるヒトラーに家族がいた・・というのはわかりますが

今までそんなに関心を持った事がありませんでした。

むしろそれが不思議なんですけど

彼は自ら極力、血筋による因縁を断ち切ろうとしていた節があり、

それは彼だけじゃなく、彼の両親もそうだったりしましたので

ヒトラー一族」に対する周りの関心も薄くなりがちだったのだと思います。

 

この本には、ヒトラーの父、アロイスの出生の秘密から書かれています

まさに「この父にしてアドルフあり」の状態ですが。

さらに、母クララとアロイスの関係。

アロイスはクララとの結婚は3度目になり、2度目の妻ファンニとの間に

アンゲラアロイス・ジュニアという二人の子供をもうけていました。

アドルフの異母兄弟がどんな人生を送ったか。

また、アンゲラの娘ゲリとアドルフとの禁断の関係・・・・

実はこのような関係は父アロイスから受け継いだ気質であったこと、

また、アロイス・ジュニアの放蕩な人生の中で生まれたウイリアム

「反ヒトラー」人生。

そして一生ひっそりと暮らさねばならなかったアドルフの妹

パウラの人生。

 

さらには、現代に生きるヒトラー一族・・・・と、

かなり盛りだくさんに語られています。

 

この本を読むと、やっぱり息子というものは父親の影響を

モロに受けるものだと思うし、一族に流れる「負の気質」の

恐ろしさを思い知らされます。

そうはいっても一族の中にたまたまアドルフのような人が出て

しまったがゆえに、戦後、不当に殺されたり投獄されたりした

近親者はあまりにもかわいそうだなあ・・とも思います。

21世紀に生きる彼らは多分必死にこの「負の気質」を断ち切ろうと

しているのかもしれません。

 

子育て中の主婦でも一気に読めちゃう内容です。

いかがでしょうか?

コメント (2)
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