(成功の持続に必要なものは「才能」よりも「忍耐力」)
ある仕事について、一定のレベルを保ちつつ、長く続けていったり、実績を積み重ねていったりするタイプの人がいます。出来上がるまでの間に、準備期間が十分にあることもあるのでしょうが、こういうものも、それなりに一つの能力だということを、最近つくづくと感じます。
「できるだけ早く成功したい」と思う人はたくさんいるのですが、飽(あ)きっぽい性格であれば、いったん成功したあとは、次から次へとすぐに違うものに乗り換えて、結局は、大成しない場合が多いのです。
そういう意味では、必ずしも、才能のある人が大きな成功を収めるとは思えないところがあります。それは、いわゆる「忍耐力」がないことがあるからです。
そして、「忍耐力というものが大きな力なのだ」ということは、若いうちには、誰もそう簡単には教えてくれないものです。
子供のときには、「親や学校の先生などから叱(しか)られることに耐(た)える」とか、「クラブの顧問(こもん)やコーチなどから鍛(きた)えられることに耐える」とかいうようなこともあると思います。そのように、若いころに耐えることとしては、「勉強で頭が苦しいのに耐える」とか、「筋肉を使って、筋肉痛になるのを耐える」とか、そんなことが多いのではないでしょうか。
例えば、2017年の夏の高校野球で優勝した埼玉県の学校では、もともと打撃力が弱かったため、「破壊力(はかいりょく)」をテーマに掲(かか)げ、冬場に、タイヤをハンマーで叩(たた)く練習をしたり、足の裏の感覚を鍛えるために地下足袋(じかたび)を履(は)いて走ったりしていたようです。やや“原始的な方法”を取っているように感じるところもありますが、こういうものにも効果はあったわけです。
したがって、創意工夫(そういくふう)も必要ですし、「何をやるか」ということも大事ではあるのですが、やはり、苦しいところを粘り抜き、鍛え続けなければいけない部分はあるのではないでしょうか。
---owari---
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