このゆびと~まれ!

「日々の暮らしの中から感動や発見を伝えたい」

家庭に始まる

2019年03月02日 | 人生

このように、およそ信仰においては、まずよき土壌が必要である。

よき土壌とは、調和された家庭のことである。

夫婦ともに信仰心に満ち、調和に満ちていることが大事だ。

そうした調和ある家庭において、はじめてよき種が実を結ぶ。

すなわち、素晴らしい子供が育ってゆくのだ。

 

この子供を育てる際において、

水をやり、肥料をやることを忘れてはならない。

水とは不可欠のもの、それは生きてゆく勇気だ。

肥料とは仏法真理の言葉、智慧だ。智慧の言葉だ。

 

仏法真理の言葉、智慧の言葉を教えてやり、

そして、生きてゆく勇気を与えてやること、

生きてゆく希望を与えてやること。

さすれば、子供はすくすくと育ち、

やがて社会有為の人物となってゆくであろう。

 

このようにユートピアの建設は、仏国土の建設は、

まず家庭から始めねばならない。

 

家庭に始まった仏国土の建設が、いちばん大事である。

なぜならば、たとえ一億人の人間といえども、

家庭の単位に分解したならば、わずか四人、五人の家庭となる。

 

一億人の心を、仏国土ユートピアの精神にすることは難しくとも、

四人、五人の家庭において仏国土ユートピアを創ることは簡単である。

物事はすべて、基本はこのようなものだ。

 

まず、小さなものから初めてゆかねばならない。

家庭ユートピアを創って後、はじめて社会のユートピアができる。

国家のユートピアができる。

そうしたものなのだ。

 

それゆえに、諸々の比丘、比丘尼たちよ。

あなたがたも、私の次なる言葉をよくよく聞き取ってほしい。

まず、家庭をおろそかにしてはならない。

家庭をおろそかにして

仏国土建設ということはありえないということを、

肝に銘じなさい。

 

自らの家庭をおろそかにして、

たとえ外においていかなる慈善事業をしようとも、

たとえ外においていかなる難民救済をやろうとも、

たとえ外においていかなる献金をし、

いかなる信仰深い行為をしたとしても、

もし、家庭というものをおろそかにしたならば、

そのような信仰は本物ではない。

 

仏法真理はいつも身近なところから始まる。

まず、自らの住む場所を、自らのいる場所を、

まず、自らの家庭をユートピアにせずして、

全世界をユートピアにすることはできない。

そう思いなさい。

 

あなたがたの家庭をユートピアにするのは、いったい誰の力であるのか。

他の人が来て、その家庭をユートピアにしてくれるというのか。

あなたが家庭について責任を持たず、家庭の調和を乱しておりながら、

まったくの他人がその家庭のなかに入ってきて、

すべてのものをユートピアにしてくれるというのであろうか。

 

そんなことはあるまい。

その家庭の不調和を作っている原因は、あなた自身であろう。

いや、あなたの家族全員であろう。

さすれば、まず自らの内より、ユートピアを創ってゆきなさい。

 

また、現代の女性たちの多くに言っておこう。

あなたがたは、いちばん大切な仕事を忘れている。

いま言ったように、この地上をユートピアにするには、

まず、家庭ユートピアを創らねばならないのだ。

これは仏より与えられた使命であるのだ。

 

この家庭ユートピアを創ることを放棄して、

実社会にて活躍し、全世界をユートピアにしようとしても、

決してそのようなことは、かなえられることではない。

それは、仏の目によって、決して望ましいものとは見られない、

ということを忘れてはならない。

 

これから、家庭をおろそかにする者は、

修行者として、その資格がないと思いなさい。

修行者は、まず自らの家庭を大切にしなさい。

 

妻ある者であれば妻を大切にし、

夫ある者であれば夫を大切にし、

子供ある者であれば子供を大切にし、

親ある者であれば親を大切にし、

そのように家庭の調和を大事にしなければ、

まず、修行者としてほんとうの修行をする資格はない。

そう思わねばならない。

 

ゆえに、現代の女性たちの多くにも告げておこう。

自らの家庭を崩壊させておきながら、

自らの家庭を破壊しておきながら、

いかにこの世的に認められようとも、

いかにこの世的に成功しようとも、

いかに金銭に余裕をつくろうとも、

そうした行為はことごとく地獄へ通じる道であるということを、

私は述べておこう。

 

そうなのだ。

仏の教えはいつもそこにある。

女性たちの多くよ、

家庭にユートピアを創ることがそんなに恥ずかしいことか。

家庭を仏国土にすることが、そんなに卑しい仕事だと思うか。

それは、あなたがしなければいったい誰がするというのか。

 

その聖なる使命を蔑ろにして、

世の中の、浮薄な風潮に流され、

世の中のつまらない言説に惑わされて、

ほろ酔い気分で街のなかをさまよってはならない。

決して、家庭をおろそかにしてはならない。

 

---owari---

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