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偏向マスコミへの公憤 ~ フジテレビデモ (2013年08月25日)

2025年01月20日 | 日本
(フジテレビへの抗議デモに1万2千人)
平成23(2011)年8月21日。新交通ゆりかもめの台場駅からはるか下の地面を見渡した古谷ツネヒラ氏は、思わず息を呑んだ。
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時間は正午前、フジテレビ前の歩道を何重にも延々と、手に手にプラカードや日の丸を持った人々が行進して歓声を上げている。私と同じ車両に乗っていた大学生風の男性二人が、駅に降り立つなり同じように簡単の声をあげ、「すごい!」と叫んだ。急いで駅舎の階段を駆け下りる。
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週に40時間も韓流ドラマを垂れ流し、フィギュア・スケートでキム・ヨナ選手が優勝した際には、韓国国歌もウイニング・ランもノーカットで放送するのに、安藤美姫選手や浅田真央選手が優勝した際には国旗掲揚、国歌斉唱ともカットするフジテレビの報道姿勢に抗議するデモだった。

交通費も何も出ない、すべて自弁のデモに一般国民1万2千人が参加した。若い人が多く、また女性も4割ほどいた。日の丸やプラカードをもっていなければ、若者向けのショップやカフェで働いていそうな垢抜けた青年が多い。チャンネル桜のインターネット生放送では10万数千人が視聴していた。

約4キロのデモ行進の過程では、若いカップルや中年の夫婦などが手を振って、「頑張って!」「いいぞ!」などと声援を送る。一般国民が偏向マスコミに向かって、これだけの規模で怒りの声を上げたのは、戦後初めてであろう。

(「これは本当に異常な映像でした」)
デモ参加者が怒ったフジテレビの異常な報道姿勢の代表例が、平成20(2008)年のフィギュア世界選手権での「浅田真央転倒パネル事件」であろう。同年3月25日早朝、金メダルと共に凱旋帰国した浅田真央選手はフジテレビの『独占!スタジオ生出演 世界女王を凱旋直撃』に出演した。

スタジオに出た真央ちゃんはセットにびっくりしたろう。自分が転倒したシーンを写した巨大な写真スタンドを画面前方に配置、司会の安藤優子キャスターは、浅田選手に「このシーンが気になりますが」と詰問する。これが世界選手権で金メダルをとってきた選手に対する対応であろうか。



 この放送を生で見ていたある30代の女性は、こう語る。
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これは本当に異常な映像でした。私は当時、特に政治思想は右でも左でもない。子育てをしていた普通の一般人でしたが、身の毛もよだつ感覚に襲われました。どんなに好意的に解釈しても、この日の朝のフジテレビは異常だったからです。

私は情報をインターネットに求めました。たどり着いたのは、2ちゃんねるのスケート板でした。そこではさっそく、この日のフジテレビの真央ちゃんの生番組に対する罵詈雑言が書き連なっていました。もちろんそれはフジテレビに対する非難の声です。

ここを覗いていると、日韓関係に関する歴史的事実の書き込みや、自虐史観などについての書き込みがある、当時全くその手のことに不勉強だった私は、自然とそういった書き込みを熱心に読むようになっていました。

不勉強というよりも、漠然と私は韓国に対して日本は悪いことをしたんだと思っていたくらいでしたから。これが、私が保守派になったそもそもの発端です。
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(真央ちゃんへの絶賛の生解説も消されていた)
平成22(2010)年の世界選手権でも、浅田選手は金メダルをとったが、フジテレビは敗北したキム・ヨナ選手中心の番組を組むという異様な報道を続ける。

同年3月28日に放映された『世界フィギュアスケート選手権2010』では、浅田選手の「3A-2A」というコンビネーションに、衛星放送のBSフジでは生解説者の荒川静香氏が「高さも十分で素晴らしいトリプル・アクセスに加え、ジャンプだけでなく、すべての面が完璧に、パーフェクト」と絶賛したが、地上波の生中継では、このコメントがすべてカットされて無音で流された。

この様子をテレビで見ていた40代の塾講師の男性は、こう語る。
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僕もこの場面を地上波で見ていて、スケートに関しては素人なのですが、どうもおかしな雰囲気だと感じました。だって一番の見せ場なんですよ、普通解説者がわーっとか、やったーとか、何でもいいから言うじゃないですか。でも画面は真央ちゃんがくるくると回っている場面だけが淡々と映し出されている。

