私はみなさんに、次のようなことを申し上げておきたいと思います。
現在、日本には一億二、三千万人、全世界には約八十億人もの人がいます。それぞれの人が自分なりに成功への道を思い描いて生きているでしょう。ただ、これだけ大勢の人が生きているわけですから、いろいろなところで競争が起きてきます。自分の望むものをほかの人に取られたり、お互いに潰し合ったりして、うまくいかないことがあるのは当然のことなのです。
例えば、受験で競争率が二倍を超えれば、落ちる人のほうが多い計算になるように、就職や出世など、世の中のさまざまな物事において、同じものを求める人が増えれば、それだけ実現が難しくなることがあります。
医者になろうと思っても医者になれず、会社の社長になろうと思っても、なかなかなれるものではありません。大会社に入っても、ほとんどの人は社長にはなれないので、自分で会社を起こして社長になったものの、すぐに会社が潰れてしまうこともあります。
そのように、世の中は、なかなか思ったようにはならないのです。人生には挫折が満ち満ちており、誰であれ、何か少しでも上を目指せば、挫折は生じるものなのです。
ただし、挫折すること自体は避けられなくても、それをどのように受け止め、対応するかということについては、人によってかなりの差があります。挫折に対応する力においても一種の実力の差があるのです。
---owari---
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