夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

時代から取り残された我が家、わずか一本の光ファイバー回線を頼りに・・。

2013-04-19 12:38:58 | 定年後の思い
私は東京郊外の調布市に住む年金生活の68歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭である。
そして雑木の多い小庭に築後35年の古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

今朝、玄関庭に下り立つと、曇り空の中で北風が強く吹き、
昨日は快晴で22度前後の初夏のような陽気に恵まれたが、何かしら急激に3月下旬のような気温に下り、
どうしてなのょ、と空を見上げながら、天上の気候の神々の采配に戸惑ったりした。

そして門扉に近い道路の片隅には電信柱があり、この電信柱から15メートルぐらい我が家の玄関側の二階の壁面に光ファイバー回線、
      
或いはこの電信柱から東京電力の回線が、20メートル足らずの台所に近い処に結ばれているが、
このたった一本の光ファイバー回線が北風を受けて揺れているのに気付き、
大丈夫かしら、と私は微苦笑したりした・・。


我が家は門扉に近い電信柱から、たった一本の光ファイバー回線を頼りに、
NTT東日本の管轄下で、電話は『ひかり電話』となり、
たまたま世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅に住んでいるので、都内地域の配線下となっている。

そしてネット回線は『フレッツ』なり、私はパソコンでネットを日々利用している。
或いはテレビも、アンテナ不要の『スカパー!光』となり、
このように我が家はすべて光ファイバー回線となっている。

私たち夫婦は恥ずかしながら、スマートフォンはもとより、
携帯電話さえも使えないので、やむなくインターネットは『フレッツ』の回線で、パソコンを利用している。
或いはフェイスブックとかモバイルパソコンに無縁で、無線のモバイル情報機器に遠い世界のようなことと思い、
このような稀(まれ)な国民のひとりとなっている・・。
              

私は1998〈平成10〉年の当時、音楽業界のあるレコード会社の管理畑に勤めていたが、
この少し前の年の頃から、若手の20、30代の世代が携帯電話を使い始めいたが、
50代の私たちも、いずれは携帯電話を利用しなければ、と思っていた。

この数年前の頃から音楽業界はリストラの烈風となり、
私は1999〈平成11〉年の初春に、取引先の物流情報会社に出向となった。
勤務した職場は、音楽のCD、DVDなどの商品をソフトの販売店に出荷、返品など取り扱う商品センターで、
私を含めた管理の正社員の5名の基で、契約・パート社員の男女120名前後で対応した。

東京ドームより広い商品センターの中で、連絡事項などはマイクを通して拡声器、もしくは電話などで通達し、
携帯電話も要求されない現場で奮闘し、
この出向先で5年半ばかり勤め、2004〈平成16〉年の秋に定年退職時を迎えた。

この間の世の中は、多くの方が携帯電話が愛用する時代となったが、
私は定年後の年金生活の中で、何かの機会で覚えればよい、と思ったりしていた・・。

私は携帯電話に興味がなく、今日まで至っているが、
5年前の頃から、私たち夫婦のどちらかが、ボケる前には、
迷子のように、私はどこにいる・・と確認できるGPS機能の携帯電話が必要と思い、
新聞に添付されるチラシの一部に、携帯電話とかスマートフォンの各社の広告が入っているので、
ときおり私たち夫婦は見たりし、思案するばかりで今日に至っている。


このように私たち夫婦は。携帯電話も使えず、ましてフェイスブック、スマートフォンは遠い世界のように思え、
世の中の時流から取り残されている中、
インターネットはせめてパソコンでと思い、自宅にラップトップ型のパソコンを置き、
ささやかながら対応している・・。
                              
この一年、経済・社会ニュースを見たりすると、
スマートフォンの普及で光回線の利用需要が頭打ちになり、減少してきている、
と昨年の初秋の頃から学んだりしてきた・・。

何かしら学んだひとつの社会現象としては
《家族でパソコンをフルに使う家庭にとって、固定の光回線は重宝かもしれないが、そのような家庭は限定的。
特に若年層の間で見受けられるのは、「インターネットの利用はスマホでアプリを使うくらいで十分」というトレンドだ。

「こうなると、100メガクラスの回線は必要ありません。
パソコンをモバイルで代用できる人なら、月々3980円ほどでモバイル回線を利用できるため、
“光回線は高い”と感じてしまいます」

一方、郊外エリアでは、光回線の方が通信品質は高くなり、インターネットへの接続もスムーズにできる。
しかし、各社が手がけるモバイル回線サービスの提供エリアが拡大し、モバイルブロードバンドが普及してくると、
光回線とモバイル回線の差はさらに縮まってくる。
そうなると、いよいよ光回線が不要になってくる。》


