(ルールを守らない生徒と教員の苦労を見るとよく分かること)
学校の先生になると、先生一人に対して、生徒三十人とか、四十人とか、五十人とかいうように、何十人も相手をしなくてはいけません。親は、一人から二、三人、もしくは、四、五人ぐらいの子供の相手をしていればよいわけですが、学校の先生は、一人で何十人もの相手をしなくてはいけないわけです。
そのため、学校崩壊(ほうかい)がよく起きるので、副担任がついたりすることもありますが、実際、四十人を一人で教えるとなると、いちばん嫌なのはルールを守らない子供たちでしょう。
学校では、「朝は、みなで起立して、『おはようございます』と言う」というように、礼儀作法(れいぎさほう)から始まって、いろいろなルールがあるわけです。ところが、こうしたルールについて、家庭のレベルにまで引き戻して面倒を見ないとできないような子供がいたりすると、先生のほうも非常に不愉快(ふゆかい)になりますし、ほかの子供たちも不愉快になります。
そのようなわけで、生まれつきのところもあるものの、ほかの人と一緒のことができないような子供がいると、迷惑になって、それが問題になることもあります。あるいは、子供たち同士で喧嘩(けんか)になることもありますし、数が圧倒的に違えば、いじめが起きることもあります。強いものや数が多いものがいたら、弱いものや数が少ないものをいじめたりして問題になるわけです。
ただ、先ほど述べたように、先生一人に対して、生徒は何十人もいることが多いので、先生の見ていないところでいじめがあっても、なかなか分からないですし、分かっていても、どうにもできないこともあります。言うことをきかない生徒が多数出てきた場合は、もう、どうにもならないのです。
したがって、子供の教育としては、まずは、「ルールを教え込む」ところから始まって、次には、「善悪というものを教える」ことになります。
---owari---
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます