ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

長沢芦雪ふすま絵 特別公開

2010-06-22 | Weblog
 若冲と同時代人、長沢芦雪(長澤蘆雪)のふすま絵が、京都嵐山で発見されました。一昨年のことです。寺子屋で遊ぶ子どもと、杜甫「飲中八仙歌」を混ぜたような画でしょうか。皆川淇園らと、いつも飲み歩いていた蘆雪の姿を彷彿とさせます。襖は少し傷んでいますが、いい画です。京都市文化財指定も受けました。はじめて一般公開されています。
 所蔵されている嵐山の「花のいえ」へ、見に行ってきました。子どものあどけなさを描いた、いかにも蘆雪らしいかわいい画です。公開は今週27日まで、あとわずか5日。
 芦雪ファンにはおすすめ、絶好のチャンスです。「花のいえ」は、公立学校共済組合嵐山保養所、右京区嵯峨天龍寺角倉町。電話 075-861-1545。渡月橋から桂川沿い200米ほどのところにあります。
 角倉了以は400年ほども昔のひとですが、保津川をひらき、高瀬川運河などをつくった。近世京都・丹波の恩人です。もともと嵯峨の出身で、このあたり、角倉町一帯は彼の屋敷地であったそうです。おそらく角倉了以の子孫が、おおよそ二百数十年前に、この絵を蘆雪に描いてもらったのでしょう。
 蘆雪のふすま絵は、各地にいくらか残っていますが、京都府内で見つかったのは今回がはじめて。公開はあと数日です。「花のいえ」受付で「蘆雪襖絵をみたいのですが…」といえば、2階別室まで案内してくださいます。無料です。
 蘆雪の朗報を、急ぎお知らせします。
<2010年6月22日 号外>

※追記2012年2月24日
 修復中だったふすま絵が「花のいえ」に戻って来ました。京都市文化財補助事業を受けて修復されました。公開期間は2月24日金曜~3月4日日曜、午後1時~5時。鑑賞無料。早速に公開初日の今日、行ってきましたが何度みてもほのぼのするいい絵です。
 それとおすすめがレンタサイクル。1日400円と良心的なお値段で、花のいえの玄関先に10数台ありました。嵯峨野巡りに便利です。
 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする