(子供には「死後の世界」についてしっかりと教えること)
お子さんの教育方法についてですが、大きな運命といいますか、大きな流れというものについては、個人の力ではどうにもならないものは、やはり、あると思います。ただ、「その間をどういうふうに生きるか」ということは、まだまだ開拓の余地があります。
ですから、教えることの第一には、やはり、「人間の本当の姿」というものを、まず教える必要があります。
「人間の本当の姿というのは、永遠の生命を生きている、その姿である」ということ、そして、「永遠の生命のなかでよき生活をするためには、心の教えを守って生きていくことが大事だ」ということ、これを教える必要があります。
それと、もう一つは、幼い魂の場合は、こういう危機に対して非常にナーバスになって、どうしたらいいか分からなくなって、逆に死に急いだりする人も出てくるかもしれません。「こういう危機が来るのなら、早めに死んじゃおう」と言って、“ドボンと飛び込む”ような人も、なかにはこれから出てくると私は思います。「危ないから早めに死んでおく」などという人が出てくる、「自分の安心する死に方をする」などというのはたぶん出てきて、新聞に載るようになってくると思いますけれども、そんなものではないということです。
もう一つは、「自殺した人は天国に行けない」ということをちゃんと教えておく必要があります。たとえどのような危機に置かれても、最善を尽くして生きることが人間に課せられた義務であって、自ら命を絶ってこの地上という環境から逃れるということは、これは神の摂理に反しているのだということを、しっかり教えておく必要があります。
極論すれば、“最後の瞬間まで南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)”かもしれませんけれども、まあ、それは言わないとしても、最後まで朗(ほが)らかに生きていくように教える。そして、朗らかに生きた人は、地上を去ったあとも朗らかに生きることができるということですね。
似たような事例は、決してこんなことだけではなくて、過去の戦争、第二次世界大戦のときにもやはりあったわけでして、大勢死んでいます。そのなかでも、死んでもすぐに、あの世の元いた世界に還って来ている人もいれば、いまだに戦争ということで戦場をさまよっている魂もいますし、神社仏閣でウロウロしている人もいます。「知らない」ということが、そういうことになっているのです。行き場所がないので分からないのです。
ですから、その後の世界について、しっかり教えておいてあげることです。こういう世界があるということ。そして、それは心の段階に応じた世界であるということ。かといって、死に急いでいいことは何もないということを教えておけば間違いないと思います。
まあ、気にしないで、幸福に生きていくように勧めてください。それがいちばんだと思います。
---owari---
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