ふぶきの部屋

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ファントム ライブビューイング

2019-02-11 07:00:00 | 宝塚コラム

 とにかく東京のライブビューイングってカメラワークがひどい時がありますよね。急にアップになったり切り替わったり。何でそうなるんだろうなあと。

さて「ファントム」もついに千秋楽が来てしまいました。終わってしまうのがとても残念で。でもライブビューイングですから今までわからなかった人達の表情もやんと見ることが出来てよかったと思います。

お誘いしたお友達二人もちゃんと号泣してくれて放心状態になったので。

 

千秋楽を迎えて思ったことは、エリックがどんどん少年になっていったということです

思春期を迎えて初恋に身を焦がし、自分なりの正義感で突っ走った為に命を失った。どうやらキャリエールは自分の息子が結婚適齢期になりつつあることに気づかなかったようで。男親というのはなあと思ってみたり。

最初からテンションが高いだいもんエリックは寂しさも人一倍感じていて、その表情に泣かされ、クリスティーヌとの出会いで歓びに沸き立つ姿にまた涙し、傷ついて泣き・・という連続で。

特に、クリスティーヌに言われて仮面を取ろうとする時の表情が、もはや泣き顔になっていて、唯一の希望が崩れた時の泣きっぷりがまた可哀想で可哀想で。

エリックがこんななので、今まで棒に見えていた彩風咲奈のキャリエールが恐ろしく成長して見えました。エリックに引っ張られてよい相乗効果を得たのだと思います。

真彩希帆のクリスティーヌは友人いわく「まさに天使の声ですね」と。ビストロの場面は本当に素晴らしいシーンになっていました。

彩凪翔のシャンドン伯爵はちょっと疲れていたようですが、とても優しく二枚目で2幕目最後、それこそ「僕のものを返せ!」と暴れるエリックに大人として対抗していたように思います。

カルロッタはまた一段と迫力が増して朝美ショレと仲のよい夫婦で、人前では高ピーなのにショレの前ではぶりっこするカルロッタが憎めない。

朝美絢も随分老け役に慣れてきて、本当に素晴らしかったです。

また一つ、雪組に代表作が出来て・・・このまま壬生義士伝がなきゃいいのにって思っちゃうんだよねでもやっぱりもう少し下級生が活躍できる舞台も必要だし、出演者に意義がある役を与えて欲しいしね。ショーも必要ですよね。

ただここまで完成度の高い「ファントム」を外部でやって成功するのだろうか?という気がします。城田優でも加藤和樹でもちゃぴ様でもさすがに難しいんじゃないかな。なんせ望海風斗は絶対に正しい演技しかしませんのでね。

 

ちなみに姫ちゃんが見た時のツボは、ファントムの家に来て眠っているクリスティーヌにキスしたエリックがうろたえて逃げようとした所にキャリエールが現れ「僕の許しなしに入るな」と怒るシーンだそうです。

もしかしてエリックにとってはファーストキスだったのかも。強烈なマザコンでストーカー気質のエリックのファーストキス。

やっちゃったーと思ってドキドキしたまま引きさがろうとしたらパパが入って来たので「何だよっ!人の部屋に勝手に入るなよっ」みたいに怒って。

それをパパは「?」と思いつつ冷静に返せとかいうから余計に逆上しちゃってオペラ座に火をつけるなんて言い出すんですよね。こうなるともう手が付けられない子です。思えばキャリエールが甘やかすからこうなったともいえるんですけど。

そんな妄想をかきたてながらしくしく泣いて見終わって、まだ心に残っている「ファントム」です。

 

コメント (6)
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