僕はてっきり、あまりの見事な回転に解説者が圧倒されて言葉がでないのかと勘ぐりましたけど、そういうわけでもないらしい。BSフジでは解説が付与されて、地上波ではカットされたという事実は、ネットですぐに広まり、知るところとなりました。

それでも結局、この試合では真央ちゃんが優勝したからひと安心したものの、なぜかフジテレビは浅田選手の表彰式も、ウイニングランも放映しなかったんです。いつやるのかいつやるのかと思いながら観ていたが、結局やらなかった。

真央ちゃんがうまく滑っては不都合なことでもあるのか。局として真央ちゃんが優勝することが嫌なのかと思えました。
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わざわざ解説者の絶賛のコメントを削除したあたりは、言い訳のできない偏向報道である。

(週40時間の韓流ドラマ放映)
フジテレビの反日親韓ぶりはフィギュア・スケート以外でも存分に発揮されている。平成23(2011)年7月11日にTBSが放映した『アッコにおまかせ』では、各局の1週間の韓流ドラマの放映時間がパネルで紹介された。

それによると「NHK4時間、TBS20時間、テレビ東京12時間、フジテレビ40時間」となっていた。週40時間と言えば、毎日平均6時間近くも韓流ドラマばかり放映していることになる。

NHKの『冬のソナタ』以来、韓流ドラマが大ブームを巻き起こしているかのように報道されていたが、ネット・ユーザーの間ではそれが疑問視されていた。あるビデオレンタルショップの店員が、ビデオのレンタル・データから、韓流ドラマはアメリカの人気ドラマである『24』『ロスト』『プリズンブレイク』などに完敗している状況を暴露した。

また平成22(2010)年10月5日、フジテレビのスポーツ番組『すぽると!』では、日韓のサッカー親善試合を伝えるニュースの中で、平井理央アナウンサーが「一週間後に迫ったサッカー韓日戦」と読み上げ、画面左上のテロップでも「韓日戦」と表示された。

日本チームがアメリカと戦う試合は「日米戦」であり、台湾と戦えば「日台戦」である。日本で「米日戦」とか「台日戦」などと聞いたことがあるだろうか。フジテレビが「韓日」と報じたのは、番組制作者の母国意識がどこにあるかを暴露している。

(韓国の国家ブランド委員会)
なぜフジテレビは、これほど異様な反日親韓の番組編成を続けるのか。いろいろな原因が提唱されているが、ニュースキャスターの木村太郎氏が示唆した韓国の「国家ブランド委員会」の戦略との見方に説得力があると弊誌は考えている。

この委員会は李明博前大統領の時代に、韓国の国際社会における地位やイメージの向上を狙って、大統領直属の機関として設立されたものである。その戦略は以下の通りである。

第1段階: 「見る」 冬ソナなど韓流ドラマ
第2段階: 「聴く」 K-POP KARA、少女時代など
第3段階: 「買う」 テレビ、自動車などの製品
最終目標: 「韓国が好き」(憧れの国に)

国際社会と言っても、韓国に近い日本の市場規模は大きい。さらに電気電子、自動車などでの韓国企業の競合相手は日本企業であり、足元の日本市場で韓国製品のシェアが高まれば、それは世界シェアで日本企業を打倒するための大きな足がかりとなる。したがって、国家ブランド委員会がその主要ターゲットとして我が国を狙うとしたら、その戦術はきわめて理にかなっているのである。

韓流ドラマ、K-POPの流行などは、この戦術の産物と考えれば、よく理解できる。現実に韓流ドラマ以降、サムソンやヒョンダイなどの韓国製品を買う事への抵抗が日本国民の間で一気に薄れたことは、国家ブランド委員会の見事な成功だろう。

(フジテレビと韓国の密接な関係)
戦略の第1、第2段階で韓流ドラマやK-POPを売り込むのに手っ取り早い方法は、日本の新聞やテレビ局を取り込むことである。

日本の大手新聞社、主要テレビ局の住所と、韓国メディアの日本支社の住所が一緒になっているという事実を示している。たとえば、

フジテレビ         〒137-8088 東京都港区台場2-4-8
韓国文化放送(MBC) 〒135-0091 東京都港区台場2-4-8 18F

フジテレビの本社ビルの中に、韓国テレビ局のスペースを設けるということは、両者の親密な関係を物語っている。

さらに、テレビ各局の中でも、フジテレビが最も韓国と密着してる事を示唆する状況証拠がいくつかある。

・ フジテレビの日枝久・代表取締役会長は、高麗大学から2010年2月に名誉経営学博士号を授与された。高麗大学は李明博前大統領の出身校であり、これもフジテレビの「貢献」が前大統領から高く評価された結果、と邪推すれば、よく理解できる。

