ふぶきの部屋

皇室問題を中心に、政治から宝塚まで。
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薔薇に降る雨・AMOUR それは・・・

2009-06-27 22:16:20 | 宝塚コラム

 暑かったです。夕方3時半からの観劇なのに午前中から外に

出されて・・・仕方ないので有楽町の三省堂で時間つぶし・・・

流氷にさわって、北海道産野菜を目にして、物産店でアイスクリームを

食べたかったけど我慢して、キャトルレーブでお買い物しました。

 何だか今のトップさん達のグッズの模様ってヤクザっぽくないですか?

 

 薔薇に降る雨 

 

一生あるかどうかわかりませんが・・・・なんと、お席が1階2列目の

ど真ん中・・・という事で(いやーータニちゃんのドアップには照れる)

堪能させて頂きました

 

ストーリーに関してはありがちだし、ラストも読めるような成り立ちですが、

セリフの一つ一つが光っていて、とてもいい仕上がりになっていたのでは?

さよなら作品としては大人のラブストーリーといいつつ、若くて未完成な

二人にふさわしい珠玉の出来だったと思います

当然の事ながら、そうなると蘭寿とむ以下の生徒達がおざなりになるのは

しょうがないとしか 特に北翔君、弟役かい?あれ?姉と弟って

星組でも見たような?

 

 ただね・・・「大人のラブストーリー」を演じている大和が大人じゃない

って事で。私には楽も近いのに、非常に肩肘張って突っ張っているように

しか見えませんでした。特にセリフ回しが時代劇みたいで

要するに大和はナチュラルが似合わない男役だったんです

谷作品だったらよかったかも。

陽月華が非常に自然に言って自然に動くので余計にあらが目立つというか。

多分、大和もそれがわかるんでしょうね。

美羽あさひとのシーンでは自然で優しそうで、いつものタニちゃんなんですけど

陽月と一緒のシーンは構えているような感じが見受けられます。

陽月の方は芝居もショーもひたすら大和を立てようと必死なんですけど

あまり通じてないような

お陰で、陽月も以前の元気はつらつ私が主役的な強さは消えて

しまいました

見た目は本当に御似合なのに、やっぱり芸風の違いはどうしようもなかった

という事でしょうか (姿月と花總のようです・・・・あんなに冷たくは

なかったけど)

 

私が特に「惜しい」と思ったのは、大和演じるジャスティンが

イベットに再会して無理やり一夜を過ごすというシーン

あそこは「いやよいやよも好きのうち」で、翌朝、ジャスティンに

「大丈夫か」と尋ねられるイベットが思わず赤面しちゃうようなシーンなん

ですけど 全然色気がなくて

(瀬奈&誰か?いやいやマリコさんと星奈優里ちゃんでみたいっ

ああいう「大人のシーン」を演じるには若すぎる?のか?

(ゆみこちゃんと私でもいいわきゃーーーっ どうしよう

 

といいつつジャスティンってそのくせ、ヘレンにも具体的な結婚話を

するわ、振られて酔いつぶれるわ・・・結構なご都合男で。

でも、そういうのって宝塚だけで許される軽薄男なんですよね

本物の男が演じたらブーイングの嵐だってば。

振られて酔いつぶれた直後に現れたイヴェットと・・・××かあ?

はあ?ナンチュー男っ と思いつつ「素敵」と感じる。

ああ、正塚先生の脚本って嫌いになれないかも

 

今回は珍しくキスシーンがこれでもかと続き、「愛してる」ってセリフも

てんこもり 色々と参考にさせて頂きます

でもやっぱり、本当に大和悠河の個性をいかすなら正塚作品ではなく

谷作品の方がよかったかも 

オーソドックスな古典的男役の素養は100%あったのだから。

ただ、相手役があまりにうますぎたのね・・・・・

 

他は・・・蘭寿はコメディセンス抜群、北翔は勿体ない。悠未ひろは

また悪役?七帆ひかるはつまんない。美羽あさひははんなり風情でいいわ。

花影アリスも勿体ない。公爵夫人はサイコー って所でしょうか?

 

 AMOUR・・・それは 

 

久しぶりに正統派・ロマンチックレビューを見ました。

岡田ロマンチック・レビューの特徴は何といっても衣装の配色のよさですが

今回もそれは活かされていたような?

クラシックの曲をムードたっぷりに使い、まあ・・・あまりにも大和に

歌わせすぐだと思ったけど、さよならだから仕方ないよね

でも、古きよき宝塚を存分に楽しめた事は素晴らしいと思います。

 

SS席でしか感じ取れないトップさんの微妙な表情とか、衣装の刺繍や

髪飾りなど、堪能しましたが

隣の席の方がハンカチを持ってしくしくやってるのを見ると、私も思わず

悲しくなりました。

そう、最近、岡田先生のショーで泣いちゃう事が多いのです。

今回も2シーンありました。

 

一つは蘭寿とむが手話で歌い踊りながら銀橋を渡るシーン

小指に素敵な飾りがついた指輪をした手で一生懸命に手話で

歌詞を表現している姿を見たらうるるっときちゃって

何て優しい指先なんだろうって いいなあ・・・優しいなあ…温かいなあ。

 

 

それからラスト、大和が歌いながら銀橋で止まった時、スポットライトが

ガン と大和を照らしたのですが、その光がもろ私の目に飛び込んで

来て・・・・その時の大和のあまりに厳しい顔を見たら、もう涙が

止まらなくて 彫像のようにかっこいい。確かにかっこいいよ

まだまだこれから伸びる男役なのっ 確かに逸材なのっ

なのに退団を選ばせたのは誰だーーーー の涙

 

バカバカ・・・本当に馬鹿なんだから そんなに孤独だったのなら

一言、相談出来て甘えられる上級生がいたらね・・・・

さよなら公演なのに肩肘はってるその姿に泣きました。

あの「NON STOP」の時、ちょっと太めで笑顔がはじける程に可愛かった

タニちゃんはもういない。

伸び伸びと大らかだったタニちゃんはもういない・・・・

そして相手役に心底から笑顔を向けられない寂しさにも涙でした。

 

感傷にひたるのは次回に・・・・・

 

そうそう、娘役の純矢ちとせがあんなに歌えて踊れる人だったとは。

一路真輝そっくりで期待大です。

 

 

コメント (1)
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