ふろむ播州山麓

旧住居の京都山麓から、新居の播州山麓に、ブログ名を変更しました。タイトルだけはたびたび変化しています……

オーストラリア産和牛・ブラジル産大和肉鶏?!

2013-11-05 | Weblog
 ホテルレストランのメニュー誤表示からはじまった不正発覚は、とどまるところが知れません。これを機会に日本の食産業が、安全で偽りのない信頼関係を再構築することを願わざるを得ません。各社の行為は詐欺です。責任者は逮捕されてもおかしくないはずです。しかし食にかかわる皆さんの良心を、これからは信じます。
 ところでマスコミ報道が消え去ってしまった「中国等外国産国産米」事件がやはり気になります。国産米は外「国産」米などというのはシャレにもなりません。
 加藤百合子氏が説得力ある記事を書いておられたので引用します。イオンの偽装米事件はやはり追及すべきだと思っています。次回も食品問題を取り上げるつもりです。以下部分引用。

 最近、ある大手スーパーが「国産米使用」として販売した弁当やおにぎりに中国産米が混入していた事件が明るみに出ました。コメを卸していた業者が赤字になるのを恐れて産地を偽装したのが原因です。スーパーは被害者なのですが、流通のプロとして、果たして卸業者の不正をすぐに見抜くことはできなかったのでしょうか。
 まずスーパーが卸業者に「見える化データ」の提出を求めていたかがポイントになります。このデータが改ざんされていたら、見抜く難易度が高まりますが、それでも、炊きあがりのごはんを見て、一口食べてみれば、「あれ?これって今までと違う?」ぐらいの疑念は湧くはずです。疑念が出たら、現場に出向き調査をする。自分でデータを集めて分析するのが本当のプロだと思います。
 さらに、農作物の生産過程を正しく理解すれば分かるのですが、きちんとした国産米なら極端な安値はあり得ません。例えるなら、新車で300万円するところを、中古車で150万円で買えた。古いので100万円を切った、というところまではOK。でもそれが10万円以下だったら、怪しいと思うのが普通ですよね。コメも同じです。調達コストをどれだけ抑えるかがバイヤーの能力だとしても、卸業者が赤字を出しそうな極端な安値を提示してきたら、それは危険だと判断しなければプロ失格なのではないでしょうか。
○加藤百合子「その食べ物の表示、信じられますか?」日本経済新聞Web版 10月28日
<2013年11月5日>
コメント (2)
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