・ フジテレビの外国人持ち株比率が30%以上となっている。これは日本テレビの22%程度を除けば、他局の一桁に対して突出している。

我が国の電波法は議決権のある外国人保有比率を20%以下としており、この点ではフジテレビは19.99%とぎりぎりで守っている。しかし、たとえ議決権はなくとも、株を大量に買い支えてくれる大株主に対しては、経営陣としてはご機嫌取りをしたくなるだろう。

この外国人持ち株のうち、どれだけが韓国資本か分からないが、後述するように韓流をゴリ押しして視聴率を下げているフジテレビの株式を、韓国以外の資本が利益目的で買うとは考えにくい。

(市場の逆襲)
フジテレビの韓流ゴリ押し路線は、視聴者から愛想をつかされ、それが視聴率や業績にも現れているようだ。「フジHD株主総会大荒れ…テレビ視聴率3位転落や業績低迷に、経営責任を問う声相次ぐ」と題した以下の記事は、最近の業績を次のようにまとめている。
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フジHDは、2013年3月期決算で企業の実力を示す経常利益が前年同期比9.8%減となり、最終的な儲けである当期純利益も48.8%もの大幅な減益となった。日本テレビHDやテレビ朝日が増益となったのに比べて、ひときわ業績不振が目立つ。

これは、フジテレビが視聴率競争で、日本テレビばかりでなくテレビ朝日にも抜かれて3位に転落し、フジテレビの放送収入が前年同期比2.1%の減収に終わったことなどが響いている。
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人気のない韓流番組の垂れ流しや、視聴者の神経を逆なでする異様な反日報道の結果であろう。フジテレビの韓流ゴリ押し路線への批判に対して、「嫌なら見るな」などという開き直りも一部にはあったが、「嫌だから見ない」という視聴者からの逆襲がありうるのが、自由市場の利点である。

同様に、フジテレビへの大口スポンサーである花王に対しても、主婦層を中心に不買運動が起きた。「花王の製品を購入すると、反社会的な番組作りに貢献することになります」との横断幕を掲げたデモも行われた。不買デモは平成23(2011)年9月と10月に行われたが、利益好調にも関わらず、その後も花王の株価が低迷したのは、デモの影響だと言われている。

反社会的な行動をとる企業に対して、製品市場や株式市場で拒否権を発動するのは、心ある消費者や投資家の賢慮である。

(戦後日本総体の偽善、欺瞞、嘘に対する公憤)
ただテレビとなると公共財である電波を使っての事業であるだけに、市場経済に任せ切る訳にはいかない。

たとえば、ある外国政府が我が国の世論をねじ曲げようと、特定のテレビ企業の株を買い支えたり、偏向番組を安価に提供したりしたら、いくら視聴者がそれを拒否しても、その企業は市場の逆襲に耐えられる。それは我が国の議会制民主主義を根底から破壊する行為である。

そして、不幸なことに、我が国のマスコミ界は互いの批判を行って、異様な偏向報道を防ぐという自浄能力に欠いている。この点はフジテレビデモや尖閣デモを日本のマスコミがほとんど報道しなかった事実が具体的に述べられている。

そのようなメディアの病弊に対して、果敢に挑んでいる日本文化チャンネル桜の代表取締役・水島総氏は、次のように語っている。
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韓流ドラマが多すぎるとか、韓流洗脳工作に怒るのはもっともなことだけれども、本質的な部分を見るべきなので、日本のメディア、とくにテレビ局に代表される戦後日本総体の偽善、欺瞞、嘘を若い人達が敏感に感じとって、それに怒ったのではないか。
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健全な議会制民主主義を支えるのはマスコミの「偽善、欺瞞、嘘」に対する国民の公憤である。フジテレビデモは、戦後初めて国民がマスコミに対して、その公憤を本格的に表した行為であった。
(文責:「国際派日本人養成講座」編集長・伊勢雅臣)
 
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