ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

歴代内閣総理大臣殿

2010-06-12 | Weblog
 菅直人さんが第94代内閣総理大臣に就任された。この5年間で、あいついで5人の首相がバタバタと交代。いかに総理大臣職を勤めあげることがきびしいことか、この職は本人をズタズタにしてしまうようです。名誉こそあれ、これほど孤独でつらい仕事はないのではなかろうか。期待とともに、ご本人の心労健康を心配してしまいます。
 ところで94代ですが、初代は伊藤博文。1885年に就任し、その後、5代・7代・10代と4度も勤めた。退任時年齢は59歳。そして満州視察の途上、ハルピン駅頭で韓国人義士・安重根に射殺されました。68歳。

 さて長命総理大臣の累計在職日数ベスト5位をみてみますと、
1 桂太郎   2886日
2 佐藤栄作  2798日
3 伊藤博文  2720日
4 吉田茂   2616日
5 小泉純一郎 1980日
 佐藤内閣が長かったことは、当時の子どもたちもよく知っていましたが、在職期間1964~1972年、高度経済成長の追い風のなか、学生運動はありましたが、60年安保のような市民運動も弱かった。時代背景に恵まれていたのでしょう。
 あらためて思うのが、小泉氏2001~2006年は長命だったのですね。

 さて短命内閣をみます。在任200日未満の内閣総理大臣を、古い時代から記しますと、
 清浦奎吾  157日 護憲3派の攻撃により、半年で総辞職。1924年。
 犬養毅   156日 1932年、5・15事件で暗殺された。
 林銑十郎  123日 1937年、天皇機関説を排除。その後の混乱。
 阿部信行  140日 官吏身分撤廃案などで排撃を受け、陸軍の支持も失う。1940年。
 米内光政  189日 1940年、陸軍の離反のため。
 鈴木貫太郎 133日 1945年8月15日、総辞職。
 東久邇宮稔彦王 54日 1945年10月、GHQによる改革のため。
 石橋湛山  65日 1956年、病に倒れる。
 宇野宗佑  69日 1989年、女性問題。
 羽田孜   64日 各党乱立のなかの予算管理内閣。1994年。

 伊藤博文以降、125年ほどのあいだに、94代のべ61人が就任された。ひとり約2年強です。94で割ると、1代の平均は1年数か月。最近の安部、福田、麻生氏はみな1年ほど。鳩山氏こそ300日たらずですが、歴史からみるとこの5代は、決して短命内閣ではないのかもしれません。
 いずれにしろ、いまは菅総理大臣に期待するしかないようです。
<2010年6月12日>
コメント
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