こうしたニュースに接した私は、我が家としては光回線が頭打ちになり、
やがて衰退することは、困るよなぁ、と大いに憂いながら戸惑ったりした。

この後、若い学生や働いて下さる若き諸兄諸姉の多くは、
光回線に頼らずモバイル情報にすがり、そして新聞も定期購読せずモバイルでニュース検索・・
世の中は変わるよなぁ、と漠然と思い馳せたりしたり、
今後ますます二宮金次郎の真似事をする方が多くなるの、と溜息(ためいき)をしたりした・・。
               
この二宮金次郎の真似事に関しては、
過ぎし一昨年の2011年12年13日の私の投稿文として、
『昨今の若き男女は、二宮金次郎のように歩く方が多くなり、高齢者の私でも戸惑いながら苦笑し・・。』
と題して、投稿しているが、今回あえて再掲載する。

【・・
二週間前に買い物で駅前のスーパーに行った時、駅近くの商店街を歩いていると、
若き20代の女性が前かがみで何かを見ながら歩いていた。

その後、駅前の広場を足早に歩いていた若き30代の男性も、
やはり前かがみで何かを見ながら歩いていた。

私は驚きながら周辺を見渡すと、10人ぐらいの方が前かがみで何かを見ながら歩いていたので、
まるで江戸時代末期に農民の児として育った二宮金次郎のような方が増えた、
と私は苦笑したりした・・。

もとより二宮金次郎は、貧困の少年時代を過ごし奮闘しながら朝から晩まで働き、
この間に薪(まき)を背負っての道中に本を読んで勉学に励んだ人で、
私が学んだ小学校の校庭の片隅に銅像があった。

私は注視しながら見ていると、何かしら携帯電話のような物に覗き込むように見ている人が多く、
無念ながら携帯電話も使えず、世の中の時流から取り残されている私でも、
ここ一年ぐらい話題となっている高性能携帯電話と称されているスマートフォンだ、
と解った。

そして過ぎし日に雑誌などで教示され、従来の携帯電話はもとより、バソコン、デジカメ、
カーナビ、携帯音楽プレーヤー、ゲーム機、電子辞書なども有している機能もある、
と知り私は驚いているひとりである。


この後日、私は久々に電車に乗ろうと改札口に入り、
地下にあるプラットフォームに通じるエレベータ乗った時、
隣にいる若き20代の女性が、このスマートフォンを忙しそうに画面を変えていた。

そしてエレベータの降り口から平坦となったプラットフォームを歩いていても、
スマートフォンの画面から目を離さないので、人の多い所で危ないなぁ、
と私は危惧したりした。
その後、やはりこの女性は40代ぐらいの男性にぶつかり、目礼しながら謝ったりしていた。

私は身体の衰えた高齢者、或いは構内のベンチとかに、ぶつかったり、
最悪の場合は電車が入線してきたら、と私の方がハラハラしてしまうのである。

               
昨日、私は近くの野川の遊歩道を散策していた。
落葉樹のたわわな葉は、紅色、朱紅色、黄色など染められている錦繍(きんしゅう)の情景が終わりかけ、
枝には少しばかりの葉が残り、朝のまばゆい陽射しが樹木の枝葉を照らしだして、
私は思わず足を止めて、見惚〈みと〉れていた・・。

まもなく後方から足音が聴こえ、突然に足音が消え、私は後ろを振り向くと、
わずか1メートルぐらいで、若き20代のツーピスを召された女性が、驚いたように立ちすぐんでいた。
私はこの女性の顔立ちを見た後、手に握りしめたスマートフォンに気付いた。

そして、この女性は人影の少ない遊歩道で、スマートフォンで情報を検索しながら歩いているうちに、
私の姿を手前で気付いた、と思われる。

この女性は私に目礼をして立ち去ったのであるが、
私の方が驚いたょ、と私は心の中で呟〈つぶや〉いたりした。


このように昨今は何かと慌ただしく、世の中は情報に溢れているが、
働いて下さる若き諸兄諸姉、せめて歩いている時ぐらいは、
前方を見据えて颯爽と歩くのが何よりも美しい、
とサラリーマンを35年近く体験した私は確信を深めている。
・・】
このように私は綴っていたが、こうした心情は今でも変わらない。
                             

そして私はサラリーマンを卒業し、年金生活の9年生の今、恥ずかしながらスマートフォンも使えない私は、
この地球上に果てしなく溢(あふ)れる情報に、
ときおり戸惑いながら、どこまで進んだら人々は気が済むの、と昨今は微苦笑したりしているひとりである。


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