(第七章 家族と家庭の鏡 ⑪)
愛する人の死ほど、心がかき乱されるものはありません。しばらくの間は悲しみで一杯でしょうが、ひとしきり泣いたら『素晴らしい一生だったね』と、その人の人生を称(たた)えてください。
先祖供養で大切なことは、祝福です。そしてその人のことを、忘れずに憶えておくことです。お墓や仏壇、法事は亡くなった人のためというより、生きている側が亡くなった家族とのつながりを忘れないために、今も大切に受け継がれているものなのです。
あなたの知っている人や子供に、亡くなった家族の思い出を話しましょう。どんなに素晴らしい人だったのか、または、その人物らしいユニークなエピソードを語ってください。たとえ、不運な人生を送り、そして苦しみの最期だったとしても、その人のことをただ不憫(ふびん)に思うのではなく、その人が一生懸命に生きたこと、くじけることなく生き抜いたことを称えてください。家族の魂を救うお手伝いをすると、家族がもっと身近な存在になってきます。
愛する人の魂は、どこか遠いところに行ってしまうのではありません。生きている人間は、その存在に気づかないことが多いのですが、心の深い部分で、今も彼らとつながっています。亡くなった先祖とも、いつも生活をともにしているのです。
(平池来耶(ひらいけらや)著書「『運命の鏡』スピリチュアル・マスターが伝える魔法のメッセージ」から転載)
---owari---
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