世の中には恩知らずの種は尽きない。
声に出して感謝するのは、幼稚園児か小学生までで、中学生以降は毒づいたり、
さらに不平を言ったり、知らんぷりしたりするものだ。
大人になれば、社交辞令や商売以外でお礼を言われることはまずないのだ。
ただ言えることは、感謝されることを期待して、人に親切にしないことだ。
お礼を織り込んで与える行為をしないことだ。
あなたは裏切られ金銭まで貧しくなるからだ。
子育ても見返りを求めないことだ。
子どもは五歳までで親孝行を終える、という言葉がある。
与えること自体に喜びを感じ、大人になっても親孝行で感謝する子を得たら、
十人に一人の幸福と心得よ。
---owari---
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