(二千年の歴史を持つ「神の国・日本」に誇りを持とう)
「『日本は神の国である』ということに対して、もう少し誇りを持っていただきたい」ということです。卑屈(ひくつ)になってはいけません。
特に、近代というか、この百年ぐらいの間に、日本は、近隣の国から、すごく悪い国のようにいろいろ言われていますが、そういうものの陰(かげ)には、日本に対する、うらやましく思う心や嫉妬(しっと)の心が必ずあるものです。
やはり、「そういう目で見ないで、二千年ぐらいの長い目で日本を見て、どう思いますか」と問い返すだけの力を持っていただきたいと思います。
日本は、現存する世界の国家のなかで、ある意味では「最古の国家」なのです。もちろん、文明としては、もっと歴史があるところもあると思いますが、そうしたところは、国家としては何度も滅びており、続いていません。
日本の場合、「百二十六代、天皇が続いた」という史実は、歴史の時間軸とぴったり一致するかどうかは分かりませんが、「神武即位のときから計算すれば、二千七百年たっている」ということになります。もし、古代の時間が“間延(まの)び”しているとしても、少なくとも二千年近い歴史があることは、ほぼ確実なのです。
例えば、奈良あたりの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)等の巨大な遺跡(いせき)は、少なくとも三世紀ごろからつくられていることは分かっているので、それを見れば、考古学的に、どれほど左翼的に判断しても、千八百年ぐらいの歴史があるのは確実でしょう。
つまり、日本には、エジプトのピラミッドに匹敵(ひってき)するような、そうした大きな墳墓(ふんぼ)をつくれるだけの巨大な力を持った“王様”がいたのであり、「その王朝が現代にまで、連綿(れんめん)と続いていて、その歴史や系図を全部示せる」ということは、珍(めずら)しいことなのです。
イギリスも古い国だといいますが、あの国は、1066年のノルマン人の上陸から国ができたので、そこから見ると、まだ千年もたっていません。日本の半分も歴史がないのです。また、アメリカの建国は1776年です。
それから、中国も、「五千年の長い歴史がある」と言っていますが、それは異民族がたくさん入ってきて国をつくった歴史なので、決して統一王朝ではありません。
漢民族の国のときもあれば、モンゴル人に支配されたこともあります。あるいは、突厥(とっけつ)、匈奴(きょうど)というような、中央アジアの民族から支配されたりと、いろいろなところに支配されて国ができているので、決して統一王朝ではないのです。
ちなみに、現在の中国(中華人民共和国)は、1949年に毛沢東(もうたくとう)が建ててから始まった国なので、まだ百年もたっていません。
そういうことを考えると、やはり、これだけ連綿と続いた国家があるのは、「世界史のなかの奇跡(きせき)」だということを知らなければならないでしょう。
---owari---
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