ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
毎日更新しています。

宝塚イズム

2007-09-24 22:49:26 | つれづれ日記

 まったりとした3連休でした・・・・

最近は本を読む時間が非常に少ない・・っていうか暇がない?

漫画のコミックス一冊読むのに2日かかったりする事もしばしば。

昔は5冊ぐらい平気で読んでいたのに・・そんなわけで読みきれずに

中々感想をアップできないのよねーー

 

 宝塚イズム 青弓社 

 

休刊になった「宝塚アカデミア」代わって出版されたのがこの

宝塚イズム1」です。

編集者は榊原和子さんという演劇ジャーナリスト。

「演劇ぶっく」の創刊に携わり、現在は「宝塚プレシャス」というウェブサイト

でレビューを書いていらっしゃるとか。

 

編集者が変われば内容も変わる・・・・という事ですけど

まず手にとった時に「軽い」と感じました

「アカデミア」のようにカバーがついていないせいなのかなーー

でも表紙に書いてる特集等はアカデミアの頃と変わりはないみたい。

 

ただ切り口がちょっと変わっていて、今回の特集は

「考察・ネット宝塚」

 宝塚公式HPに載っていた「お便りコーナー」の盛衰から

個人のブログでの宝塚評まで、ネットの中の宝塚は常に進化している

というような内容です。

公に新聞等に書く言葉とブログ等で書く言葉には明確な違いがあり

その裾野は広い・・・・

某巨大サイト等による壮絶なスター叩きなどについても書かれています。

 私としては・・・個人のブログなどでレビューを書く人が増えたのは

確かかもしれないけど、「批評」=「悪口」に捉える人達のあまりの増加に

今はむしろ言論統制が敷かれているのではないかと危惧したりしてます。

そういう「批評しにくい」世相についても突っ込んで欲しかったかも。

ファンの変化っていうんでしょうか?冷静に歌劇を見るのではなく

スターだけをおいかけているファンの増加が批判しづらく、ネットの中でも

ちょっと批判めいた事をかくとアラシがやってくるとかねーー

ネットの普及によってより一層ファンの質が下がったみたいな事を

ちょっと期待していたんですけども)

 

「スター論 安蘭けい」

これは今回お披露目になった安蘭けいについての各自のご意見。

お披露目なので褒めて褒めて褒め倒す・・・・

「涙が止まらない」というサブタイトルを見て

「やっぱり苦節○年の安蘭のお披露目に泣いた人がいるんじゃん」と

思ってにっこりしました。

安蘭ファンは必見です

 

また、通常の公演評に加えてOG公演評が増えたし、大浦みずきさんの

OGへのインタビュー記事もあります。

 

連載として

 宝塚歌劇のミュージックシーン

 宝塚と女性学

 男役という性

という3つの記事が載っています。

 

以前の「アカデミア」のような、あからさまな演出家に対する

偏った意見や、あまりにも観客意識から遠く隔たった感想などは

なく、以前はよく「いくらなんでもそれはないんじゃない?」と思っていたの

ですが、今回は

「うんうん、なるほどなーー」という感じで・・非常にお勉強に

なりました

(特にウイーン版の「エリザベート」の考察は非常に面白かったです)

 

しかしながら田中マリコさんのような、面白い文章を書く人がいないのね

言葉遣いがとーーっても専門的で、教養のない私には

難しすぎる部分もありました・・・・・ (学のない私がいけないの・・)

 

 例えば・・・

「CLEVER」

「ジェンダー・パフォーマティブ」

「レゾン・デートル」

「アイロニー」

「リテラシー」

等など・・・こういう言葉を使い慣れている人にはどうってことないかも

しれないけど・・・何となく一般人からは隔たりを感じるって言うか?

言葉の意味がわからない私が馬鹿なの・・・と一人いじけたりして。

(じゃあ辞書で調べればすむことと言われたら答えようがありません)

 

とっても専門性が高くなった分、それを庶民にわかりやすく伝える努力

というのが今後の課題かなという気がするんですけど。

 

とにもかくにも大好きな宝塚を全うに語ってくれる本の復活は大変

嬉しいこと。12月には2巻も出るようなので楽しみにしています。

ヅカファンの皆様、「宝塚イズム」を読んで秋の夜長に教養を

高めようではありませんか?

 

 

 

 

コメント (2)
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